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熊本、幣立神宮→神龍八代龍王神社を巡る(day.2)

(day.1はこちら↑)

宗像大社三社巡りの翌日、それぞれのたまたまの重なりが重なって熊本方面へも行くということになり、ずっと気になっていた幣立神宮に、連れて行きたかった(というか来てもらいたかった)友達も連れて行くことができた。
そのことついてはじわーっとずーっと引っかかっていたので心底ホッとした。
結果、私一人で連れて行かなくて本当に良かったと思った。もし私一人なら出来ないことを無理して頑張ってたから。(出来ないことというのはこの場合運転、道を調べる、地図を読む、時間配分、案内など。)
それぞれがそれぞれの役割でもって、自然発生的に物事が起きて進んでいる今回の旅。もし私がほんの少しであっても無理をしたら、無理をした分だけ何かがズレて、それが溜まっていくとどんどん本来の道とは離れて行って、もしたどり着くところが同じだとしてもすごく遠回りになるし、確実に時間も労力もかかっていた。だから、自分にとって無理をしない、それこそ「違うこと」をしないこと(なるべく)というのは、自分だけでなく周りの人にとっても本当に大切なことなのだなと思った。私が出来ないことはほかの人が出来るのだから私は余計なことはしないというか、自分ではないことはしないのが一番なのかもしれない。出来ないくせに何かやらねばと罪悪感や自分の存在の理由付け=不安から手を出すと、せっかくスムーズで単純な物事の流れもごちゃごちゃになるから。でもそれもきっと私が「違うこと」を散々してきたからこそ分かることで、さっき『「違うこと」をしないこと(なるべく)』と書いたのは、違うことをするのが自分の経験にとって必要な時もあるだろうな、と思っているから。
とにかく、無理せず一番ベストな状態で友達と幣立に行けたことが本当にありがたかったし、なるべきことはなるようになっているものだなあと感心した。

くだんの友達を新幹線の駅に見送ったあと、残りのメンバーは菊池の神龍八大龍王神社に行くというので、知らない場所だったけれどもとりあえず便乗して連れて行ってもらう。
神龍八大龍王神社は山から入る長い石段の下にあって、降りていく途中で左官屋さんのおじいちゃんが「年末年始にかけてたくさん人が来るから今のうちに階段を補修している」と笑顔と方言で言いながら石段をコンクリでペタペタしていた。傾斜のある山道に中腰で。
神様をお参りすることも神様ももちろんありがたいことだけど、こういうふうに人知れず人のために働いている市井しせいの人の尊さに胸がじーんとした。
その石段を一番下まで降りると小さな神社があり、すぐ後ろには山からの川が力強く流れていた。川の近くまで降りて大きな石の上に座り、のびたまごさんが唱えてくれる水のマントラを聴きながら木漏れ日にキラキラ光る水面を見ていたら「ことわりから外れなければ豊かさは尽きることなく溢れて流れ続ける」と言われたので(だいたいの意を言語化して要約)、ああ豊かさってそういうことなのかと合点した。
今回、無理をしないことや自分が自分であることでここまで連れてきてもらっているので本当にそうなんだろうなということを、マントラの音の輪の中で私は体感として実感していた。怖いけど。
何が怖いかというと「自分に何もなくても自分の価値があると認めること」。
人の役に立たなくても自分がここにいていいし与えられる物事を受け取っていいのだと認めること。それがなんでそんなに怖いのだろう。私には存在する価値がないと信じることで守っているものは一体なんなのだろう。


(day.3に続く。)



(以下神社紹介。その場で感じた私の超個人的な体感100%の感想です。ここはこういうところだよ!ということでは全くないので、生暖かく見守っていただければ幸いです。)


【幣立神宮】
天にも地にもぶっとく繋がる場所。人間の私利私欲やら利権やら、そんなごたごたは足元にも及ばない、宇宙から見たら砂粒より小さな出来事で、ハレに転んでもケに転んでもよきかなよきかな。龍穴、龍の祠。あ、本当に大丈夫なんだなと、私も安心しました。かみかま視点っていうのはこういう感じなのかあ、というのが感じられるような場所。
物事って本当はすごく単純でシンプルなのに、それを小難しくしてるのは人間(自分)で、それもまた人たる所以〜という気持ちになりました。

幣立神宮の持つスケールの大きさに感動した


【神龍八大龍王神社】

豊かさの神社、場所。(本文参照)
小さいのだけどズーンとしていたし、迫力があった。吸引力と放出力が両方あるみたいな、渦みたいな感じ。
訪れた神社は福岡は宗像大社三社のみ、熊本では上記の二つだけど、神社の印象の違いってそれぞれの土地や人の違いとやっぱりなんか似てるものを感じるな〜と思った。

階段を降りると神龍八大龍王神社がある
神社のすぐ後ろを流れている川


キラキラしていた


(day3につづく)





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