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子どもは、どのようにして大人を信頼しないようになるのか


子どもの頃、何度か母に言われたことがあります。

「積み上げた信頼は、あっという間に崩れてしまうんやで。」

皮肉なことですが、そう教えてくれた母自身が、子どもからの信頼をガラガラと崩していきました。
子どもの立場だった私の視点から、なぜ母を信頼できなくなったのかを紐解いてみようと思います。

まず、大前提として親が持っていた方が良いこと。

「自分が、子どもにとって、どれほど大きな大きな存在なのかという自覚」

この自覚がないと、やらかします。

あなたが、どれほど自分を不甲斐ないポンコツだと思っていたとしても。
どれほど自分に自信がなくて、弱い弱い人間だったとしても。

子どもにとって、そんなことは関係ないんです。

絶大な信頼を、最初から寄せているんです。


それなのに、親の方が自分の影響力を自覚せずに、以下のようなことをしてしまいます。

・ティッシュを破るように、簡単に約束を破る
・自分の痛みや弱さを武器にして振り回す
・感情に振り回されて、子どもも巻き込む。
・自分の感情ばかりを見て、目の前の子を見ない。
・自分のフィルターを通して勝手解釈して子どもを決めつける。
・それらの自覚がない。
・自覚があったとしても、謝らない。感謝しない。

言葉では何とでも言えるから、行動や態度でしか示せないんです。

言ってることとやってることがずれていると、子どもは混乱します。
感情を優位に立たせている、意思力の弱い人のそばでは、安心できません。

上記のようなことが日常的に繰り返される環境にあると、子どもはどうなるでしょうか?

・自分の感情や気持ちを表現する機会を失います。
・親のフィルターに合わせた自分を演じるようになります。
・自分の言葉は届かないと悟り、心を閉ざします。
・自分は守ってもらえないと判断して、頼ることをやめます。

「何でもっと早く相談せんかったんや」
と、大人から言われたことが何度かあります。

答えは簡単です。
「あんたに言うたところで、どないもならんやんか」と思うからです。

本当は何かの助けをもらえたかも知れないのに、子ども自身が「相談できない」と思っていることが問題なんです。

取返しがつかない事態に発展していく前に、どこかのタイミングで「あの人に聞いてもらおう」と思える人がいるかどうか。

日頃の関わりの大切さを、何かが起きた時に気づいて悔やんでも遅いんです。

私たちは、必ず後悔します。
「何かをしなかったことについて。」

関係性を健全に築いていくために、できることはたくさんあると思います。
私が取り組んできた幾つかのことを、今後の記事で紹介していきたいと思います。

・自己承認
・線引き
・自分軸
・エゴ機能の正常化
・課題の分離
・信じ切ること  etc...

でも、難しいことはほどほどに、今すぐにできることがあります。
とりあえず、笑う♪ 遊ぶ♪ 許す♪ 喜ぶ♪ 歌う♪ 踊る♪ 楽しむ♪
あれこれ考えるよりも、そっちの方が楽ちんに早くいろんなことが正常化していくと思います。

でもそれじゃあ話が終わってしまうから、みんなわざわざ難しく言うてるんちゃうかな?と思ってたりもします(笑)

大きな大きな影響力のある親が、笑って幸せでいてくれたら、子どもはそれだけで安心して落ち着いて育っていけます。

「じゃぁ、笑って幸せでいるにはどうしたらいいの?」

と彷徨ってしまうけど、先に笑って喜んでしまえば整っていくようになっています。本当はね。


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