COVID-19考察(4月12日時点)

なんだか、月に1回この記事書くばっかりになってきてるなあ。他の楽しい記事(主に音楽系)の構想もあるんだけど、筆が進まず…まあ良いでしょう。GW中にその辺はまとめてやりましょう。

さて、大阪が大変なことになっている「第4波」。
東京に関してはかなり特徴的な動きが見られますので、その辺りを今回考察していきたいと思います。
まずはいつもの、60歳以上感染者数と重症化率(重症者数/過去21日間の60歳以上感染者数)です。

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重症化率は「横ばい」と見て良いでしょう。実際、重症者数はこの1ヶ月くらい40人前後で推移しています。減らないのはもどかしいですが、大阪府は4月11日時点で185名と1ヶ月前のほぼ3倍、兵庫県は83名と2.4倍ですから、その違いは歴然です。
東京都は緊急事態宣言解除が大阪より2週間遅れたから…と言うのもあると思いますが、都の実効再生産数自体は解除遙か手前の3月5日くらいから1超えてました。むしろ宣言解除後3週間、「よく持ちこたえているなあ」というのが素直な感想です。

さて、なんでこんなに重症者が増えてないのか。次のグラフを見ると一目瞭然でした。感染者全体における60歳以上の比率です。

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4月に入ってから、60歳以上の感染者比率が急激に下がっています。一時期移動平均で30%を超えていたのに、直近では13.1%です。
実際次のグラフを見ると、感染者数の増加と反比例して、4月以降の高齢者感染者数は低下傾向にあるんですよね。1月の第3波の時は、全体の感染者増加から1週間くらいのタイムラグで同様に増えていたのに、今回は真逆です。
都が公表する毎日の数字を見て「高齢者少ないなあ」と思っていたのですが、事実でした。

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本日(4月12日)発表された東京都の数字も、全感染者306人に対し65歳以上は28人です。実効再生産数はジリジリ上がってますけど、こっちは低下傾向にあります。

上記がなぜなのか、までは解りません。仮説としては
3月20日位から始まった大阪の急激な感染者増加、および高齢者「昼カラ」クラスター報道などを受けて、高齢者が外出を控えている
・同じく、若者が高齢者への接触を控えている(都内では大規模なクラスター報告がここ1ヶ月ほど殆どありません)
あたりかなあと思います。
緊急事態宣言が明けて一週間で、まん延防止等重点措置が再び東京都に出されました。確かにウンザリしますが、ここで手を打っておかないと「大阪みたいなことになる」という危機感を行政が共有したのだと思います。
なお、我が千葉県は今のところ小康状態を保っております。熊谷新知事が飲食店に対する個別のインセンティブ方針を打ち出すなど、様々な手段を活用した感染防止行動が今後取られていくでしょう。とにかく高齢者にある程度ワクチンが行き渡る7月末くらいまで、何とかしのぐことです。

…それにしても、言っても詮無いんだけど、大阪はどうして毎回こんなことになるのか
大阪府は東京都と同様のオープンデータ公開を止めてしまいました。せめてそれがあれば多少なりとも考察が出来るのですが、何も解りません。変異株の違いだけでは絶対ないと思います。市民の行動の違いです。
何とか、一日でも早く減少傾向に入ってくれることを祈るだけです。

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