COVID-19考察(1月27日時点)
2ヶ月ぶりにやります。
2021年1月8日に緊急事態宣言が1都3県に発出されてからおおよそ3週間、感染者はやっと減少傾向に向かってきましたが、絶対数がまだまだ多いので全く予断を許さない状況です。
例によって、東京都の高齢者感染状況、並びに「重症化率」を見ていきたいと思います。最初はこのグラフです。
60歳以上感染者総数は、昨年末12月31日に初めて単日で200名を超え、そこから爆上がりしました。現時点では1月15日がピークで、400名を超えています。ちょっと前まで100名/日のボーダーラインをウロウロしていたのがウソのようです。
なお、今のところ1月15日以降は低減傾向にあります。感染者全体のピークが1月8日(奇しくも緊急事態宣言発出日)だったので、やっぱり1週間くらい遅れて高齢者感染のピークが来るんだなあ、という感じです。
で、重症化率(日別重症者数/過去14日間の60歳以上感染者数)は、実は11月頭くらいからずっと低減傾向にあります。感染者が爆発的に増えたから…と一瞬考えてしまいますが、重症化率は感染者絶対数とはほぼ相関しないので、興味深いところです。
恐れるのは「自宅待機で重症化している人がカウントできてない」可能性ですが、こればっかりはデータがないので判定しようがない…やはり、医療機関の皆様の捨て身の頑張りのお陰なのではないでしょうか。全国的にもやっと重症者が低減傾向になってきたので、何とかこの調子でいきたいところです。
2枚目。感染者総数に占める高齢者の割合です。
1月10日頃から爆上がり中。現在4名にひとりが60歳以上という状況ですが、この理由は「緊急事態宣言以降(正確には年明けくらいから)若年層感染者が相対的に減っている」ためです。
よく知られるように、Covid-19は若年層が無症状で媒介することが多く、結果遅れて高齢者層に感染が伝播していきます。緊急事態宣言の効果として、飲食業の時短が若年層の感染者減にダイレクトに繋がっているのは割と間違いないと考えられるので、この割合はもう少ししたら下がってくるでしょう。とにかく年寄りがかからないことが一番重要なので。
3枚目。60歳以上感染者の傾向(移動平均)です。
移動平均で見ると、1月22日にやっと峠を越えた感じです。見て頂ければ解るように、11月頭からずっとジリジリ上昇傾向にあったので、このままキチンと下がって欲しいなあ。
(追記)上記文章は1月27日に書いていましたが、2日経って1月29日時点、東京の陽性者数は868名で、実効再生産数は0.78です。明日・明後日を800人前後で乗り切れれば、今週は「前週比0.8」の実効再生産数を達成でき、これを後3週間続ければ緊急事態宣言解除が見えてきます。
逆に言うと、来週2月7日の宣言解除はほぼ無理だと思いますが、多分皆さんそれは覚悟の上だと思っています。2月中に宣言解除まで持っていけるよう、引き続き頑張りましょう。
ところで千葉県はまだ0.86までしか下がっていません…もうちょっと頑張らないと千葉県…
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