新人マーケターへ、私が「コンサル一年目が学ぶこと」をおすすめする3つの理由

この記事では私が愛読していた

書籍「コンサル一年目が学ぶこと

についてご紹介します。

書籍「コンサル一年目が学ぶこと」とは


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本書は大石 哲之さんが書かれた新社会人・転職直後・インターン、業種問わずすべての新人が使えるコンサル流の仕事術が学べる書籍です。

構成としては重要度が高い4つのカテゴリ(話し方、思考法、デスクワーク、マインド)を中心に、とても分かりやすく展開されています。

私としては特にマーケティング職で入社した方は必読だと思っています。


コンサル一年目が学ぶこと」を読み始めたきっかけ


私が本書を読み始めたきっかけは

・20代中盤で転職し、仕事の進め方ががらりと変わった
 (営業からWEBマーケティング職に)
・仕事のお作法、基本を知らなかった
 (タスク管理、議事録、段取りなど)
・初歩的な内容を誰かに聞くのが恥ずかしかった
 (新卒のときこの辺の学習をさぼっていたツケ)

そんな時、本書では悩みを解決する内容を分かりやすく解説してくれていたからです。


コンサル一年目が学ぶこと」をおすすめする3つの理由

私が本書をおすすめする理由は、次の3つです。

1.仕事の基本「考え方を考える」について教えてくれる
私の場合、営業職からWEBマーケティング職に転身し、仕事の進め方が大きく変わりました。会議が多いことに加え、複数プロジェクトが並走しているため頭は大混乱でした。真面目にデスクに向かい、夜遅くまで残業していたのに仕事が終わらない、成果も下がる、評価も下がる、そんな日々が続きました。

そんなとき、本書 第2章 コンサル流思考術の「考え方を考える」が大変役に立ちました。”複雑そうな問題解決の道筋をどう考えればスムーズに進むようになるのか”が分かりやすく書いてありました。それを読んでから、自分がただ我流で体力に頼り机に座っていただけなのだと気づかされました。

新人時代においてまず身に着けるべきことは、「課題解決の考え方を考える(=段取り力)」と思うようになりました。

幼少期から自然と出来ている人もいるようですが、私はこの考え方が弱かったからだなと、改めて思い知りました。


2.いまさら聞けないお作法を具体的にわかりやすく教えてくれる
WEBマーケターの仕事は、数値分析やユーザー理解、それを基にした戦略立案会議、システム構築、広告代理店との定例など、複数の会議があるので、この時間を無駄にしないこと(=お作法)もとても重要です。

良くない例として
・会議時間がだらだらと伸びる(結論を出すまでに時間がかかる)
・ファクトで話していないので、感情や声の大きい人有利になる
・宿題が次回会議になっても終わっていない

が過去ありました。
一つの会議が押すと、全会議に影響するので玉突き式に遅延していきます。

ちなみに会議とは、主に3種類の目的いずれかを行うため設置されていると言われています。

共有する |発散する(ブレスト)|決める(絞る)

目的にそって自分の役割を理解することで、先回りした準備や発言ができるようになります。会議自体に目的が無かった場合は、その場はリーダーの責任になります。あらかじめ設定した上で会議を実施しましょう。

加えて、会議を無駄にしないために覚えておきたいコツが議事録です。
本書でも議事録は念押しされています。

議事録はその会議の参加者・決定事項・宿題が記載されています。特に宿題は、具体的なto doと期日と担当者が明記されていることが基本です。
抽象度が高い状態だと

例えば
・○○シートを見やすくする
・○○の低下要因を探る

という感じだと、結局宿題が終わらないまま次の会議に参加することになるでしょう。

良いのは
・○○シートの▲▲表の専門用語を新人向けに補足する
・○○施策の▲▲期間、30%下がった仮説要因を内外要因に分けてブレストしてくる

など

会議の成果物は議事録に集約されていますので、まずは議事録書きを徹底しましょう。

他にも、使用する資料作成のコツ(まずは骨子から)、上司への報告作法(相手のフォーマットに合わせる・事実結論から・完璧よりスピード・最終的に期待値を超える)などなど、基本を分かりやすく学ぶことができます。

新卒時代ならまだしも、転職者の私は今さら過ぎて誰にも聞けなかった記憶があります。本書では、すべて丁寧に解説してくれているので、自分が弱いなと思うところはくり返し読んでおきましょう。あくまで個人の感想ですが、似たようなコンサル流仕事術の書籍も複数読んでみましたが、本書の「やり方、例」は最もシンプルで分かりやすく、実践的でした。


3.仕事の「先回り」ができるようになる
繰り返しになりますが、この基本ができていなかったのが私でした。これらを理解し、意識するようにしてからは「仕事に追われる」のではなく「先回り」ができるようになり、定時であがっても問題ない状況をつくれるようになりました。(プロジェクト担当数は2倍以上、役職もいただき、一定以上の成果を毎年出しています)
気持ちに余裕も出てきて、新しいことを学べるようになりました。

余談ですが、段取りの精度を上げるために次に(イメージは新人期間が終わって2〜3年目くらいまでに)読んでおきたいのが、内田和成さんの著書『論点思考』です。


筋の良し悪しについての本です。段取りをする手前の「そもそも論」「そもそもそれ解決する必要あるのか?」を書かれた内容です。クリティカルな問題や期待効果を最初に見立てることで、どのような問いに取り組むべきかが分かります。『イシューからはじめよ』とほぼ同様の内容なので好み次第かと思いますが、個人的には良し悪し例が分かりやすく比較されている「論点思考」はより新人向けかと思います。

段取りや考え方は一つではないので、道を絞るために役立ちますね。
仕事の進め方全般の精度が上がるため、どのような職種の方も、ぜひ読んでいただきたい内容です。


さいごに、これから本書を読み始める方へ

今後もっと目の前の仕事に打ち込みたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください。

自分が課題を感じている章から入っても全く問題ない構成なので、しっかり読んでみてください。

大切なのは、基本です。できていないところは受け止め実践してみてください。びっくりするくらい効率上がりますよ!

余談ですが、本書の図解版が先日(※2021年7月)出版されました。7年ごしの出版です。初めて購入される方は図解版も検討されるとよいかもしれません。いっそう分かりやすくなっていました。

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それでは、一緒に社会人生活を楽しみましょう!


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