人身事故について 

今朝の吉祥寺駅は、中央線で起きた人身事故の影響で大混雑だった。

ふと、なぜ人は数多ある自殺の方法から「列車に飛び込む」という選択をするのだろうと思った。

人身事故が起きると、通勤・通学客が多大なる影響を被ることになる。「死ぬ時くらい人に迷惑をかけるなよ」という言葉は、人身事故が起きた時によく聞かれる言葉だ。

しかし実態はむしろその逆なのではないか?

ここからはあくまで僕の推察であるが、他人に影響を及ぼすからこそ、一部の人は自殺の形態として列車に飛び込むというのを選ぶのではなかろうか。

自分の自殺によって社会に影響が出ることが、忌々しい社会に対する最後の抵抗になるとしたら?そして列車の遅延によって人々の生活に影響を与えることが、自分の生きていた証となるとしたら?

こう考えると、列車が遅れて迷惑だなぁと心の片隅では思いつつも、どこか居た堪れないような気持ちになるのである。

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