自己紹介

陸上、マラソンのことを書くのに登録しました。

私がNOTEで色々書くことの原点は以下の二つです。

1)日本の中距離はなぜ世界から大きく立ち遅れているのか?どうすれば日本人は世界に追いつくことができるのか?

今から40年近く前、私は瀬古利彦、宗兄弟にあこがれ、陸上、マラソンを始めました。1980年代から2004年頃まで日本の長距離・マラソン界は全盛期だったといえるでしょう。一方で中学の図書館で64年東京五輪の冊子を見て読んで、そして陸上の日本記録をみて物凄く不思議に感じたことがありました。
森本葵というその当時、世界トップクラスのランナーが東京五輪入賞を目指して戦ったが準決勝で敗退した。で、1986年現在【私が高校1年生】、森本さんの1分47秒が未だに日本記録として君臨している。1500mの日本記録、石井隆志さんの記録3分38秒ですか、その当時の日本ランキング1位の記録は3分40秒を切ることがほとんどない。長距離マラソンでは世界トップなのに中距離では全く歯が立たないことが不思議でかないませんでした。

・日本人の練習と世界のトップ選手の練習は何が違うのか?

長らく疑問に思っていたことですが、インターネットが発達し、様々な情報が入手できるようになりました。自分自身の疑問に答えを得るため自分なりに見つけることができた海外の情報を発信し共有したいと思っています。

2)日本人が世界に追いつくためケガをする寸前まで練習することは不可避なことなのか?強くなるためにケガをするかしないのか二者択一しかないのか?ケガを前提とする強化法はその考え方そのものが誤りではないのか?

私が昔から大嫌いなことがあります。それは

・才能あふれる学生アスリートが疲労骨折などの重篤な故障で満足に練習もできず試合のたびに足を引きずりながら補助員をしている姿を見ること

です。県内某駅伝強豪校出身の上司が全国高校駅伝の翌日、上司の母校とそのライバル校の選手がともに疲労骨折に苦しみあるものは全国大会に何とか出場できたこと、あるものは故障から立ち直れず仲間に夢を託したという記事を読んで私にこう言いました。

・北山君、うちの高校の子もあそこの高校の子も疲労骨折をしたって新聞にかいてあったけど、マラソンで何をしたらそんな骨折なんて大きいけがをするんだい??

「ただ走るだけで骨折する」、一般の方であれば理解不能なことと思います。私も理解できません。

東海大学監督の両角速氏も著書で世界に追いつくためには故障ギリギリの厳しい練習をしなければならないということを言っています。だけど本当にそうなのでしょうか?

私は以前ダム部局にいました。その時昭和30年代に完成したダムの建設誌があり業務上読んでいたのですが物凄い衝撃的なページがありました。そのページとは完成式の時、ダム工事で殉職した作業員の家族の集合写真でした。年配のおばあちゃんもいましたが、小さい赤ちゃんを抱いた若いお母さんがその写真に写っていたのです。それも100人近い集合写真でした。何十人もの作業員の犠牲でダムが完成したと書かれていました。その赤ちゃんはお父さんに一度でも抱いてもらえたのでしょうか?色々なことをその写真をみて考え本当に胸が締め付けられました。

「黒部の太陽」という映画があります。その冒頭、主人公が工事現場に行くとき作業員が転落して殉職するシーンがあります昭和30年代40年代の大型土木工事はそのようなものだったのです。

しかし今日、大型土木工事でどれだけ労災事故で作業員さんがなくなっているでしょうか?ほとんどおられません。私が従事していた時福井県では河内川ダムを建設していました。この工事でも労災は発生しましたが死亡事故は発生していないはずです。

ではなぜ最近ではなぜ大型土木工事で死亡事故が少なくなったのでしょうか?これはひとえに労働基準監督署が中心に、労働災害事故に対し徹底的に厳しい態度で、一罰百戒で時には業者を罰し、発注者受注者労基など関係機関が労働災害事故の原因究明、そして再発防止策の徹底、普及啓発を徹底したからにほかなりません

私は長距離マラソン練習の同じだと思います。おそらく50年前、山間部での工事で死亡事故が発生することは仕方がないことでした。しかし先人たちは仕方がないことを仕方のないことで済ませずたゆまない努力で改善に改善を重ねて労働災害をかぎりなくゼロに近づけていったのです。長距離マラソン練習も同じです。故障、ケガが当たり前、仕方がないという前提に立てばいつまでも有望な選手のケガや故障はなくならないでしょう。

・強くなるためにケガをすることを前提とするのでななく、ケガを絶対しないやり方で強くなる方法を追求すべき。学生アスリートのケガは指導者が引き起こす労働災害だと私は考えます。

才能ある若者がケガすることなくその才能を開花できればどれだけ素晴らしいことか。そのためにはどのような工夫をすべきなのか?海外トップ選手の手法にそのヒントはないのか?

最近ではインターネットで世界トップ選手のトレーニングの情報を簡単に入手できます。これまで日本人は月間走行距離を追求することが世界に追いつく一番の近道と考えていました

いわば例えば富山から浜松(静岡?)に最短で行こうとするとき、日本アルプスを越えてまっすぐ行けば最短距離で行けるかもしれませんが、実際は海岸線で少しでも高低差を避ける道を遠回りした方が結果的に速くつくのと同じで、一見遠回り見えることが科学的には近道かもしれないということです。佐々成政は敵と接触しないために冬山を超えてあえて浜松に向かったかもしれませんが、何も我々は同じことをする必要がないわけです。

もちろん日本人のやり方の方が成功の近道かもしれないし、真逆かもしれませんその検討材料を少しでも提供し議論のネタの情報提供となればと思いそういった観点で記事を書いています

【以下自己紹介】

マラソンサブ3(2:57:09)、100kサブ10(9:52)、いわゆる市民マラソンの2冠まで達成してます。1500m4分34秒、5k17分15秒、10k36分36秒、ハーフ81分1秒がベストです。すべて34~37歳の記録で、40を超えて一気に衰え1500m5分13秒、5k19分半まで衰えましたが、2年前よりウェートを行い筋力をつけた結果か4分48秒、18分10秒まで戻すことができました。

コロナでやる気がおきませんが、50歳までに東京マラソン準エリート(サブ2時間55分)をめざして先シーズンは頑張っていました。来年50歳なので年代別の優勝争いを目指して来年はぼちぼち鍛えていこうと思っています。

陸上競技B級審判員、愛媛国体、福井国体、日本インカレ(福井開催)などを経験させてもらいました。

過去のささやかな栄光は、19北陸選手権1万m6 位、19福井県選手権1万m4位、07年マラソン県ランク4位。 15TOGAトレイル25k40代の部、03坂井町田園3km総合、05能楽の里池田5km39歳以下の部、04森田駅伝優勝などです。

学問的な話だと経済学修士、財政学分野で査読論文がありますので学問を科学的に探究する素養はある程度あると考えています。


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