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エッセイ

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2022年3月の記事一覧

『ガープの世界』のように

当時ホームページに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2001.02.18の日記= 『ガープの世界』という映画を久しぶりに見た。もう何回見たことだろう。何度見ても飽きることがない、私にとっては特別な映画だ。 ◇ 原作はジョン・アービング。残念ながら原作は読んでいない。監督はジョージ・ロイ・ヒル。『明日に向かって撃て!』をつくった名匠。そして主人公のガープを演じるのは、まだ有名になる前のロビン・ウィリアムス。名作と呼ばれているが、そんな予備知識がなくても面

So Unusual

書きあぐねていることがある。かなりデリケートで重い話題に分類されるのだろうけど、私はそう思っていないのだからやっかいだ。 「普通」だとか「変わってる」だとかよく言われるけど。 あれはいったい何のことだろう。 なんだか最近は「普通」という言葉を使うのがはばかられる世の中だ。 「普通なんてないんだよ」というのが定説になりつつある。 でも本当にそうなんだろうか。 「普通」が良いとか悪いとか、いつから価値を示す言葉になったのだろう。 「普通」という言葉は、ただの「モノサシ」だと

言葉美人

当時ホームページに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2003.07.05の日記= 人柄とはいったい何だろうか? どうやって決まるものだろうか? 最近そんなことを考えている。 容姿、服装、表情、声のトーン、言葉の使い方、話題の選び方など、たくさん要素はあるが、おそらくそのすべてを瞬時に私たちは判断しているのだろう。そこから感じ取れる雰囲気がその人の人柄なのだ。 優しそーだとか。怖そーだとか。本当のところは分からないけど。 そうやって表面に現れてくるものを

言葉を尽くす

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。 =2004.05.28の記事= 「言葉を尽くす」 言葉について考えることがよくあります。「良い文章」と「上手い文章」についても。この2つは似ているようでたぶん違います。 「上手い文章」は書けなくても「良い文章」なら誰でも書ける。 私はそう思っています。 ◇ そもそも私たちはなぜ書くのか? なぜ書きたいと思うのか? それは自分の想いや考えを誰かに伝えたいからではないでしょうか?もしそうなら「良い文章」とは

やさしさの世界線

「やさしさ」とはなんだろう? 「やさしそう」「やさしいね」 そう言われると居心地の悪さを感じるのはなぜだろう? -- -- あこさんの記事を読むのをいつも楽しみにしています。素直な気持ちを言葉に乗せることができる人です。コメント欄に長文を書き込む私に、丁寧な返信をしてくれるやさしさを持った人です。 この記事でも私は「やさしさ」についてコメントを残そうとしました。でもいざ書こうとすると「やさしさ」がよく分からなくなってしまったのです。 -- -- 最初私はこんなコメントを