人探しの手がかりとは？　人探しの成功率は「情報」にかかっている

人探しをする場合、成功率を上げるカギが「情報」です。
探偵に人探しを依頼する際には、探したい人の情報が手がかりです。情報は多ければ多いほどいいでしょう。

どんなに優秀な探偵でも、事前の情報提供なく依頼を遂行することは不可能です。
しかし探偵事務所から改めて、「どんな些細なことでも良いので情報をください」と言われても、どんなことを伝えれば良いか戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、人探しの手がかりになりやすい情報についてご紹介します。

ある程度の基本情報

最初に、本名や性別、生年月日といった本人にまつわる基本的な情報を確認していきます。
これまでの婚姻歴・恋人との関係、家族構成や出身地、仕事などで生活したことのある場所なども分かれば併せて伝えておきましょう。
履歴書などで分かるようなことを、出来るだけ情報提供して手がかりを増やしていきます。

次に、顔がわかる写真（できれば加工がないもの）や、身長や体格についてです。
正しい数値が分からなくても、自分と比べてこの高さで…という感じで構わないでしょう。
外見で、特徴的なことがあれば積極的に情報提供しましょう。ピアスの数や、話し方の癖なども重要です。

一見当然のことのように思えますが、依頼者側が知っていて当たり前の情報も、探偵には言葉にして伝えなければなりません。

探している理由も含めた情報もメモで渡す

次に、居なくなったときの本人の服装や、持ち物、交遊関係なども、分かる範囲で伝えることも手がかりとなります。

• 居なくなる直前の様子

• 居なくなった人に貸している物や金銭について

• ご自宅にある捜索対象者の持ち物（借りているもの）

• 居なくなった人のSNSなどのアカウント情報

があれば、それらの情報も付け加えます。
こうしたことも人探しの手がかりになる可能性を秘めています。
居なくなった理由が家出であれば、その前の家族間のいざこざなどがきっかけになっていることもあるので伝えます。

また、家族ではなく、友人・親しい関係だった、と言う場合には事前に依頼者と探したい人の間にあるこれまでの出来事を１つ１つ思い出して冷静に、メモに書きつけておきましょう。
メモに書いて渡す理由は、口頭だと探偵との相談時間が長くなりすぎ、要点が伝わらないかもしれないからです。

事故・事件性がない場合は慎重な行動を

一方で、どんなにその人を探したい、手がかりが欲しいと思っていても、あなたがその人と家族ではないのなら、手がかりを求めて周りに聞いて回るのはおすすめできません。

というのも、今その人が行方不明になっているのは、その人自身の意思によるものだからかもしれないからです。

特にお金を貸した人がいなくなってしまったので行方を知りたいなどの金銭的なトラブルで人探しをする場合は要注意です。
周囲に聞いて回ることで、貴方が自分を探していると知られる可能性が高まり、その結果さらに遠くへ逃げてしまう可能性があるからです。

手がかりが欲しい気持ちはわかりますが、聞きまわるような行動はせずに、速やかに人探しができる探偵に依頼をし、自分の知っている範囲で情報を伝えるようにしましょう。
人探しの方法については下記記事も参考にどうぞ。

冷静になっていただきたい人探しのケース.1

至極当たり前ですが、事件性がある家出等の場合は警察に行った方が良いです。
しかし、充分に自立できる年齢で準備をしてからの家出であり、さらに、失踪した本人が自分の意志で住民票閲覧制限をかけているケースの場合は、慎重になりましょう。

この住民票閲覧制限とは、家族であっても、住民票を見ることができない制度です。

配偶者や家族から、DV被害やストーカー被害、児童虐待を受けている人が、逃げるために行っている場合が非常に高いため、探偵が依頼を引き受けることを躊躇します。
もし、まったく身に覚えがない、としても、失踪した本人がきちんと届出をだしていることから、無事であることは間違いありませんので、少し冷静になってみてもよいでしょう。

冷静になっていただきたい人探しのケース.2

ゲームやSNSでしかやりとりをしたことのない人と、連絡が取れなくなったから心配で探したい、そんなケースもあるかもしれません。

その場合は特に、

• 何か金銭を渡したか？

• 恋愛関係等にあったか？

• なぜ探すのか目的をはっきり教えて

　と探偵に聞かれるでしょう。

この場合、例えば、金銭を渡していて、国際ロマンス詐欺などの可能性がある場合は、警察に行くことを勧められることもあります。
また、会ったことも素性も分からない人間を探し出す目的がはっきりしないときは、探偵は、ストーカーに手を貸してしまう疑いがありますので、やはり依頼をうけてくれない可能性があります。

友情の気持ちを持って探すのであれば、初めてのやりとりなどから詳しく時系列にそって、説明ができるようにメモしておきましょう。

情報が少なくても諦めない

以上のような二つのケースには冷静になってください。
それ以外の人探しの場合は、できるだけ多く手がかりになる情報をまとめて、手がかりとして探偵に伝えらえられるようにしましょう。

恩人探し、初恋の人探し、同級生探し、といった緊急性を要しない、平和的な人探しであっても、情報は多ければ多いほどよいでしょう。

また探偵事務所では、少ない手がかりからでも、独自の情報網やシステムを駆使することを前提に依頼を受け付けてもらえることがあります。
ですので、情報が乏しいから…と人探しを諦める必要はありません。
多くの事務所が相談だけなら無料で受け付けてくれますので、まずは話だけしに行ってみても良いかもしれません。
探しているその人が無事見つかるよう、行動したいものですね