流れる時代のなかで

年が明けた。

1つの区切りとして、自分と向き合い整理するきっかけになるから季節感のある行事は好きだ。
今年はどうだった、来年はああしたいなど考えながら、夜景のみえる山の頂上でひとりごちる。

他の団体が遠くから俺をみて、あれ銅像? と言っているのも丸聞こえなほど、深夜の山は想像を絶する静けさだ。

近くの銭湯にゆき、1年間の出来事を振り返る。
自分の中で今年は1つの分岐点で、これから生きてゆく為の土台を基礎から変えてしまおうと試みた年だった。
仕事を辞め引っ越し、転職するなどして下半期は激動的だった。

東京に出てきて3ヶ月程になる。東京をしみじみ感じることと言えば、鼻毛が伸びる速度が異常なほど早いこと、コンビニ店員がおしゃれなこと、電車でつり革につかまらなくても微動だにしない人の神秘、うんこは職場でする事、などである。
1年前の自分と重ね、着実に様々な角度からの変化をかみしめる。
年を重ねるとはこういうことなのだと、ここ数年思う。

社会人も6年ほどやっていると、物事の道理はある程度わかってきて、それゆえに失う感情などがたくさんあるため、フラットな思考が大切だとつくづく感じる。やはり人間は常々謙虚であるべきだと思う。
職場での地位が上がったり、誰かに聞かなくても出来ることが増えていっても、人間味を失わないように気をつける。
広い湯船で破天荒に泳ぎ回る子どもたちを見て少し嫉妬しながら来年の抱負を考えた。

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