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朝食


出来上がったばかりの街に

夜毎雨が降る

しんしんとつたう

 
手のひらに花びらを満たして

思い出ごと引きちぎって捨てる

排水溝が夢を吸って膨らむ


想像だにしなかった

 


希望と絶望の朝食が

朝靄の中で

多分それは(それだけが)真実となって

そっと静かに光っている












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