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プラン-B

道(タオ)はWAYです。
WAYには方法という意味もあります。
つまり、タオは生きる方法と捉えることもできます。

これまで私たちは、親の躾で、学校教育で、社会人生活で、本や映画で、多分人生のあらゆる場面で、努力、頑張り、苦労を推奨されてきました。

そういったものの先に、望む世界があり、望むものが手に入ると教えられてきました。
そしてそれは確かに、うまくいくように思えました。

しかし、タオはもう一つの道を教えます。
この道を、代替案という意味でよく用いられるプラン-Bと呼ぶことにしましょう。
これまでのやり方(プラン-A)が、「頑張る・努力する・苦労する」ことを重視するとしたなら、プラン-Bは「ゆるむ・リラックスする・心地よさを感じる」ことを重視します。そのことで、望む目的地に運ばれるのを待ちます。出現を待っている現実を待ちます。

特に日本人のメンタリティは、「頑張る」ことを「よし」としがちです。「頑張ってね〜」という言葉は日常的に使われます。この言葉は、人によって持たせているニュアンスがずいぶんと異なっているように思います。「顔晴る」なんていう当て字を使って、「がんばる」にポジティブな意味づけをすることもあります。

言葉の意味の共通認識をつくるために、これは誰かが言っていたことですが、「頑張るというのは、やりたくないことをむりにやること」と定義してみます。確かに努力と根性とガンバリズムの世界では、こういう意味で使われていることがほとんどだと思います。ポジティブな「がんばる」は、大好きなことや心惹かれることについつい夢中になっている状態でしょう。
これは、プラン-Bの中でも起こることです。

このプラン-Bの考え方を認めることができたなら、自分の人生に受け入れることができたなら、それが「タオを生きる」ことでしょう。


ここまで、タオについて語ってきましたが、そしてちゃぶ台返しをするようでごめんなさい 笑

老子の『道徳経』の第1章には、「これがタオだというものはタオではない。名をつけたものはそれはタオではない。名付けたものの向こう側に無限の領域がある。」ということが書かれています。

そう、僕が語ったタオは、タオではないのかもしれません。一見タオのようで、本当のタオではないのかもしれません。
つまりタオ的? タオみたいな...笑

それでもプラン-Bは、これからの多くの人たちの道標となると思っています。



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