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米国オンラインFirstrade証券を使った米国株取引のやり方

日本に住んでいるときは日本の証券口座を利用して株式投資をすることができるが、法律上、国外に住んでしまうと日本の証券口座からの取引ができなくなる。 

その国ではその国の証券口座で取引しないといけないみたい。いろいろ調べてみると、将来どこに住むことになってもいいように米国株を国内居住でなくても保有できるようにした。

あまり株式取引のことは詳しくないが、よくわからない国の企業の株取引するよりもよくわかっている企業の取引する方が安心。

したがって、株式投資にあまり詳しくないし、そんなに大きな額を扱わない自分としては、米国株投資だけで必要にして十分。

本当は送金の仕組みなどを詳しく説明できればもっと役に立つのだが、自分の経験をもとにざっくり解説します。

米国オンライン証券のアカウントを取得する

やったことは大きく3つ。

だいぶ前から計画していたがダラダラやっていたので時間はかかった。
とりあえず銀行口座さえ持つことができればあとはオンラインで簡単。

1 銀行口座 ユニオンバンクの口座を持つ
2 送金 Wise(旧Transferwise)のアカウントを持つ
3 証券口座 Fastradeのアカウントを持つ

用意するもの 

携帯電話(認証のため)
パスポート
マイナンバーカード
Wiseに入金する銀行口座のアカウント番号など

たしかこの3つくらいだったような。
ハンコもいらない。(思い出して、あれば後で追記します。)

米国株を扱っているオンライン証券はたくさんあるけど、手数料もかからず便利そうなのはFirstrade証券。インターフェイスもよく操作性も簡単そう。
PCからもスマホからもログインできる。ただ英語と中国語しか対応していない。

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Firstrade証券を利用するには、米国の銀行口座を持たなければいけないが、日本居住中でもMUFGのユニオンバンクなら日本に居ててもアカウントを取得できる。通常はその国に滞在していないと銀行口座を持つことができない。

口座を開くときの手数料は無料。
ただし口座維持手数料がかかるので、最低金額を入れておかなければいけない(2021年時点で300USD)。
ちなみに口座を開きはじめて、しばらくお金を入れておかないと口座が取り消しになってしまうので注意。
私はこのユニオンバンクしか知らないが、もしかしたら日本に住んでいても米国の銀行口座を取得できる銀行もあるかもしれない。

あとユニオンバンクに口座にお金を入れておくと利息がつくので、これも税の申告対象。

口座開設のための書類を提出すると、2〜3週間程度でオンラインでPINコードなどがついたログインできる書類が返送されてくる。

次に、送金ツールWise

かつてはTransferwiseという会社だけど、Wiseに社名が変わった。日本語対応もしているので便利。
知るかぎり送金手数料が安いのがWiseだと思う。
ここまで来たらWiseを使って、今使っている銀行口座からユニオンバンクに送金できる。

最後にFirstrade証券のアカウント開設

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ひとまずアカウントを取得。
ここでパスポートやマイナンバーカードがいる。この時点で銀行口座を持っていなくてもFirstrade証券のアカウントは取得できる。
アカウントが取れたら、次にFirstrade証券に、送金のためのACHを申請。
Form Centerを開いて、ACH electronic Funds Transfer Formを申請。
ここで米国の銀行口座が必要になってくる。
ACHの申請は通常2〜3日程度で完了。

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ACHとはautomated clearing houseの略で、アメリカの送金システムのひとつ。
通常は銀行同士で個別に送金する(こちらはWire Transfer)が、手数料がそれなりにかかる。ACHは国内の毎日の送金の情報を一括して処理して送金する仕組みで、時間はかかるが手数料が安い(または無料)。
いったん別の組織を通るため送金に時間がかかる(1〜2営業日)。
それぞれメリット・デメリットはあるが手数料を抑えることができるのがよい。

これで米国株取引の準備は完了。
ただし当然NISAやIDECOは使えないため日本にずっと滞在する人や日本の証券会社が扱う米国株の銘柄で十分な場合はわざわざこんなことをしなくても、NISAが利用できるSBI証券や楽天証券を使ったほうがいい。

どこに手数料がかかるのか?

1 国内の銀行からWiseに送金する手数料 (日本円から日本円)
2 Wiseからユニオンバンクに送金する手数料 (円から米国ドル)
3 あとは為替の手数料

国内の銀行からWiseに送金する手数料。
これはもしかしたら銀行によっては手数料を少なくすることもできるかもしれないが、私はずっと某大手のメガバンクのためここは手数料がかかる。

Wiseからユニオンバンクに送金する手数料すなわち海外送金にかかる手数料は、きっとWise一択がよい。
すべてオンラインでされていてなんだか気持ちが悪いがちゃんと送金できているので、だいじょうぶ。
あとは円からドルへの為替手数料がかかることになる。
いったん米国の銀行口座に入ってしまえば、あとは手数料がかからない。
あと国内の銀行(米国外の銀行)からWiseを使って、Firstrade証券にダイレクトにお金を送金はできない。

こんな感じで米国ユニオンバンクを軸にすれば、どこに住んでいても米国株取引ができるインフラが整いました。
まちがってたらごめんなさい。

問題は税金の申告がどれだけ大変か…。

あと株式投資は自己判断で自分の責任でね。

追記:ここまで読んでいただいて大変申し訳ありませんが今はIB証券をメインに使っています。
IB証券の場合は米国の銀行を持たなくても日本の銀行からダイレクトにIB証券に入金することはできます。
インターフェイスが見やすくて手数料がかからないのがFirstrade証券ですが、使いやすい証券口座を選びましょう。