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第二話「辛いカレーでブチギレ!」

第1章: カレー作りの始まり

今日はゲキリンジャーにとって特別な日だ。5人が揃ってカレーを作ることになっていた。基地はいつもよりも明るく、笑い声が絶えなかった。リーダーのブチギレッドが指示を出す。

「よし、みんな!カレーを作るぞ!今日のテーマは…“愛と怒りのブレンド”だ!」

「愛と怒り?」ブルーが首をかしげる。

「カレーには愛情を込めるのが大事だ。でも、俺たちはブチギレ戦隊だろ?だから、ちょっとした怒りもスパイスになるんだよ!」と、レッドは力説する。

「うーん、なるほど。ちょっと辛いくらいが丁度いいってわけね」と、ピンクは納得した様子で鍋に向かった。

グリーンは野菜を丁寧に切りながら、「自然の恵みを生かしたカレー、これが究極の一品になるはずだ」と微笑んだ。

しかし、唯一の問題児、ブチギレイエローの姿が見当たらなかった。

第2章: イエローの遅刻

「イエローはどこだ?あいつがいないとカレーの色合いが足りねえだろうが!」レッドがイライラと腕を組む。

「なんか胃もたれしてるとか言ってたけど…」ブルーが呟く。

その時、基地のドアが勢いよく開いた。ブチギレイエローが息を切らして駆け込んできた。「ごめん、みんな!遅れちまった!胃が…胃がやられてて…」

「ったく、お前らしいな」と、レッドが呆れ顔で言う。

イエローは早速テーブルの上に置かれたカレーを見つけた。「ん?もう出来てるじゃねぇか!いい匂いだな、さすがは俺たち!」

「まあね。頑張ったからさ、早速食べようよ!」ピンクが笑顔で勧める。

「おいおい、俺のために作ったって言ってもいいんだぜ?」イエローは図々しくも自分の分を大盛りにして、スプーンを握りしめた。

しかし、次の瞬間、彼の表情は一変した。

第3章: イエローの怒り爆発

「これ、中辛じゃねえか!」イエローはスプーンを置き、顔を真っ赤にして叫んだ。

「どうした、イエロー?そんなに辛いか?」と、ブルーが冷静に尋ねる。

「俺は辛いもんが大の苦手なんだよ!なんでこんな罠を仕掛けやがった!」イエローはテーブルを叩きながら怒鳴り始めた。

「いや、確かに甘口のルーを買ったはずなんだけど…」レッドが首をひねる。

「待て、みんな。何かおかしいぞ」と、グリーンがテレビをつけた。

第4章: 謎のニュース

テレビ画面には緊急ニュースが映し出されていた。

「全国各地で、家庭の甘口カレーが突如中辛になる現象が発生しています。原因は現在調査中ですが、多くの家庭が辛さに困惑している模様です。」

「なんだって?」ピンクが驚いた。

「これって、俺たちのカレーもその影響を受けたってことか?」と、ブルーが問いかける。

「ネットでも同じような報告が相次いでるぞ」と、グリーンがスマホを見せた。

「原因は中辛怪人チョイカレンダーという怪人によるものであることが判明しました。彼は甘口カレーを中辛に変え、刺激に弱い人々を苦しめているとのことです。」

イエローの目が燃えるように怒りで光った。「俺のカレーを台無しにしやがった!絶対に許せねえ!」

第5章: 戦闘開始

「行くぞ、みんな!チョイカレンダーをぶっ倒して、甘口カレーを取り戻すんだ!」レッドが号令をかける。

「賛成だ!」ブルーが続く。

「イエローのためにもやらなきゃね!」と、ピンクが微笑んだ。

「自然のバランスを壊す者は許せん!」グリーンも決意を固めた。

町の中心部に急行したゲキリンジャー。そこには、誇らしげに街中を歩くチョイカレンダーがいた。

「ハハハ!甘口なんて子供だましだ!これからは中辛が主流なんだよ!」と、チョイカレンダーが嘲笑する。

「ふざけるな、カレーの楽しみ方は人それぞれなんだ!」と、レッドが叫ぶ。

「中辛なんて俺には毒だ!その恨み、今ここで晴らしてやる!」イエローは猛然と突進した。

第6章: チョイカレンダーとの激戦

「行くぞ、ゲキリンジャー!」レッドが号令をかけると、5人はそれぞれの持ち味を活かした戦術で攻撃を仕掛けた。

「ブルーファイア!」ブルーが冷静に放った青い炎が、チョイカレンダーに直撃する。

「グリーンエコブラスター!」グリーンは自然の力を集め、強力な光線を放った。

「ピンクメガトンキック!」ピンクは華麗なステップから、強力なキックでチョイカレンダーを打ちのめした。

「イエローパワーストライク!」怒りの限界に達したイエローは、渾身の一撃をチョイカレンダーに叩き込んだ。その力強さに、チョイカレンダーはついに倒れ込んだ。

「覚えてやがれ…次は激辛で…」と言い残し、チョイカレンダーは消滅した。

第7章: エピローグ

戦いを終えたゲキリンジャーは、疲れた体を引きずりながら基地に戻った。そこで待っていたのは、寿司パーティーだった。

「今日はみんな頑張ったな。さあ、食べようぜ!」レッドが笑顔で寿司を並べた。

「このわさび、いい感じに辛いな…でも、美味い!」イエローがわさび醤油にどっぷりつけて食べ始めた。

「辛いの食えないんじゃなかったのか?」ブルーが驚きながら尋ねた。

「わさびは例外なんだよ!」イエローはにやりと笑って答えた。

「まったく、お前ってやつは…」ピンクが呆れたように肩をすくめる。

しかし、仲間たちは笑い合いながら、楽しいひとときを過ごした。

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