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新米メイドは男装令嬢のお気に入り(要約)

☆各話要約

各話(1〜34話)の要約を作ってみました。まず要約を読んで頂いて、面白いと思ったら本文を読んでみて下さいね! 各話のタイトルをクリックすると本文に飛ぶ様になっています。

また本作は、所謂「一人称視点」で書かれて、各話で視点の持ち主が異なります。以下で(〜視点)はその話の視点の持ち主を示します。➡️登場人物については別途noteを用意していますので、そちらを参照ください。

■(1)王都に行ってみてはどうだ(マリオン視点)
マリオンは明日で15歳。この世界では成人です。誕生日を明日に控えた日、父親に呼ばれたマリオンは、成人したら兄のドミニク同様、領地を出て外で働いてみろと言われたのでした。父を一人残して行くことに躊躇するマリオンでしたが、見聞を広めることが亡き母の望みでもあると知り、父の勧め通り王都に行くことを決断するのでした。

■(2)マリオンは家を出ていった(クレイブ視点)
マリオンに外で働いてみることを勧めた父のクレイブ。昨晩はマリオンがご馳走をたくさん作って酒も勧めてくれたので、今朝は少し寝坊してしまった様です。マリオンを探すも家の中には見当たらず、買い物にでも行ったのだろうと思っている所に傭兵のフォーブスがやってきました。彼の話では何時間も前に大きな荷物を担いだマリオンを見かけたと……慌ててマリオンの部屋を確認しにいくと、荷物をまとめて旅立った形跡が。そう、マリオンは誕生日を迎える朝にいきなり王都へと旅立ってしまったのです。

■(3)職種の希望はありますか?(マリオン視点)
歩いて王都に到着したマリオン。大きな荷物を担いだ美少女に好奇の目を向けられますが全く気にしません。それよりも王都の街並みや通りの広さに圧倒されてふらふらしながらも、なんとか紹介されたマッコール紹介に辿り着きます。親切な店員に条件を伝え、少々イジワルな先輩がいるらしい王宮でのメイドの仕事を紹介されます。泊まる所もなかったマリオンは、メイドの仕事を受けて王宮に行ってみることにしたのでした。

■(4)あんたにはここがお似合いよ(ニッキー視点)
メイドのニッキーは同僚のローナと共にメイド長のヘザーの元へ。そこで紹介されたのは、マリオンと言うニコニコした美少女。彼女はニッキーとローナの格好のイジメ標的でした。早速彼女をメイドの寮ではなく、王宮の敷地の端にある、どこぞのもの好きな貴族が建てた一軒家に案内します。そこは普通のメイドなら一週間で音を上げる程生活しにくい場所で、ニッキーたちが後輩イジメのためによく使っている場所なのでした。

■(5)私が婚約者になってやろうか(ミランダ視点)
第二王子であるフランツと共に馬車で王宮に向かっていたミランダ。彼女は女性ながら常に男装している貴族令嬢で、フランツとは幼馴染であり親友。そんな二人が乗った馬車は、もうすぐ王宮と言う所で脱輪して止まってしまいました。フランツは先に王宮に戻り、ミランダは馬車の脱輪を元に戻すため手伝ってくれる人物を探します。そんな彼女が王宮の庭で最初に見つけたのは、ハシゴでかなり高い場所に登り窓を拭いていた一人のメイドでした。

■(6)なんで矢なんて射ってたの?(マリオン視点)
ニッキーたちに連れてこられた森の中の家は、田舎育ちのマリオンにとっては快適そのものの住心地。一ヶ月もすればすっかり馴染んでしまいました。王都の生活にも慣れてきたマリオンは、王都の近くで狩りにに行ってみることにしてウキウキしながら準備を進めます。作った弓矢の試し射ちをしていると標的にしていた木の影から悲鳴が聞こえ、駆け寄ってみるとそこには先輩のローナがいたのでした。

■(7)お兄様には負けませんわ(パトリシア視点)
毎年恒例、王族主催の狩猟大会。昨年から参加している王女のパトリシアは、今年こそ兄のフランツに勝とうとずっと弓矢の練習をしてきたのでした。そして当日、自信満々で狩りに挑んだパトリシアですが、とんでもなく巨大なイノシシに遭遇してしまいます。最初こそなんとかやり過ごしましたが、巨大イノシシは彼女を付けてきていて再び襲いかかってきます。死をも覚悟したのその時、木の上から黒い影が彼女の前に舞い降ります。

■(8)なかなかの大きさでしたね!(マリオン視点)
巨大なイノシシを狩って上機嫌のマリオン。その晩は助けたパトリシアと言う女性と共に野宿することに。焚き火の前で泣き始めてしまった彼女を抱きしめつつ、夜を過ごしました。翌朝、パトリシアを川の下流まで送っていくことになり、その際燃やして廃棄しようとした弓を「恩人のものだから」と彼女にねだられ譲ることに。可愛い女性だったと思いつつ、マリオンも帰路についたのでした。

■(9)最近あの子と仲いいよね(ニッキー視点)
マリオンがメイド仲間として加わってから、気がつくと彼女のペースに巻き込まれ気味のニッキー。今後どうやって付き合っていけばいいのか悩んでいたある日、寮の夕食に今まで食べたことがない程新鮮で美味しい猪肉が出てきます。その他にも山菜などが添えられており、ローナの話からそれを狩ってきたのがマリオンだと知ります。ローナは既にマリオンにイジメていたことを謝罪したことを聞き、自分も謝るべきだと決心するニッキーなのでした。

■(10)これ、どうしてくれるのよ!(パトリシア視点)
狩猟大会では遭難してしまって失格になってしまったパトリシア王女。しかし彼女はそんなことよりも、あの時イノシシから自分を救ってくれた少女を探すことに必死でした。貰った弓からは何も手がかりが得られずがっかりしていた所、王宮内で出会い頭にメイドとぶつかってしまいその拍子に弓を負ってしまいました。相手のメイドを攻めるパトリシアでしたが、そこにひょっこり現れたのは大きな水瓶を抱えた別のメイドでした。

■(11)アレを持ってきたのは嬢ちゃんかい?(マリオン視点)
パトリシア王女との再会を果たしたマリオン。その後家に戻るとニッキーとローナが待っていて、そしてニッキーからの謝罪を受けました。元々イジメだとも認識していなかったマリオンはすぐに二人の先輩と打ち解け、そして気分がいいまま狩ってきたイノシシの毛皮や牙を売りに出掛けるのでした。

■(12)君の笑顔が素敵だから(ミランダ視点)
ミランダが妹の様に可愛がっているパトリシア。彼女もまたミランダを姉の様に慕っていて「お姉様」と呼ぶのでした。そんなパトリシアから最近お気に入りのメイドのことを聞かされ、ミランダはそれが先日馬車の件で世話になったメイドだと気が付きます。彼女は早速マリオンに会いに行き、そして気が付くと彼女の笑顔にどんどん惹き込まれていたのでした。

■(13)人食い大蛇の魔物ですって((フランツ視点)
第一王子である兄のグラハムに呼ばれたフランツとミランダ、そしてパトリシア。先日パトリシアが遭遇した巨大なイノシシは近くの領地から王都近くにやってきた怪物と呼ばれたイノシシだったことが分かります。その理由がより強い魔物から逃れるためだったことも……そして程なく、王都の近くの森でも大蛇の魔物が出たという噂が立ち始めたのでした。

■(14)首の部分をこうスパッと(ニッキー視点)
メイドたちの間でも大蛇の噂でもちきりで、ニッキーとローナがマリオンに尋ねると、彼女は丁寧に大蛇のさばき方を教えてくれるのでした。そんな中王都で魔物の討伐隊が編成されますが、第一次隊は大蛇に敗退。王都に不安が広がる中、すぐさま第二次隊が編成されて討伐に向かいます。

■(15)まだ油断はできないんだ(グラハム視点)
何者かによって討伐された大蛇の魔物。そしてそれを操っていたであろう術師は「女のス姿をした悪魔にやられた」とうわ言の様に繰り返すのでした。術師の供述から王族に反発するクエイル領が一枚噛んでいることを知ったグラハム王子。敵に次の手を打たれる前に、先手を打つことを目論みます。

■(16)なんで照れてるのよ((マリオン視点)
パトリシア王女の希望で彼女と共に学園に入学することになったマリオン。一つ上の先輩であるミランダから、制服のお披露目も兼ねてパトリシアと共に屋敷に正体されます。ミランダにはラリーと言う弟がおり、彼もまたマリオンたちと同学年で入学するとのこと。そしてパトリシアとラリーは幼馴染で、まるで兄弟の様に口喧嘩もするのでした。

■(17)今夜は早めにお休みください(フランツ視点)
学園の二年生の卒業式を控え、生徒会の仕事を引き継いだ次期生徒会長のフランツ王子。生徒会長に就任する前から卒業式やその後の卒業パーティーの準備で大忙しな様子。妹のパトリシアの所に意見を聞きに行くとメイドが来ていて、それが先日の狩猟大会で妹を助けてくれた女性だと聞かされます。要件を済ませて立ち去ろうとするフランツでしたが、その時マリオンに呼び止められるのでした。

■(18)ちょっと待って、ここ三階よ!?(シャロン視点)
第一王子の婚約者であるシャロンは王宮内にも部屋を持っており、今日はその部屋の模様替えをしようと考えていましたが生憎人で不足。手伝ってくれそうな人間を探すシャロンでしたが、ようやく見つけたのは外から窓を拭いているメイド……しかし、シャロンの部屋は三階であることを思い出し、慌ててメイドの危険な行為を止めさせようとするのでした。

■(19)制服姿、見てみたいなあ(ニッキー視点)
昨晩の寮の夕食は美味しい鹿肉。確認するまでなく、その出処が想像できるニッキーなのでした。案の定マリオンの差し入れで納得するニッキー。マリオンに礼を言った後に喋っていると、翌日マリオンは休みで学校の研修に行くとのこと。すでにマリオンのことを妹の様に思っているメイドたちは、揃ってマリオンの制服姿を見てみたいと思うのでした。

■(20)あいつが表なら俺は裏(ミランダ視点)
フランツとパトリシアは用事があるとのことでマリオンと二人で先に学園に向かうことになったミランダ。二人で馬車に乗り込みますが、いつまで経っても学園に着かない馬車。それどころか王都を出て人気のない森に入っていくのでした。どうやらクエイル領の手の者たちに誘拐されてしまった二人。マリオンの立ち回りで一時優勢になるも、ミランダが人質に取られてマリオンは気絶させられてしまいます。絶体絶命のピンチでしたが、その時気絶したはずのマリオンが立ち上がり……

■(21)お前は腹心の友だよ(フランツ視点)
ミランダとマリオンが学園に来ていないことに気が付きつつ、他の生徒に不安を与えない様に上手く振る舞ったフランツとパトリシア。クエイル領についてはグラハム王子が対処してくれることになり、それはもう見事に奇襲を成功させたのでした。その影にはグラハム王子の腹心とも呼べる人物がいたとのこと。それを聞いて自分の腹心の友は間違いなくミランダであると再確認するフランツなのでした。

■(22)なんか今日は暗いわね(マリオン視点)
先日の誘拐事件では殴られて気絶した後の記憶がはっきりしないマリオン。殴られたところはすっかり治ったものの、ミランダを守りきれなかったことには後悔の念も。そして何より、ミランダの優しさに触れて彼女に惹かれている自分の気持ちに気が付きます。同時に田舎出身でメイドの自分がパトリシア王女やミランダと親しくしていていいものか、悩む気持ちもあったのでした。

■(23)ハンデはいらないのか?(ラリー視点)
先日のミランダたちの誘拐事件。フランツとパトリシアが新入生たちの相手をする中、連絡役を仰せつかったのはラリーでした。お陰で無事二人も助かった訳ですが、結局彼も研修には出れず終い。そんな彼等のためにミランダが学園を案内してくれることになります。姉を尊敬するラリーは喜んで学園に向かいましたが、そこにはパトリシアと例のメイドも一緒にいたのでした。

■(24)これを僕たちに譲ってくれ(フランツ視点)
卒業式と卒業パーティーの準備で相変わらず忙しいフランツ王子。ここにきてまた別の問題が発生し頭を抱えます。卒業記念の品として発注していた印章に必要な鹿角が不足していると工房から連絡があり、その対応で悩んでいたのでした。しかしそれを聞いたミランダは心当たりがあるといい、そして彼女に連れて行かたのは王宮の敷地の端にある森の中の家でした。

■(25)ちょっと通りがかっただけよ(マリオン視点)
卒業記念の品についても目処がたって、王宮内も卒業パーティーに向けて慌ただしくなってきました。マリオンたちメイドもパーティーの準備に駆り出され、力持ちのマリオンはここでも大活躍。忙しそうにしているマリオンの所にパトリシアがやってきて、少しだけ話をした後に去っていきます。仕事を終えたマリオンたちが控室に戻ると、そこには誰かから差し入れが置いてあったのでした。

■(26)僕と婚約して欲しい(ミランダ視点)
いよいよ始まった卒業パーティー本番。ここでもマリオンは忙しそうに走り回ってます。フランツとミランダたち生徒会のメンバーも分担をこなしつつ、卒業パーティーは盛り上がりを見せるのでした。しかしパーティーも中盤に差し掛かろうかという時、過労が祟ってフランツは倒れてしまったのでした。

■(27)なんで黙ってたのよ!(マリオン視点)
フランツ王子に告白されたものの、断ったマリオン。マリオンに対する周りの勘違いも明らかになり、そのことで嫌われるかと思いドキドキしながらメイドの控室に行きますが、先輩メイドたちは皆温かく、そしていつも通りにマリオンを迎えてくれたのでした。その後ミランダとフランツもマリオンの家を訪れて、改めて礼を言われるマリオン。マリオン自信、今回のことでミランダたちとの関係が深まったと感じるのでした。

■(28)一緒に住んじゃダメ?(ドミニク視点)
グラハム王子の命でクエイル領に潜入していたドミニク。そう、グラハム王子の腹心とはマリオンの兄のドミニクだったのでした。久々に王都に戻って自分の家に戻ることができたドミニク。留守の間はメイドが家の面倒を見てくれていると知っていましたが、家に住み込んでいる様子。自分が帰ってきたので出て行って欲しいと思うのですが、メイドはニコニコして全く出ていく様子もなし。やがてそれが成長したマリオンであることに気がつくのでした。

■(29)婚約を提案したのは俺だ(シャロン視点)
ドミニクが帰ってきたことを知って早速家にやってきたシャロン。彼女とグラハム王子、そしてドミニクは学園の同級生で、彼女は何かとドミニクの世話を焼きたがるのでした。そして今回もマリオンをドミニクの婚約者にどうかと勧めにきた訳ですが、二人が実は兄弟であることを知って驚きます。更に、自分とグラハム王子が婚約したことにドミニクが一枚噛んでいたことを聞かされ、夕食を食べながら昔話で盛り上がるのでした。

■(30)学園生活を楽しんでこい(マリオン視点)
いよいよ入学式。ドミニクに送り出されたマリオンはドキドキしながら入学式に臨みます。フランツ王子やパトリシア王女の挨拶を経て式が終了するとクラス分けがあって教室へ。そこで話題になったのはパトリシア王女でもラリーでもなく、やはりマリオンなのでした。

■(31)恋する乙女と言ったところかしら(ミランダ視点)
入学式を終えて屋敷に戻ったミランダとラリー。夕食時の話題はもっぱら学園のことで、やがて話題はラリーのクラスのことに。彼の報告でマリオンが主役の様だったと聞き、マリオンのことを思うミランダ。その時の表情を母親や弟であるラリーにも突っ込まれて焦るミランダでしたが、改めてマリオンへの気持ちを再確認するのでした。

■(32)何でもない、何でもない(ニッキー視点)
学園が始まってから暫く、マリオンは授業が終わってからメイドの仕事もしていましたが、今日はお休み。近々ある茶会の準備のことでメイド長から伝言を預かったニッキーは、仕事終わりにマリオンの家を訪ねます。と、マリオンはまだ帰っておらず、そこには鋭い目つきの男性。彼はニッキーの名前や家のことなどについてもやたらに詳しく、最初はこわごわ喋っていましたが同い年なこともあってやがて打ち解け、マリオンの秘密なども聞くことができたのでした。

■(33)私とデートするのは嫌かい?(マリオン視点)
茶会の準備で学園から王宮に戻る際、ミランダと一緒になって馬車に乗せてもらったマリオン。話の流れでミランダとデートすることになってしまいます。来ていく服がないことに気が付きドミニクに相談するも彼が女性の服装など詳しいはずもなく……途方に暮れているとドミニクが連れてきたのは、妙にノリノリなシャロンでした。

■(34)ずるいな、マリオンはミランダ視点)
シャロンのお陰でどう見ても貴族令嬢な装いのマリオンと、そして男装の麗人ミランダ。麗しきこのカップルは、どこに行っても一目を惹きます。ミランダのエスコートでデートを堪能した二人。王宮に戻る馬車の中でプレゼントを渡されたマリオンに「お返しは何が良いか」と聞かれ、ミランダが欲しがったのものは……

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