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海外で飛行機を撮影するということ

かれこれ前に、ロンドンで飛行機撮影について取り上げた。

ロンドンはとにかく楽しい場所だが、2年通うと「レジ」がかぶってくる。

「レジ」とは所謂飛行機のナンバープレートみたいなものである。同じ会社の同じ形の飛行機が何十機とあるが、その一つ一つを撮り潰していく。そんな途方もないことを生業としている。そういう人間を「スポッター」という。(こういう活動をスポッティングと言う)

当然同じ場所で撮っていると、来る航空会社・機材はある程度固定されるので、かぶりも出てくる。新しい環境に飛び込むことでいわば撮っているだけで貯まる入れ食い状態になれるのである。

そこで選んだ場所が「マンチェスター」

マンチェスターでの撮影

ここは「スポッター」の聖地と言われる、飛行機が本当に近くで見られる公園があるほか、飛んでくる航空会社・機材もロンドンと一味違う。しかもロンドンから飛行機で1時間、両方セットで楽しめる。むしろ なぜ今まで行かなかったのだろう と感じるような場所だ。

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(同じエールフランスでも子会社の小型機。こういう違いを求め飛び回る)

この写真は件の飛行機が本当に近くで見られる公園から撮ったもの。撮影環境は少なめに表現しても「最高」だった。最高だったのは環境だけじゃない。同業者が本当に多いのである。見渡す限り飛行機を見に来た家族連れ、同業者である。こんなにも飛行機が身近で、飛行機趣味が広く認知されている。素晴らしい環境だと感じた。そういえば「スポッター(スポッティング)」もヨーロッパ(殊にイギリスと言われる)発祥の趣味だったな。

スポッティングの醍醐味

そんなことを考えながら、しゃべれない英語でなんとか同業者たちと交流を深める。写真の見せ合いや、今日のトラフィックでこれは撮っておけ!とか。正直外国人の私には全部が全部「撮っておけ!」なのだが、今日のトラフィックの彼らの価値観(どれに重きを置いているのか)に関する生の情報は大変参考になる。

また、今はSNSも発達し、一度きりの付き合いで終わらない。帰国後も情報やメッセージのやり取りを続けている。

ぜひ彼らには日本にも撮影しに来て欲しいなと思う。

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こんな飛行機、日本で見たことのない人の方が多いと思う。でも、マンチェスターの彼らにとってはある意味普通の飛行機。私たち日本人の思うJALやANAと同じなのである。(それよりは少々珍しいと思うけど)

海外で見る「こんなの逆立ちしても日本に来ない飛行機」は、日本で見る「こんなの逆立ちしても自分の国に来ない飛行機」と同じなのだ。そう思って日本で撮影をすると、目から鱗が取れたように、見慣れた景色でも楽しく撮影できる。(レジは貯まっていかないとしてもだ)

こんな情勢だからこそ次の準備を!

今、コロナで日本国内での撮影すらおぼつかない時期だ。

そんな時だからこそ、今までの写真や思い出を振り返って、これからの楽しみに思いを馳せてみてはどうだろうか。仮にめでたくコロナが収束を迎えても、一度大きく傷ついた業界は当面の間苦しいだろう。

世界の、うずうずしてきた仲間たちと楽しみながら応援が出来ればと思う。海外に行くためには、必ず飛行機にならないといけない。撮影に行くだけで業界を応援できるのである。

海外で撮ったからこそ感じることだ。今こそ準備!

次の旅は始まっている!!

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