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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(19:金沢〜鳥取)

第19日目

今日は金沢の高校の友達の家に泊まらせていただいています。素泊まり、朝食にみかんゼリーがついており、本日最初の観光である東尋坊まで送迎付きプランです。もちろんシャワー・トイレ、wifiは使えます。ただ、オーナーの口が悪いです。まあ、面白いんでなんでもいいですが、いかにも大学生の一人暮らしといった感じの部屋の中は今まで泊まったことある友達の部屋の大きさでは1番大きかったです。足の踏み場が存在するギリギリの状態をかろうじて保っているみたいな散らかり具合でしたが、泊まらせてもらっているので声には出しません。おそらく本人はこれを読むでしょうが、なんて思うのでしょう。彼もしばらく家にいなかったらしいのでしょうがありません。

先ほど書いた通り、まずは金沢から出て芦原温泉方面を目指します。北陸の道路事情は割と整備が整っていなくて、道がガタガタしていたり、ところどころに穴があったりと大変です。カーナビがついていない車をレンタルすることに慣れている友達は当たり前かのようにカバンの中から養生テープを取り出して、スマホを貼りつけて運転していました。

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金沢は去年の冬に北陸旅行で富山・氷見・金沢を一通り観光しましたのでスキップします。唯一の金沢らしいことといえば、昨日の夜ご飯に食べた金沢発祥のカレー「ゴーゴーカレー」でしょうか。このカレーは別に東京でも食べれますが、金沢で食べると美味しさが倍増します。本当に美味しいので、金沢に行ったら必ず食べてくださいね。兼六園も金沢城もひがし茶屋街もわかりやすい観光地ですし、氷見のブリも富山の鱒寿司も美味しかったです。

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野々市、能美、小松と西へ進み、福井県に入ったところまでは北陸らしくない天気のいい青空が見えていたのですが、芦原温泉に近づいてきたところで怪しい雲が西の方から見えてきます。車窓には、まだ架線が貼られていない北陸新幹線新線の高架がちょくちょく見えたり見えなかったりします。坂井市に入り「坂井丘陵フルーツライン」という美味しそうな道を進むと東尋坊に到着します。

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柱状節理の断崖に恐れ慄きつつも、意外にも海の青さに驚いたりと新しい発見が多い場所でした。自殺スポットとして有名な東尋坊には写真のような自殺相談(?)用の電話ボックスがぽつんと設置されています。少し気味の悪い張り紙も貼ってあります。

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東尋坊の駐車場にいた管理人のおじさんが面白かったですね。車が近づいてきたら片手間で指差して案内し、駐車代の500円を回収すると、「もし、あなたが下の売店で2000円以上、買い物したら、この500円玉、あなたの、財布に戻ってくる、ありがとうごじゃました」と言った感じの日本語習いたての韓国人みたいな喋り方で面白かったです。

芦原温泉駅まで送迎してもらい、駅前で別れました。金沢では写真のように晴れていたのですが、走っているうちにバケツをひっくり返したような大雨が降り、北陸らしい天気の移り変わりを経験できました。北陸本線のこの区間、芦原温泉や福井、敦賀などの駅は将来開通する北陸新幹線の新設ホームの工事をしているため、今しか見れない駅舎の様子をよく目に留めておく必要があると思います。ちなみに福井駅前には恐竜がいます。

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西舞鶴駅からは京都丹後鉄道というのに乗り換えます。JRではないので青春18きっぷが通用しません。西舞鶴天橋立と天橋立豊岡の乗車券をそれぞれ買うより、西舞鶴天橋立間を往復する方が安く済むことがわかったので、再び西舞鶴へ戻ってくるルートを選びました。伊豆大島の日から出費が激しく、少しでも安い選択をしなければいけない状態になっています。これからはまたひもじい思いをしながら貧乏旅行を、貧乏なりに楽しみたいです。

1円でも安く済む方法を必死に模索するというのは、僕にとっては楽しみの一つであるので、全然苦ではないです。欲しいもの全て手に入ってしまうほどつまらない人生はないでしょう。それを手に入れるために、あの手この手で創意工夫し、大人になって余裕があれば手に入れればいいのです。今の自分には、無限の体力の源泉とも言える若さがありますから、それを最大限に活かして旅を続けましょう。

話が逸れましたが、天橋立駅に到着です。これで日本三景は2つ目になります。すでに宮島にも行ったことがあるので、日本三景を制覇したことになりますが、この旅でも宮島には訪れる予定でいるので、そのときに達成感を味わいましょう。天気が天気なので、リフトやらモノレールで山の上に登って、あの有名な股のぞきで天橋立の景観を楽しもうとも思いましたが、料金もかかりますし、人生でここにくることはこの後もあるでしょうから、今回はやめときます。松島でも見た日本三景碑を見て、砂浜で写真を撮ったら、到着して30分後に西舞鶴へ立ち帰る列車に乗り込みます。

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京都丹後鉄道というのは、初めて利用するし、あまり詳しくないのですが、いろんな観光列車を走らせている感じなんですかね。行きの列車も帰りの列車も、内装が凝っていて如何にも観光列車のような列車に、地元の下校中の高校生たちが大量に乗り込んできて、とてもカオスな車内でした。僕のような観光客はあまり乗っているように見えませんでしたが、他の観光客は天橋立周辺にでも宿泊してるんでしょうか。そもそも自動車で来てるので、鉄道を使わないのかもしれません。

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西舞鶴へ戻ってきたら、舞鶴線・山陰本線で西へ向かいます。福知山、豊岡、城崎温泉、浜坂と線路を西へ進め、鳥取に到着するのは22時過ぎです。山陰本線、長かったですね。よく考えれば今日は石川県を出て、福井、京都、兵庫と通過しているのです。そりゃ長いに決まってます。暗闇の中、すごい音を立てながら列車は走り続け、鳥取駅に到着しました。途中、浜坂駅で乗り換え時間が2分しかない状態で、居眠りしていたので、もし車掌さんが起こしてくれていなかったら、鳥取に着いていたのは0時を回っていたかもしれません。

明日からは長い長い山陰の旅が始まります。天気予報をまともに見ていませんが、嫌がらせのように雨を降らせる前線が動かないのか知りませんが、今週末も断続的に雨が降り続くらしいです。今回の旅を通して、青空に感謝するという機会が増えている気がします。旅の楽しさは天気に左右されますが、雨なら雨なりに楽しめる観光を工夫していきたいです。

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