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ChatGPTと「さくらんぼ」

新しもの好きなのでChatGPTを試してみました。面白い。

何が面白いかといえば、それらしいことを自信満々に語るところ。
これから先どう進化するかわからないけど、現時点のChatGPTは、事実が合ってるかどうかより、対話が破綻しないことを優先しているようで、それを理解して使う分にはとても面白いツールだなと思いました。

小説のプロットをChatGPTに考えてもらうこともできるようです。

なるほど。フィクション生成装置として、ChatGPTは最適かもしれない。蓄えられた情報の中からお題に沿って物語を作るのは得意なようです。とはいえ作家志望でもない私には、関係ない話だと思っていました。

でも思いついちゃったんですよ、面白いこと。

美味しそうな表現っていろいろありますよね。まるで○○のようなとか。
これを使ってChatGPTにプロットを考えてもらったらどうなるか?

えっ? なに言ってるかわからない?

たとえばワインの味わいの表現って面白いですよね。独創的というか。そんなテイストの小説のプロットを、ChatGPTに考えてもらうという実験です。

◇ ◇ ◇

↑ こちらのサイトから素敵な表現をお借りしました。ワインの魅力を語る言葉は無限にあるんだ!とあらためて感心した次第です。

「グスタフ・アドルフ・シュミット ツェラー・シュワルツ・カッツ・ブルーネコボトル」ドイツ/やや甘口
これはたとえるなら、カラオケで大塚愛の『さくらんぼ』を入れて、2分50秒くらいの「もう一回」を二回叫びたくなるような味わいですね。
一回でいいのに、二回詰め込んでくる的な。高揚感を二度楽しみたい的な。

ワインを歌で例えるユニークさ!興味がわいてAmazonでポチリました

ではこれを踏まえて、ChatGPTに小説のプロットをお願いしてみます。

◇ ◇ ◇

こんな風に頼んでみました。

Q:あなたは小説家です。「カラオケで大塚愛の『さくらんぼ』を入れて、2分50秒くらいの「もう一回」を二回叫びたくなるような味わい」これをイメージする恋愛小説のプロットを考えてください。

ChatGPTが、こんなプロットを考えてくれました。すごい!

A:主人公の女性、椿は、大学卒業後に上京し、アパレルブランドのデザイナーとして働いている。ある日、仕事帰りに友人たちとカラオケボックスに行った椿は、偶然にも隣の部屋で歌っていた男性、大地と出会う。

大地は、音楽大学を卒業してから、音楽プロデューサーとして活躍している。彼が歌っていたのは、大塚愛の「さくらんぼ」だった。椿はその歌声に魅了され、大地も椿の歌声に惹かれた。

二人はその後もたびたびカラオケボックスで会うようになり、音楽の話題で盛り上がる。ある日、椿がデザインした服が音楽番組に出演するアイドルグループに着用され、その衣装が大地の目にとまる。

大地は、椿に声をかけて彼女がデザインした衣装を使いたいという。椿は大地との共同プロジェクトに興味を持ち、二人は意気投合して仕事を進めていく。

だが、そんな中、大地の元カノで歌手の葵が現れ、二人の関係が揺らぎ始める。椿は、大地が自分のことをどう思っているのか、葵との過去のことを知りたくて、彼に問い詰める。

そんな中、大地が「さくらんぼ」の歌詞に込められた想いを椿に打ち明ける。大地と葵の関係は過去のもので、今は椿を想っていることを告白する。

最後に、大地と椿は「さくらんぼ」をカラオケで歌いながら、2分50秒くらいの「もう一回」という歌詞を二人で叫びながら、互いに想いを確かめ合う。そして、二人は共に新しいプロジェクトに向けて、前進するのだった。

こんなTVドラマありそう。見てみたい。

◇ ◇ ◇

ChatGPTは、同じ質問しても違う答えを毎回返してくるそうです。

このプロットもその場限りで、次に同じことを聞くと今度は違う設定でプロットを作ってくれました。それが楽しくて何度か繰り返したけど、恋愛小説だからか、元カノが二人の恋を邪魔する展開はほぼお決まりのようでした。

恋愛小説じゃ仕方ないのかなあ。ん?いや待てよ。

大塚愛の「さくらんぼ」だから、恋愛小説ってのは直球すぎる。
これが冒険小説だったらどんなプロットになるんだろう?

ではこれを踏まえて、ChatGPTに冒険小説のプロットをお願いしてみます。

◇ ◇ ◇

こんな風に頼んでみました。

Q:あなたは小説家です。「カラオケで大塚愛の『さくらんぼ』を入れて、2分50秒くらいの「もう一回」を二回叫びたくなるような味わい」これをイメージする冒険小説のプロットを考えてください。

ChatGPTが、こんなプロットを考えてくれました。

A:主人公の名前は桜庭春花(さくらばはるか)。彼女はカラオケが大好きで、特に大塚愛の「さくらんぼ」がお気に入りの曲だった。ある日、彼女はカラオケボックスで「さくらんぼ」を歌っていた時に、曲の中で「もう一回」というフレーズが二回続く部分に注目した。

それ以来、春花は「もう一回」というフレーズを聞くたびに、何か探しているような気がしてならなかった。彼女は「もう一回」の意味を知るため、調査を開始することに決めた。

春花は旅を始め、各地のサクランボ農園を訪れる。彼女はサクランボの歴史や品種、育て方などを学び、その美味しさに魅了される。しかし、彼女が探していた答えはまだ見つからなかった。

ある日、春花はサクランボ農園で偶然出会った男性・橘武士(たちばなたけし)と出会う。武士はサクランボのプロであり、その味の特徴や美味しい食べ方を春花に教える。二人は意気投合し、共に旅を続けることになる。

やがて、春花と武士は「もう一回」というフレーズが隠された秘密を解き明かす手がかりを手に入れる。それは、数百年前に存在したとされる幻のサクランボの種だった。その種を手に入れることができれば、「もう一回」というフレーズの真の意味を知ることができるかもしれない。

春花と武士は、幻のサクランボの種を求めて、世界中を旅する。彼らは様々な困難やトラブルに遭遇しながらも、最後には目的地にたどり着くことができる。そして、彼らが手に入れたものは、ただのサクランボの種ではなく、何か特別なものだった。

最終的に、春花と武士は「もう一回」というフレーズの真の意味を知ることができた。それは、人生において、自分自身にもう一度チャンスを与えること、失敗や挫折に立ち向かう勇気を持ち続けることだった。そして、春花と武士は、自分たちが探していたものが、実は彼ら自身の内側にあったことを悟った。

春花と武士は、幻のサクランボの種を育て、新しい品種のサクランボを生み出すことに成功する。そのサクランボは、世界中で大きな話題を呼び、多くの人々に愛される存在となった。

そして、春花と武士は、自分たちの人生においてもう一度チャンスを与えることを決意する。彼らはそれぞれの夢に向かって、新たな挑戦を始めるのであった。

物語の終わりに、春花は再びカラオケボックスで「さくらんぼ」を歌い、曲の中の「もう一回」のフレーズを二回叫ぶ。彼女は、この曲が自分にとって特別な意味を持っていることを再確認するのであった。

そんな冒険に出て、大塚愛の「さくらんぼ」を歌い、もう一回叫びたくなるような味わいを得た、春花と武士の冒険譚である。

面白すぎるよこのプロット!!
「何か特別なもの」ってなんだよ?とか
「もう一回」の真の意味が、大冒険したわりにショボいぜとか
最後のまとめで取って付けたようにつじつま合わせてくるところとか
いろいろツッコミどころ満載だけど、なんか頑張って話を作ってくれてて、そのこじつけ具合が愛おしくもある。楽しい。

◇ ◇ ◇

どんなプロットであろうと「さくらんぼ」を歌う展開がお気に入りです。
どんなシチュエーションで歌うのか、どんなタイミングで「もう一回」を叫ぶのか、それが見たくて、ChatGPTに何回も作り直しを命じてしまいます。

ChatGPTを使える方はこの質問してみてください。クセになりますよ。

あなたは小説家です。「カラオケで大塚愛の『さくらんぼ』を入れて、2分50秒くらいの「もう一回」を二回叫びたくなるような味わい」これをイメージする冒険小説のプロットを考えてください。

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