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ある日のサロンでの「智」の出来事

先日サロンに初めてのお客様からの予約が入りまして、少しドキドキしながら当日のご来店の時までを過ごしていました。

中医アロマサロンでは様々な不調で悩む方の駆け込み寺のような役割をさせていただいています。

不定愁訴といわれる病名がつくわけではないが、なんとなく不調が続く状態。

不眠、頭痛、腰痛、肩こり、更年期障害、生理痛、冷え、むくみ、ストレスなどの改善、病中病後の心身のケアと人それぞれ来店される目的は様々です。

今回の方は更年期のタイプ別ケアのメニューをご希望でしたので、冷えタイプ(腎陽虚)なのか、のぼせタイプ(肝腎陰虚)、それとも血行不良タイプ(瘀血)?イライラタイプ(肝気鬱結)もあるし。などと、中医学のおさらいなどしながら想像していました。

そして、いざカウンセリングを始めてみましたら。

身体の不調もあるにはあるけど、これは心の方のケアが最優先だ!と気づきました。

この方、とても感覚的に敏感で「気」であらゆるもの、それが自分に合うか合わないか感じ取ってしまうのです。

また、自分の心の部分にも奥深く見つめておられるので、「何かがおかしい、それは何なのだろう」って。

そこで五常カードを引いてもらって心の全体像をご自分で確認してもらう作業を始めました。更年期のための中医アロマトリートメントは今回はやめにして五常セッションを開始しました。

カードの内容を見るなり、あ、そうだったんだ!とたくさん気づきを得られた様子でそれからはご自分の今まで起きてきた様々な出来事、心のこと、家族のことなど1時間近く怒涛のようにお話しをされました。

私に伝えているようで、ご本人自身が自分の本当に知りたいことを確認しているかの様でもありました。

そんなこんなで、五常でいうと「仁」と「礼」が自分をあるがままに楽に生きられる心のあり方への鍵であることを理解され、五行でいうと木と火に当てはまるアロマオイルをブレンドしてヘッドと腕の中医アロマトリートメントをさせていただきました。

施術が終わった後は、それまでの少し強張って血色のあまり良くなかったお肌がほんわかと赤く染まり柔和な優しい本来の表情であろう姿に変わったところを見ることができました。この瞬間が本当に嬉しいですね。

人の役に立つことができた瞬間は目には見えない価値を得ているのだなぁと感じます。昔、親の手伝いをして、ほめてもらった時の嬉しさ、学校の先生に得意なことを認めてもらった時など、自分はここにいていいのだという許可のような。

心って見えないから、鬱々としたり、落ち込んだりすると、なかなかそこから抜け出すことが難しく、どうしたらいいのかわかりにくいですが、まずは自分自身を知ることから始めることが、心の全体像を理解するきっかけになります。

日々、心はころころと変わりますので「自分を知る」ということをいつも心がけているといいですね。




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