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東洋の哲学まとめ

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東洋の哲学(主に仏教、禅、儒家、老荘、神道)について書いた記事が増えて来たのでまとめました。哲学以外のも混じってるかも。
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#中国古典

2021年は痛みを伴って新しいものを生む年(辛丑)

明けましておめでとうございます🌅 昨年に続き、今年も干支ネタからいきます。 今年の干支は 辛丑(しんちゅう)です。 「辛丑」の話をする前に、ちょっとめんどくさい事を書いてみます。 「今年の干支は何でしょう?」 という問いに 「丑年!」 と答えるのは、半分正解です。 というのも、干支(えと)というのは 「十干(じっかん)」という十進法の暦の数え方と、「十二支」という十二進法の暦の数え方を組み合わせてできているからです。 表にするとこんな感じ。↓↓ ちなみ

東洋思想は偏りなく学ぶべきだと思う

今さらですが、自分のプロフィール記事も兼ねて、私の投稿の大半を占めている「東洋思想」について思うことを書いてみます。 (2020/1/16更新) そもそも「東洋思想」とはなにか「東洋思想」とは、ざっくり言うとヨーロッパから見た東側の地域で誕生・発展した”思想・哲学”の総称です。 インド哲学を独立して扱うかは微妙なところですが、仏教にもそのエッセンスが入っていると解釈して「東洋思想」は大きく分けて以下の5つになるかと思います。 ・儒教 ・仏教 ・道教 ・禅 ・神道 「思

陰陽論がスゴイっていうはなし③

前々回、前回から続いて「陰陽論」の話です。「陰暴論」ではありません。 ※「陰陽論」の話はこれで最後です。 おさらい改めてこれまでのおさらいを簡単にしておきます。陰陽論とは東洋(古代中国)で生まれた思考フレームワークのひとつで「あらゆるモノやコトは、必ず”陰”と”陽”の二つの性質を持っている」と考える、”世界の見かた”です。 この陰陽に基づく世界観を表現した図式が、陰陽図とか太極図とか言われてるこのマーク↓です。 西洋にも、世界のあらゆるモノ・コトを「2つに分けて考える

陰陽論がスゴイっていうはなし①

突然ですが、こんなマーク↓↓↓ 見たことありますか? 太極図とか陰陽図とか呼ばれるマークです。ちなみに私がこのマークを初めて見たのは、B級ホラー映画「霊幻道士(※)」だった気がします(古い)。 (※)もしくは幽幻道士。キョンシーが出てくるやつ。 この陰陽図は「陰陽論(陰陽思想)」の世界観を表現した図柄で、今回はこの陰陽論がめっちゃ凄いよ!というお話です。陰暴論ではないです。 ちなみに「陰陽」の読み方は「いんよう」でも「おんよう」でも「おんみょう」でもなんでもいいようです

孫子にみる「戦略」を考えるということ

戦略を考えるきっかけ最近、会社の「戦略」を考える機会を与えられました。 なんてことを言うと、なんだか偉いポジションに就いたかのように聞こえますが、そんなことは決してありません(ただのヒラ社員ですw)。 単に、社内で「会社の3~5年後の事業戦略を考えてみよう」的な研修の参加者を募集していたのでノリで応募してみたところ、あまり応募者がいなかったらしく、めでたく受講することになったというオチです。毎日必死で会社の戦略を考え続けている上の方々や、戦略を考える専任の部署もあるわけで

漫画『キングダム』のその後

大ヒット漫画「キングダム」の実写版映画が先月より上映されましたね。 評判はそれほど悪くないようですが、漫画が原作のものを実写化すると、どうしても原作のファンには受け入れられない部分が出てきてしまいますね。 (私はハリウッド版ドラゴンボールという苦い思い出があります) ちなみに私は漫画は読んでいませんが、Netflixでアニメシリーズは全て観ています。機会があれば実写版も観ようと思いますが、、、 さて、今回はこのキングダムにまつわるお話です。先に結論から言ってしまうと、あれ