「ラジオ体操第一」の価値を再発見?
猛暑が続いている。
我が家は標高253mだが、やっぱり暑いものは暑い。朝からエアコン入れっぱなし。お散歩もここ数日はさぼってる。
な~~んもやる気が起きないのだが、ふと思い立って、ラジオ体操第一をEWIで吹いてみた。
うろ覚えのメロディでもそれっぽくは吹けると思ったのだが、これがとんでもなくて、単純に難しい(ん? どういう意味やねん)。
移動ド相対音感のあたしには、最初の「背伸びの運動」は、
ミーミファソーミド ラーラシドー……
と聞こえる。その後も全部ドレミファ音階で聞こえるから楽勝かと思いきや、やってみたら運指が難しくてちょこちょこ間違える。音が結構ぴょんぴょん飛ぶのだね。
ということは、運指練習として最適な素材かもしれないと思い直し、ちょっと真剣にやってみた。
で、やっているうちに、この「曲」そのものに興味を抱いてしまい、作曲者は誰で、いつ頃できたのか、などなど、ネットで検索して調べてみた。
作曲者は服部正(1908年3月17日 - 2008年8月2日)という人で、なんと小林亜星のお師匠さんだそうだ。
亜星さんは師匠から、
1)「自分からアーティストを名乗るな」
2)「つまらない仕事はない。まず職人になれ」
3)「自分が音楽の神様だと思え」
と教えられたという。
対外的には謙虚に、しかし自分の中では誇りと自信を持て、ということかな。深いね。
こんなのも↓服部正の作曲だそうだ。
助手さんはこの歌詞を一部覚えていたが、あたしは「キンカン塗ってまた塗って~」のところしか知らなかった。
↓これもそう
で、ふと思ったのは……、
こういうの、今の世の中から消えているなぁ、と。
「こういうの」というのは、いろんな人がいろんな場所で、世のために何か作ろう、何かしよう、考えよう、と自然に思い、行動する、ということ。
ラジオ体操というものを作ろう、音楽をつけたら馴染みやすいんじゃないか、どんな曲がいいだろう……。
損得とか、仕事だから、とか、そういうことより先に、ごく自然に「なにかいいことをしたい」と考える。
今はそういうのがあたりまえじゃなくて、希有なことになってしまった。おまえ、変わってるね、とか言われるようになってしまった。
ちょっと頭が回る人は、まず儲けよう、自分のためにどうすれば損をしないか、安全か、という金儲けと保身が行動原理の最上位にある。
政治家も官僚も企業家も弁護士も医者も……。
それが暗黙の「常識」になってしまった社会。
……ふうう、やだね。
また愚痴っぽくなってきたので、とにかくやってみた結果を↓
長音階スケールのバリエーション的な運指に加えて、スタッカートとかスラーっぽい表現も入ってるから、かなり難しい。いろんな楽器でいい練習素材になりそう
練習してたら、助手さん曰く、
「ゆっくりやるとシネフィルイマジカのつなぎ音楽みたいにかっこよくなるんじゃない?」
音色だけで言っているのかと思ったが、ああ、なるほど、そのアイデアは素晴らしいかも。マイナーっぽくアレンジしたら面白いかもしれない。
それにしても指が滅茶苦茶なまってた。EWIはすっかりご無沙汰で、1年以上手にしてなかったからなあ。
いかんいかん。遺憾、遺憾。
トンデモ時代を生き延びる「古くからの知恵」と「新しい発想」がここにある!
カエルやらカタカムナやら量子論やら…… 森水学園第三分校
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。