たおえの戯言_初めて会社をクビになった話。

単刀直入かつ、細やかな話をすると、俺は会社を一度クビになったことがある。正確に言えば、悪いことをして懲戒解雇になった訳ではなく、会社から一定期間以降は会社に在籍を認められないという申し出をもらい自主退職したのだが、簡単に言えば戦力外通告と言えばいいのか...。

2018年、当時工事監督会社の事務員・現場雑用要員として勤務していた時だ。ここは会社が少し特殊で、大手工事会社で東京・神奈川地区のセブンイレブンやスターバックス・日本郵政・佐川急便などの水道工事を担当する会社と山梨県内の工事を監督する会社に分かれていて、俺はセブンイレブン側の事務員と県内工事の雑用として働いていた。

今思えば、会社の体制に一言物申したことや、たまに他人が自分のことを全く理解できない行動をすることもあったそうな。

2018年の秋頃、会社の個人面談ということもあって会社のリーダー達・専務から会議室に呼び出された。
「最近仕事どう?」
「なんか悩みとかある?」
とか色々。まあよくある企業の社員のやる気調査的なやつかとまあ普通に答えて15分程度で終わったが、ここで引っ掛かることが。他の社員さん達がこんなことを言っていた。
「個人面談なんてやってないよ」
「俺たちそんな話聞いてないけどね」
"あれ?面談したの俺だけ?"
まあ、おかしいですよね、他の人達そんなことしてねえって言われたんだもん。

そして、運命のあの日。また個人面談だ。今度は会社の社長と専務で。会議室に呼び出されて、まあ、いろいろこうだという話を聞かされて最終的にはこうなった。

「これまでのたおの働きぶりを評価してみて、結論から言うと、もう秋以降はうちでお前の面倒は見れないから他に行ってくれ」

俺はキョトンとした。ショックでも何でもなく。え?俺戦力外だからクビ?
そのあと、神奈川の方に作業員として引っ越して仕事してくれるならまだ雇えるとか言われたけど、水道工事の仕事をしたくて会社に入った訳じゃないし、そもそも会社のトップの人からクビなんて言われちゃったもんだから、俺だって会社に愛着ある訳でもないし、その2日後に1ヶ月後の月末きりのいいところで退職しますと書類を出したところ、なんとだったら来週月末だからそん時に辞めていいよとまで言われ、あっさり退職してしまったのである。

俺の同級生年代の中でこうまあっさりとクビになった人間が他にいるのだろうか?

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