「信じる」の罠
令和２年８月１２日
甲申（月）丁亥（日）
*読み方：きのえさる（月）ひのとい（日）
今日も五常のお話。
五常の一つ、「信」。
これは、信頼する、ありのまま受け止める、と言う意味です。
五行で言うと「土」に当たります。
かつて、セオドア・ルーズベルトが
自分にはできると信じれば、あなたはもう道半ばまで来ている
という名言を残しました。
「信じる」ことは、自分の夢や目標を叶える原動力になりますね。
一方で、強い信念を抱くことは、時として「思い込み」になることがあります。この思い込みは、ネガティブな方向に出るとかなり厄介です。
信（土）は義（金）を生じます。
思い込むと証拠探し（金）を始めるようになってしまいます。
例えば
「自分は不器用で何をやってもうまくいかない人間…」
と強く思っているとします。
すると、
"不器用でうまくいかない" ことを探し始めるのです。
仕事のミスから始まり、コンビニのレジでもたもたしてしまい混んでいるのに支払いに時間がかかったという些細なことに至るまで粗探しを始めます。
ほら、できない
今日もできていなことたくさんあったわ
人に迷惑をかけてばかり
そして、自分はダメ人間決定となるのです。
ダメ人間として生きていくしかないと、自分で決めたんです。
だから、「どうして私ってこんなにダメなの？」と思うのは、ダメ人間としていくる事を決めた結果であり、その裏づけも自分で集めたから。
本人は絶望のような感情を抱き、それでも一生懸命なんですが、
客観的に見れば、
よかったね！自分で決めた通り、ダメ人間で！
という事になってしまいます。
これ、私の事なんですけれども。
書いていて、俯瞰して見たらなんだかバカバカしくなってきました笑
まさに一人芝居！
「信じる」って素晴らしいことですが、それが思い込みになって、もう抜け出せない罠にかかったような状態になります。（自ら罠にはまるという）
信じていることが自分にとってプラスになるものであればいいですが、自分を苦しめているものであれば、一旦立ち止まって、それは行き過ぎた思い込みではないか、点検することが大事です。
一人でできない場合は、パートナーや友人に手伝ってもらうといいと思います。もし話しづらい内容でしたら、適度な距離を持った方に話すのもいいと思います。
もちろん、当サロンの「ホリスティック アロマセラピー」もこうした、ご自身の心のメンテナンスのお手伝いをしています。
これからは個々が活きる時代が来ます。
もし何かを始めたいと思っているのに、「できるわけない」、「やれるわけない」と思っていたら、一度自分自身を見つめてみてください。
「信」は、ありのまま受け止める、ということ。
長所も短所もバイアスをかけずに、ありのまま、なんです。
きっと、ありのまま受け止めたら、自分をダメ人間と決めつける事はないはずです。
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