見出し画像

電子タバコ中毒による入院が増えているベトナム

少し前のベトナムからのニュース。2023年だけで1200人が電子タバコの中毒で入院していると。

今年に入ってからも似たようなニュースが出ていて、2024年の半年間でハノイ市のバクマイ病院に100人の入院が報告されたのこと。電子タバコを吸った後に昏睡状態や脳を含めた多臓器障害に陥るケースも。

電子タバコの成分を調査してみると、一部にTHC(テトラヒドロカンナビノール)やADB-BUTINACAのような大麻や合成カンナビノイドに含まれる成分が含まれていた製品もあるらしいです。

若い人には電子タバコにはニコチンが入っていないから安全と認識されていたり、若年層が好むフレーバーの電子タバコの製品がすでに流通していて、調査によると、2019年では13歳〜17歳の電子タバコの使用率は2.6%だったけれども、2022年には3.5%、2023年には7-8%に増加しているようです。

電子タバコ自体が良くないのか、使われているフレーバーや成分に問題があるのかよくわかりませんが、こういう嗜好品が違法薬物のゲートウェイになる可能性は十分にありそうです。販売する側も色々考えてるなあと思いました。

世界保健機構(WHO)は、電子タバコののいわゆるe-リキッドは、一般的に添加物、香料、化学物質が含まれており、健康に害を及ぼす可能性があるとしていて、これらの製品が消費者向け製品として市場に出回り、若者向けに積極的に販売されていることを懸念しているとのこと。現在88カ国が電子タバコを購入できる最低年齢を定めておらず、74カ国がこうした有害な製品に対する規制を設けていないようです。

Image
https://www.pexels.com/photo/woman-smoking-e-cigarette-17693441/