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初めての転職活動記

2023年4月から転職活動を始め、2024年4月に民間企業に転職することができました。この記事では、その転職活動の記録を赤裸々にまとめました。

・転職活動のリアルを知りたい
・転職活動を始めるのは怖い
・転職活動を一人で頑張るか、転職エージェントに頼るか迷っている
そんな方の参考に少しでもなれたら嬉しいです。


はじめに

POSIWILLさんのおかげで、自分は教育・研修の分野で人の成長を支援する仕事がしたいとはっきりさせることができました。そして、2023年1月の時点で、転職することを決意しました。

学生時代は公務員試験対策ばかりで就活を一切してこなかったため、転職活動の支援をしてもらおうと、POSIWILLさんのキャリア実現コースも受けることにしました(2023年2月から2023年8月まで)。前職の仕事のきりが良いタイミングで、どんなに早くても2024年1月、遅くとも2024年4月に転職したいと考えていたので、このコースでは、私が向いている職種、企業規模や社風を更に細かく分析しつつ、履歴書や職務経歴書の書き方、企業の探し方、面接対策をしてもらうことにしました。
内定は企業に応募してから早ければ2~3か月には決まるため、すぐに応募することはせず、まずはどんな企業があるのか探してみることにしました。


転職活動記

2023年2月 企業検索スタート

POSIWILLトレーナーさんに教えてもらったWantedlyとGreenに登録をし、企業を検索してみました。
Wantedlyは、企業と人のマッチングサービスです。他の求人サイトと同じく求人が載っていますが、Wantedlyに特徴的なのは、その企業の大切にしている価値観や想いが掲載されていること。私は転職の軸として、給与などの待遇面よりも、企業の価値観や目指す方向性に共感できることに重きを置いていました。そのため、私にとっては企業を探すのに非常に参考になるありがたいサービスでした。
GreenはIT/Web業界に特化した求人サイトです。IT/Web業界だけではなくHRやヘルスケア業界など様々な企業が登録されていました。全体的にベンチャー企業が多いイメージでした。研修や教育関係の仕事に就きたい気持ちが強かったですが、ITやHRの仕事にも興味があったため、Greenも重宝しました。
「研修」「人材育成」などのワードで検索してみると、ベンチャーから大手までいろいろな企業が出てきます。こんなにいろいろな企業があるのかぁ・・・!と世界が広がった気がしてとてつもなく感動していました。


2023年4月 カジュアル面談スタート

POSIWILLトレーナーさんのアドバイスにより、WantedlyやGreenを使って、カジュアル面談をし始めることにしました。
カジュアル面談は、選考前に応募者と企業がお互いを知るためにカジュアルにお話できるものです。WantedlyもGreenも「話を聞きに行きたい」「話を聞いてみたい」ボタンを押せば、気軽にカジュアル面談を申し込めます。申し込んだ後、申し込んだ企業も自分に興味を持ってくれたら、カジュアル面談の具体的な日程調整の連絡がきてカジュアル面談を実施する流れになります。

転職活動を進める上で1つ懸念点だったのが、面談・面接する際の場所でした。当時私は転勤で福岡にいましたが、転職先としては関東希望でした。しかしながら企業検索してみると、オンライン面接可の企業がほとんどで、スマホやPCさえあればいつでもどこでも面談・面接ができました。

カジュアルに話せる機会とはいえ、今後採用につながる可能性もあるわけで、事前にホームページなどでその企業の理解を深めました。また、企業に対して質問を5個(社風、職種、事業内容に関することなど)くらい考えて面談に臨みました。

実際面談してみると、本当にカジュアルにお話を聞けて質問できる双方向コミュニケーションの機会でした。企業側は事業内容や組織概要を丁寧に説明してくれるところもあれば、最初から何か聞きたいことあります?と聞いてくれるところもありました。面接ではないものの、企業側から「あなたがこれまで何をやってきたのか」、「なぜ転職活動を始めたのか」など聞かれることはあるので、面接対策も進めておくのをおすすめします。

すぐには転職しないけど転職先候補を広げていきたい人には、カジュアル面談が非常におすすめです。


2023年5月 様々な転職サイトに登録する、3社応募してみる

様々な転職サイトに登録する
リクルート、ミイダス、doda、日経転職版にも登録してみました。こちらは企業に即応募できるサービス群でした。
登録したことで、企業の選択肢の幅が更に広がりました。登録しておくだけで、企業側からの「スカウト」や「気になる」がくることがあり、案外自分は市場価値があるのか・・・?!と少し調子に乗っていました・・・。
この他登録しておくメリットとして、dodaや日経転職版は、転職関連のセミナーなど、オンラインで無料で聞けるコンテンツなども提供してくれています。私自身、コンテンツを活用して、面接や履歴書・職務経歴書作成の参考にしました。

3社応募してみる
dodaでは、履歴書も職務経歴書も写真もすべてデータで登録ができます。一度登録してしまえば、気になる企業へ応募するボタンを押して簡単に応募することができました。
履歴書の備考欄に、採用時期は2024年1月希望と書いて、応募しました。だいたい応募してから1週間以内に、3社中1社からは書類選考落ち、2社からは書類選考通過&1次面接の日程調整のメッセージが届きました。


2023年6月 初の1次面接、スカウトをくれたA社に惚れ込む

初の1次面接
私が関東での採用希望でありながら、当時福岡に住んでいたため、オンラインで面接してもらいました。
初の1次面接はIT関係の企業の人事担当の方との面接でした。人事担当の方は穏やかでお話しやすかったです。面接は30分ほどで、終始穏やかな雰囲気でしたが、面接の3日後に選考落ちの連絡が入りました。
この企業は欠員補充のため内定出したらすぐに採用したいと言っていたのでさすがに2024年1月入社希望は先すぎたのでしょう。そして私が話した志望理由は事業内容に共感したということだけで、これまでの私の経歴とその企業の事業内容が結び付く部分がほとんありませんでした。なぜその企業を志望したのか面接官からすれば全然しっくりこなかったと思います。
冷静に振り返れば選考落ちするのは当たり前だったんですが、やはりそれなりにショックは受けてへこみました。

スカウトをくれたA社に惚れ込む
GreenでスカウトをくれたHR事業を展開しているA社とカジュアル面談しました。面談終わりに、企業の担当者から、よければ選考に進んで欲しいと言ってもらいました。
求められている喜びから、「人の成長を直接的に支援する事業ではないけど、社会人が組織の中で成長するにはまず最初の入口である採用のマッチングが重要で、そこからズレがあると組織で活躍しようと思えないし離職につながる可能性が高くなるよな・・・そういう意味では採用という入口部分でのマッチングがめっちゃ重要なんだ!そのマッチングをサポートできれば人の成長につなげられる!!」と、半ば強引に私のやりたいことと事業内容がマッチしていると思い込み、そのまま選考に進ませてもらうことにしました。
その後、1次面接も通過し、最終面接まで進ませてもらうことになりました。あれ、意外とすんなり決まっちゃうんじゃない!?と調子に完全に乗っていました。

2023年8月 A社最終選考落ち

最終面悦は代表取締役の方とでした。その企業は本来最終選考は対面でやるところ、福岡にいることを配慮してオンラインで対応してくれました。ありがたいことです。
選考自体は穏やかに進んだものの、なぜ当社を選んだのか?あなたがやりたいのは成長支援なのだとするとうちの事業と方向性がずれるのでは?といまいち納得されていない様子でした。
手応えがあるようなないような、なんとも言えない気持ちで最終選考を終えました。
1週間後、最終選考落ちの連絡をいただきました。当時は強くこの企業に傾倒していたため、最終選考で落とされて気持ちはどん底に落ちました。


2023年9月 転職エージェントに面談申込み

その後もいいなと思う企業にはカジュアル面談を申し込んだり応募したりしたものの、落ちるばかり。そもそも私って何がやりたかったんだっけ。自分が応募する企業の幅、ぶれすぎてないか?スカウトもらったところに採用されたいって、他人軸になってないか?もはや転職することが目的になっていないか?と、ここでようやく気づきます。

このまま私一人で転職活動を続ければ、
 スカウトされた!と喜ぶ
 ↓
 求められている嬉しい!
 私が前からやりたかったのは、
 この事業なんだ!と勘違い
 ↓
 価値観が合わず選考落ち
 ↓
 気持ちがどん底に落ちる
の負のループに陥って精神的に持たなくなる恐れがありました。

これは第三者から客観的にアドバイスがもらおう・・・と思い、たまたまスマホの広告に出てきた、教育業界専門の転職エージェントEducationCareerに面談を申し込みました。
面談では担当者のBさんが、私が転職するに当たり重要視していること(やりたいこと、希望年収、休みなど)をしっかり聞いてくれました。それを踏まえて、8社の求人出してもらいました。どれも自分1人では見つけられなかった企業ばかりでした。

エージェントにお願いして良かったのは、
・自分では見つけられなかった求人を紹介してもらえる
・履歴書・職務経歴書の作成、面接対策のサポートが受けられる
・面接後に企業側からのフィードバックがもらえる
という点です。
特に、1人で面接を進めていた時は面接後のフィードバックはありませんでした。エージェントにお願いしてからは、自分のどこが評価されたのか、何が足りなかったのかを知ることができ、それを踏まえて次の面接で活かすことができたのは非常に大きかったです。


2023年10月 選考をどんどん進める

9月にBさんから紹介してもらった8社のうち、6社は書類選考が通過しました。毎日仕事から帰ったら23時くらいまで面接対策をしていました。それでも、そのうち4件は1次か2次面接落ち。1件は最終選考落ち&ボロボロな評価となりました。
この時ばかりは、準備を頑張っていたこともあって、ショックも大きく、やっぱり自分はダメなのかと自信を失いかけました。Bさんにも履歴書・職務経歴書作成のサポート、面接のアドバイス、何から何までお世話になっているのに、成果が出せていない自分が情けなくて不甲斐なくて気持ちがどんどん消耗していきました。


2023年11月 ついに内定

選考が進んでいる企業が残りC社の1社となりました。
C社のことは、Bさんに求人票を出してもらうまで知りませんでした。
ただ、C社は事業として人の成長支援ができることもさることながら、そして私の成長意欲を持てる人を増やしたいという思いと企業の向かう方向性がマッチしていると感じました。志望理由や実現したいことなどスラスラとノートに書き出せましたし、C社を調べれば調べるほどワクワクしました。だからこそ、この企業で採用してもらえなければもう転職活動はやめようとまで思いました。

C社の最終選考は対面でした。そのため、年休をとり、面接日前日に関東に入り、ホテルで深夜まで面接対策を講じてから、面接当日を迎えました。
この時、夢で、母親が死体を抱きながら泣いているというショッキングな映像を見て目が覚めました。それだけ自分は追い詰められていたのでしょう、少々戸惑いながら目覚めましたが、準備はしっかりできていたので頑張ろう!!と前向きな気持ちでホテルを発って面接会場に向かいました。

最終面接では、面接官2名の方と穏やかな雰囲気でお話しました。
自分の考えや思いを、少し話しすぎたかも・・・と思うほどに話してしまいましたが、準備したとおり自分の全てを伝えられたので悔いはありませんでした。
悔いはないと言いながら、帰りの空港で飛行機を待ちながら「最終面接 落ちる フラグ」なんて検索しては、面接終わりパンフレットをもらったけどこれは落ちるフラグなの!?とネット記事を読んでは落ち込んでうなだれていました(笑)

が、いつのまにかBさんから電話が入っており、かけ直してみると、C社から内定がもらえましたよ~!!!との嬉しい連絡でした。
涙目になりながらBさんに感謝をたくさん伝えて飛行機に乗りました。
最終的にC社で頑張ることを決めました。


最後に

転職活動を始める前は、転職活動って始めるのが難しそうとか1人で進めた方が楽そうというイメージがありました。実際活動してみて転職活動のイメージは次のように変化しました。

転職活動は気軽に始められる
今は履歴書・職務経歴書もデータでのやりとりが可能ですし、面接もオンラインで可能な企業がほとんどです。以前に比べれば、時間もお金もかからないのではと思います。また、応募するハードルが高い場合は、カジュアル面談から始めることができます。

迷ったら転職エージェントを頼ってみる
私は他人軸で物事を考えてしまう癖があります。1人で活動した結果、途中から、求められることに喜びを見出してしまい、自分がやりたいこと・自分のありたい状態を見失った結果、時間のロスと精神ダメージを必要以上に増やしてしまいました。目指す方向からはみ出した時に適宜修正してくれる第三者の視点は必要だと感じます。
私は転職すると決めてから紆余曲折あって転職エージェントにサポートを頼みましたが、そもそも転職したい気がするけど転職した方がいいのか分からないという場合であっても転職エージェントに面談を申し込んでみてもよいかもしれません。面談はたいてい無料でできます。第三者から客観的な視点でアドバイスをもらって、活動するかどうかそれから決めるというのも1つの方法としてありだと私は思います。

私はカジュアル面談を含めれば40社受けて、最終的に内定をもらえたのは1社のみでした。それでも、たくさん悩んでたくさん迷ったからこそ自分の納得のいく転職ができました。転職活動に関わってくれた皆さんに、この場をお借りして感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました!!

この経験を自信に変えて、新しい会社でも自分軸を見失わず頑張ります!!


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