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キャリアウェルビーイングが新しい時代の幸福度を測る新基準になるからこそ、、、

《本来のじぶん》を大切に、セルフラブを軸にしたキャリアウェルビーイングについて、学びや気付き、自分の経験などをnoteで発信しています。

たお、と申します。

日常では一般企業の人事をしております。多くの方々の仕事観に触れるなかで、「人にとってのキャリアとは?」について体系的に学びたくなり、約5年前にキャリアコンサルタントの国家資格を取りました。

学びを深めるなかで、キャリア形成において『セルフラブ』を軸に考えることが「人にとってのキャリア=幸せなキャリア」であると確信し、《本来のじぶん》を知り・対話し・抱きしめてあげること、についてのアウトプットをしています。

「今のスキルを活かしたい」「自分の強みが分からない」「希望している条件の仕事がない」などの相談に対しての物質的な解ではなく、これからの時代のキャリア相談に必要な指標はキャリアウェルビーイングだと言われています。

今回は、キャリアウェルビーイングの定義について、何を大切にする指標なのか、ということについて書きます。

今更だけど『ウェルビーイング』ってナニ?

カタカナ語って一旦流行りだすと、「なんとなく意味は分かるけど具体的によく分からない」状態になりませんか?

ウェルビーイングは、英語で『Well-Being』と書きます。具体的に決まった日本語訳が充てられないので、そのままカタカナで浸透したと思われます。

なぜ日本語訳が充てられないのか。

それは、ウェルビーイングの定義が長く壮大なので、一言でまとめられないからです。

Well-being is a positive state experienced by individuals and societies. Similar to health, it is a resource for daily life and is determined by social, economic and environmental conditions. Well-being encompasses quality of life and the ability of people and societies to contribute to the world with a sense of meaning and purpose.

(以下日本語訳)
ウェルビーイングは、個人や社会が経験するポジティブな状態です。健康と同様に、それは日常生活のリソースであり、社会的、経済的、環境的な条件によって決定されます。ウェルビーイングには生活の質や、人々や社会が意味や目的を持って世界に貢献する能力が含まれます。

世界保健機構HP:Promoting well-being (who.int)

「ポジティブな状態」とは非常に抽象的な表現ですが、Being(在る状態=存在)がWell(良好)である、ということですね。

『ウェルネス』とは違う?

ウェルビーイングとウェルネスはよく似た言葉ですが、微妙に概念が異なります。

ウェルネスは身体や精神の健康についての概念です。運動、栄養、ストレス管理、睡眠、心理的な健康など、生活習慣やライフスタイルを通じて、健康を維持し向上させるための総合的なアプローチを指します。

一方、ウェルビーイングは、健康だけでなく幸福や満足度といったものまで含めて考えます。精神的な充実感や社会的な満足度、意味や目的を感じる能力など、幸福に関わる様々な要素を含めたものが、ウェルビーイングです。「在り方」「幸福」「生きがい」そういった壮大なテーマも含めて指しています。

ライフキャリアとウェルビーイングの融合

ウェルビーイングという言葉は、2021年度のWHO(世界保健機構)が発行したHealth Promotion Glossary of Terms 2021(WHO発行の用語集)で更新されました。

ここにきてウェルビーイングが注目されている理由は、近年の社会の大きな変化があります。「多様性」「SDGsの実現」「グローバル社会」「アフターコロナ」など、私たちは今新しい時代・時代の転換期にいます。従来の幸福度の指標は、主に経済的な成功や生活の安定に焦点を当てていました。ですが、今の私たちは物質的に成熟した社会を生きています。だからこそ、本質的な部分である「幸福」そのものがフォーカスされるようになったのはある種自然の流れですね。

ウェルビーイングについて、「ストレングスファインダー」で有名なギャラップ社が「ウェルビーイングは5つの要素があるよ」と提唱しています
。そのなかのひとつが『キャリアウェルビーイング』です。

キャリアウェルビーイングは、文字通り、キャリアとウェルビーイングを融合させた概念です。キャリアウェルビーイングは、仕事やキャリアにおける個人の成長、目標達成、意義や満足感はもちろん、私生活における趣味やボランティア活動、家事や育児などのライフキャリアも含めて考えます。

新しい時代の幸福度指標が大切にしたいこと

ライフキャリアとはまさに自分の人生の時間。

この時間をいかに充実したものにするか、というのは誰しもが追及していきたいライフテーマです。キャリアウェルビーイングは、5つの要素のなかでも一番大切だと言われています。

『キャリアウェルビーイング』が「良い(高い)状態」って、どのような状態でしょうか。最重要ポイントとして一言でまとめると「やりたいことができているか」ということに尽きると思いますが、具体的には色々なポイントがあります。

1)働き方の多様性の尊重

「仕事」においていえば、現代社会では働き方の多様化が進んでいます。フレキシブルな労働時間やリモートワークなど、従来の概念にとらわれない働き方が増えています。従来は決められた就業時間に出社をして勤務をするのが当たり前でした。

今は、いろいろな方々がいろいろな事情や希望を踏まえて、自由な働き方をすることが可能です。《本来のじぶん》が理想とする働き方やライフスタイルに合わせた仕事ができているか、ということはキャリアウェルビーイングを考えるにあたって、大切にしなければならないポイントです。

2)内的キャリアと外的キャリアのバランス

キャリアウェルビーイングでは、内的キャリア(内面的な成長や満足)と外的キャリア(外部の成果や成功)のバランスを重視します。これまでは「役職」「立場」「条件」、そういったものが評価されてきた時代でした。

ですが、これからは仕事の成果や社会的地位だけでなく、個人の内面的な満足や充足感も重要視される時代です。このバランスがとれた状態こそが、本当の幸福や満足の源泉となる、いわゆるキャリアウェルビーイングの状態が良い(高い)人になります。

3)自己成長と存在意義の追求

物質至上主義を経て成熟した社会になったからこそですが、私たちがキャリアにおいて求めるものを考えたときに「自己成長」は外せないポイントになりました。自分自身のキャリアが自己実現や社会貢献に繋がり、自身の強みや情熱を活かせる場であるかどうかが、私たちの幸福度や満足度に大きな影響を与えます。

これまでの時代は、「現職よりも良い条件」が重要視されてきましたが、最近では「条件は悪くなっても、〇〇を優先したい」というような方も増えています。自己成長や意義について考えていくことが、これからの時代を生きる社会人がキャリアウェルビーイングを保つためには大切になります。

たお的キャリアカウンセリング

現代社会の変化は目まぐるしいですね。キャリアや働き方も多様化しています。キャリア理論が時代と共に変化してきたように、キャリアウェルビーイングという概念は、新しい社会にすでに浸透しはじめています。

目まぐるしい変化の波に溺れない。
ウェルビーイングをライフキャリアにおいて追及する。
宇宙にもどるその時に、「幸せな時間だった」と自分の人生を振り返る。

Career Well-Being(キャリアおける「良い状態」)は一人ひとり確実に違います。ワタシにとってのキャリアウェルビーイングは別のワタシにとってのキャリアウェルビーイングとはイコールではありません。

だからこそ、まずはファーストステップとして《本来のじぶん》を知り・対話し・抱きしめてあげることが大切です。じぶんにとっての「良い状態」を高めるためには、まず「何が良い状態なのか」ということを考えなければなりません。表面だけ見て考えると、必ず思考がぐるぐるし出します。その時に軸にしてほしいのが《本来のじぶん》の「声」を聴くことです。

ご縁あってキャリア相談のお相手をさせていただく方に対しては、丁寧に丁寧に対話を重ね、その方の『キャリアウェルビーイング』をその方自らが考え、穏やかに《本来のじぶん》を愛すことができるようにお手伝いさせていただきたいと思います。

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