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大学生は、ヒマじゃなくなったのか?

「大学生って」に続く言葉として、「ヒマでしょ」は一昔前は定番だった。実際は、そういう大学生もいたし、そうじゃない大学生もいた。今はどうだろうか。大学は変化し、大学生の周囲の環境も変化した。

大学の変化
卒業時における質の確保を図る観点から、20年ほど前から、学生に対して教育目標を明示し、その目標に向けた計画的な学修を可能とする環境を提供した上で、適切な成績評価・卒業認定を行うことが厳格化されるようになった。休講すれば補講するし、出席管理も厳しくなった。このことにより、「授業に出席しなくても単位が取れる」「勉強しなくても簡単に卒業できる」ことは大幅に減った。すなわち、やらなければならない勉強の時間は以前よりも増えているはずである。

大学生の周囲の環境の変化
色々あるが何といってもスマートフォンの普及だろう。空きコマどころか隙間時間の5分でさえ、スマートフォンを使って、動画を見たり、ゲームをしている学生が多い。すなわち、「やりたいことができる時間」は以前よりも増えているはずである。(動画やゲームがやりたいことかは置いておく)

ヒマな時間とは(私の考え)
高校生から大学生になって、「やらなければならないことをする時間」は減少し、「やりたいことをする時間」は増加しているはずである。一方、そもそもヒマな時間とは、「やらなければならないことをする時間」「やりたいことをする時間」以外の時間だと考える。なので、減少した「やらなければならないことをする時間」「やりたいことをする時間」に変換できたらヒマではないし、それ以上に「やりたいことをする時間」が増えれば、ヒマの逆=”嬉しい忙しい”状態である。
では、やりたいことがない人はヒマになるのか。どんな人も毎日24時間を消化しているのだから、ヒマな時にすることで時間を埋めている。それを続けているとヒマとは感じなくなると考える。

まとめ
大学の変化と大学生の周囲の環境の変化を踏まえ、「やらなければならないことをする時間」「やりたいことをする時間」に使えている学生はヒマではない。やりたいことがない人の多くも時間を埋めているのでヒマとは感じなくなっている。しかし、ヒマは作るものだろう。何となく時間を埋めているものをやめたり、やりくりできればヒマは作ることができると考えるのである。

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