とげのあることばの「とげ」の部分を再生できればベストだ

Dec 2022

月曜日
読んだ本のなかに出てきた「刹那生滅」ということばの意味を調べる。生きてるうちにも何度も生と死を繰り返すというものの見方はいいかもしれないなと思った。

火曜日
何かとげのあることばを人に言われて気分を害しても、すぐには言い返せない。頭の回転が遅いからだと思う。でもそのまま溜め込んでしまうと心身によくない気がするので、せめて言われたことばの一部をおうむ返ししてみようと思っている。その時できるだけコアなワード、つまり、とげのあることばの「とげ」の部分を再生できればベストだ。そういうシーンは不意に訪れるので、普段から意識しておかないとうまくできないのが難しいところだけど。

水曜日
サッカーの試合を録画で見るために日中ニュースに触れないようにしていると、余計なサイトを見ないので仕事がはかどった。メッシはフォークシンガー顔だと言ってみたけど、とくに共感を得られなかった。

木曜日
オンラインで対話。画面上の自分は平然と話しているように見えるし、自分もそのつもりなんだけど、そのあとでメモを取ろうとしたら、手が震えて文字が書けなかった。

金曜日
カレーせんべいが食べたくなっていたところに、おつとめ品になっている商品があって、定番のやつとは違うけど買ってみた。意外にもぬれ煎餅的で独特な食感。

ラーメン用に温泉卵をレンジで作ろうとして、いつも破裂させてしまう。今日は50秒に設定したら破裂しなかった。もしくは水をもう少し多く入れるといいのかもしれない。

土曜日
となり町で外食をした後、その近くを散歩していると、普通の長家を独自に増築して、すごい世界観になっている建物を発見した。玄関口に若い女性の訪問者がいたので少し話をすると、この家の作者(師匠と呼んでいた)に弟子入りしているという。「7年前の私もここで同じようにこの家を見上げていました」。それで飛び込みで弟子入りするこの人もすごい。そういう価値観に動かされて生きている人を知って、救われたような気持ちになった。家族や調和だけが人生じゃないというか。

その前に珍しい鴨を見に訪れた公園の脇に「宿題カフェ」というのがあって何かいいなと思った。子どもたちがやって来て宿題をやる場所のようだ。

日曜日
自転車でスーパーに到着すると、建物の内側から透明のガラス窓に顔や手を密着させて外を見ている人をイラストにした手作りのポスターが、その絵のとおり内側からガラス窓に貼ってあって、うまいこと考える人がいるものだなと思った。ちょっとしたことでもユニークなアイデアを世に出している人がいることがわかると何かうれしくなる。

年賀状のことを考えていて、干支にカメが入っていないのを不思議に思う。少なくともウサギより先着しているはずなのに。

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