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F-a/「新しい入口を探して、」         令和4年のご挨拶とともに、

文責/平川武治:
初稿/令和4年正月10日:

『謹賀新年』
みなさま、昨年来、”NOTE/平川武治の全仕事・私文古書庫”
拝読くださり、感謝です、ありがとうございました。
 そして、新たな年が始まりました。
変わらず、今年も頑張って書き続けますので、よろしく、拝読と共に、
お見守りください。

 今年は、「近代のパラダイム」が変わり始めたことによっての、
”豊かさ”への欲望が変革し、いろいろな現象が表層化するとしでしょう。
 一番の危惧は、”軍事防衛費”が年々、考えられないほどに増加することに、どれだけの日本人が「日本国憲法」に無知であるか?
日本人としての魂でこの我々の憲法を再度、”こゝろで知り信じる、
気概を持つ。”という国民としての、「こゝろの置き所」が肝心でしょうね。
 現代の「飽食世代」の時代ではこれがほとんど、皆無であり、希薄で、
無関心なため、政治家は白人に媚を売り、彼らたちのかつての、”冷戦シナリオ”の通り、「中国」や「北朝鮮」を敵国視して、ユダヤ系軍事産業の
”利権”で煽られ、国民は”増税”に煽られるというシナリオの現在に、
将来の豊かな国家、日本が考えられるのだろうか?
 気がつけば、国会議員たちも、勿論”戦前”は知らず、”戦後の飢え”を
知らない”飽食世代”がほとんどになってしまっていますからね。

 さて、日本のファッション産業の今年は?
ヴィヴィアン ウエストウッドさんも亡くなられました。
 「サスティナブル」の一つの教科書的事例として、彼女、ヴィヴィアンが率先して為してきた、「Vivianne Westwoodのサスティナブル憲章」は
彼女が考えるこれからのファッションブランドが守るべき倫理観を
”ブランド価値観”と定めたを見事な世界を提案しています。
 これによってでしょう、ここ数年来、このブランドの世界ビジネスは
今までになかった売上を作り続けています。
 
 本年はこぞって当然、「サスティナブル & SDGs」がトレンド。
考えられる主体は、「サスティナブル & SDGs」がどのような”具現性を
持って、実ビジネスにラインアップされるかですね。
 ここに企業やブランドの”文化的差異”が生まれるでしょう。 
従って、よりビジネスの根幹になる、「自分たちの言葉」の、
「産みの苦しみ」を伴った”サスティナブル”であるか、
あるいは、「世間のトレンド」、借り物の「集められた集積」の
”グリーンウオッシュ”なのかが、正体を現す年になるでしょう。

 もう一つは、「柔らかいファッシズム」が日常化され、表層化する
即ち、”ライフスタイル化”されて行く日本の飽食社会では、この先端に、
人間が纏うべきものとしての”新しい被覆/被服”も登場してくるでしょう。例えば、「NASAの宇宙服技術を利用」した更年期障害の症状を緩和する
ユニフォーム的衣服など。 
 使いまわされ、古くなってしまった、「安全、安心そして、快適」は
実は、「柔らかいファッシズム」の国家的企てであったこと。
この根幹が次第に”感情価値観”を刺激し、「安全、安心そして、快適」
そのものが欺瞞化され、新世代たちによって、「風化」され始める年の
始まりでもあるでしょう。
この政治的企ての向こう側には、「脱中心化」が人間個人の存在と認識を、「愛があり、魂がありそして、倫理の世界」へ拡張化される即ち、
新たな”パラダイム”へ。
 例えば、「特異性」や「奇新性」がデザインの優位性を担っていた時代は終わり、そこで必然を感じることは、「愛と魂と倫理」のための
「ヒューマンプロテクション」というコンセプトも考えられるでしょう。

 しかし、これらの、”サスティナブル””ヒューマンプロテクション”等の
”新しさ”にはかなりの、コストとリスクが伴う世界です。
なので、若いデザイナーブランドが挑むには至難の世界でしょう。
 従って、日本においては、SPAで儲けたファストファッション企業か、
或いは「御三家」と称されてきた「イッセイ、ヨウジ、ギャルソン」に
加わる、「SACAI」「ジュンヤ」などに期待するしかないのですが???
 むしろ、この動きがより現実になれば、デザイナーブランドビジネス
そのものが窮地に立たされるか、伸び悩み状況に追い込まれるであろう。
 ということは、今年も、海外のラグジュアリーブランドやハイブランドの
”一人勝ち”なのだろうか?

参考/「”The Responsible Fashion Company”: Integrating Ethics and Aesthetics in the Value Chain/ 2014/9/17発行。」です。

この本は、サステナビリティと責任あるイノベーションを通じて、未来の、ファッション業界2030年の再形成に貢献することを目的としています。

 The book Fashion Industry 2030 aims to contribute to reshaping the future through sustainability and responsible innovation. 

 もう一つ、私事ですが、久しぶりで、今年最初の「トーク集会」を
下北沢のカフェ「洞洞」で下記の内容で開催します。
 ご興味とお時間があれば、ぜひ❗️❗️ご参加ください。

文責/平川武治。
初稿/2023年1月10日。

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