見出し画像

【6人目】頭がいい人がいい(19歳)

 元彼の蒼大との交際経験から、尊敬できる頭のいい人と付き合いたいと思った。しかし、田舎じゃいい学校なんて限られてる。出会い系で東京の有名大学の男子と知り合おうと思った。

 そんな感じで知り合った大樹。だいちゃんと呼んでいた。遠方だったため、会っていないが付き合う事になった。生まれた頃から病気で、障害者手帳を持っていおり、身長が小さかった。その経験から、医者になりたいと志し、現在は医学部生だった。しかし、仮面浪人をしているらしく、受験を控えていた。


 10月、私が東京に出向く形で会った。朝一の新幹線で向かう。彼の地元は千葉だったので、地元の美味しいラーメン屋さんを紹介したいとの事で、千葉に向かった。その後、美術館に行く予定で、学割があるからと伝えていたが、だいちゃんは学生証を持ってきていなかった。ホテルで膨らんだバックの中からぬいぐるみを取り出し、プレゼントしてくれたけど、男性としての魅力を感じることはなかった。

 12月、クリスマスも東京で一緒に過ごしたが、勉強したいとの事で1泊2日だったうえに、2日目は昼過ぎで帰った。それから、連絡が取れなくなった。正直、彼の素性は分からない。


 その後、同じようにして知り合った総一郎さん。総一郎さんは歳下だったが、春から某有名大学に進学予定で、お家も裕福な様子だった。

 またもや、朝一の新幹線で東京に向かった。朝焼けが綺麗だった。そしてまた彼も千葉に家があり、家族に紹介したいとの事で千葉に向かった。その日はホテルで一緒に泊まった。彼が脱いだデニムを調べると、一本15万するものだった。とんでもない家だと思った。
 しかし、彼は凡ゆる事に耐性がない。私は処女設定だったし、過去のDJのことは勿論秘密。


 暫くして、だいちゃんから連絡が来た。受験が終わったとの事。もう別の彼氏がいる、突然連絡が取れなくなるのは不誠実だと伝えた。謝られたけどどうでもよかった。

 4月に入って、同じように総一郎とも連絡が取れなくなった。しかし、翌週には総一郎の家に泊まりに行く約束をしていた。さてどうしたものか。
 結局、泊まりに行ったがその日に振られた。他に好きな人ができたとの事。


 2人とも共通の友人が誰1人いないため、連絡が途切れたらそれきりだった。こうやって軽い人間関係を形成していくのが流行りなのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?