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あなたにとっての「桃」とは


バランスってどうやってとっているのだろう。
寝ることだったり、
さんぽすることだったり。
はたまた食べることや、
友だちと話すこともあるかもしれない。

そんなことを考えたのもこの本について
人と話す機会があったからなのだけども。

この本は著者であるくどうれいんさんの食エッセイがまとまった本なのだが、ただ食のことを書いているわけではない。それぞれの色にまつわる人間模様面白いと思う。

そんな本を話していくなかで
タイトルにある「桃を煮るひと」は、本の中にもあるのだが、なぜだか共感してしまう話が出た。
それは、桃を煮ること自体をする人は少ないかもしれないけれど、人それぞれの「桃」はあるのではないかという話だ。

少し話はそれるが「深い河」という小説がある。

その本に登場する大津という人物がさまざま宗教を知った中で一つの解をだしている。
前述の話がでたとき、ふとそのことを思い出した。

「桃を煮ること」は一つの事象ではなく概念的な意味でも問いかけをされているのかもしれない。

こうやって抽象的に考えてみることも面白い。

自分1人では気づけない気づきが得られるのも読書会の良さだと思う。本を読むだけではなく、感想をシェアして思考を深めていきたい。

おしまい

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