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幸せな男女関係「同じ言葉でも意味を確認し合おう」

割引あり

「あれとって」
「はい、あれですね」

 なんていう夫婦の会話、よくサザエさんなんかで見たりしますけど。実際にそんなに都合よくこちらの意図が相手に伝わるような、理想的な夫婦の会話なんてなかなかないものです。

 現実はこうじゃないですか。

「あれとって」
「あれってなによ?もっとはっきり、ちゃんと言ってよ」

 これが普通の会話。そもそも「あれ」が何を指すのか、それは相手の行動や日常を知らないとわからないものです。いや、相手のことをわかっていても、言うたびに「あれ」が何を指すのかが変化していれば、それを察知するのは超能力者でない限り難しいでしょう。

「あれ」という代名詞の場合は、意味の取り違いや意図が伝わらないなんてことがありえるのはわかるでしょう。しかし、通常使う言葉でさえも、同じようなことが起こってしまいます。

 以前、我が家でこんなことがありました。

「ご飯、いっぱいだから」

 そうか、たくさんあるのか。今日はお腹空いているから、おかわりをしよう。そう思ってご飯を早めにかきこんで

「おかわり!」

と言ったら、妻からこんな言葉が返ってきました。

「ご飯、一杯だって言ったじゃない」

 そうなんです。ご飯は一杯分しか残っていないよ、という意味で言ったんです。私の勘違いでした。

 けれど、これってどちらかが悪いわけじゃありませんよね。勘違いしたのは私ですが、そう聞こえるように言ったのは妻です。だから、お互いが悪いんです。

 では何が必要だったのか。

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