多様性、お前だったのか。いつも居場所をくれたのは。

書き直す気がする感想メモ

今日は最近ようやく、今まで、私って多様性を尊重している環境にいたんだな、恵まれていたんだな、ということに気付くことができた、という話です。

私は自分の性別に興味がありません。
そして他人の性別にも興味がありません。
もっというと、年齢にも社会的地位にも興味がないです。

小さいころから仮面ライダーやウルトラマンが好きで、おジャ魔女どれみちゃんも観ていました。
友達も男女関係なく、当時ポケモンのゲームを持っているのが男子ばかりであったため、皆でゲーム大会をしたら結果私以外全員男子だった、なんてこともありました。
だからといって女子と遊ばないということもなく、リカちゃん人形で遊んでいたこともあります。シルバニアファミリーを持っているお友達の家に入り浸っていたり、たまごっちを貸してもらったりしていました。
自分が楽しい、面白いと思うことが1番で、性別はそこにまったく関係なかったのです。

そんな感じで幼少期からすくすく成長し、ごたごたありつつも大学に入学後もそのスタンスのまま、なんの疑問もなく生きてきました。
朝買ったポケモンTシャツを着て最前列で講義を受けたり、カレーを食べに行く日はインドっぽい服を着ていたりしていました。化粧はしたりしなかったり。サークルでもゼミでも、自分の好きに過ごしていました。オタクだったり創作癖があったり、爬虫類をめでていたり昆虫食をしてみたり。世間一般と比較するとちょっと変わったこと、考えをしていても、共感はされなくても否定はされずに過ごしていました。

ところがどっこい、社会人になってからはそうはいかなくなりました。
「恋人は」「もっときれいにしなきゃ」「そんなの男に任せればいいの」
問われるから正直に答えたらこの有様です。否定がすごい。結構衝撃だったのが、退職される方に「ここはいい男性が多いからね、結婚したら幸せになれるから女性は」といわれたことですね。ちなみにその方は離婚してました。発言の根拠…?
趣味に関しても似たようなものでした。あんまり思い出したくないので割愛します。

そこでですね、ふと、思ったわけです。
私自身は昔から大して変わっていなくて、自分が楽しい、面白いと思うことをしているだけ。
他人にそれらを強要したり迷惑をかけたりはしていないつもりです(主観としては)。
だけど、今感じているような窮屈さを今までは感じたことがなかった。こんなに否定されることはなかった。
それって、もしかしてそれまでの環境が恵まれていたからなんじゃないかって。失ってから気づくってやつです。
思えば大学は、双子の弟にルサンチマンを抱いていると自己紹介でいきなり告白したり、昭和と舞台の魅力に狂って暴れていたり、他人の苦しむ顔をみることができるのも山登りの醍醐味だといってるような変な奴ばっかりでした。私も含めてそんな人たちが、奇妙だなと思われつつも迫害されず、むしろ面白がられていたな、と思うのです。私自身もこの人たちとの交流を楽しんでいました。あ、全員今も友達です。
自分と違う人が、理解できない人がいることが当たり前。そういう環境に、人に、恵まれていたんだな、と。
みんなサンキューな!そんでこれからもよろしくな!!オラ、おめぇらに感謝してっぞ!

多様性を尊重するっていうのも勿論大切なことなんですが、「尊重してますよ!!!」ではなく、こんなふうに、皆が気づけないくらいに当たり前になってほしいなと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?