岬の兄妹を見て 完

この映画と自分の人生を振り返り、映画に触れてみたい。

①結局は上には上がれないということ
私は就活をしている真っ最中なのであるが、最近このことについてずっと実感している。
就活生になるまで分からなかったことだが、この世の中は顔が大事である。

そう考えると、東京の丸の内にはイケメンしか居ないし、高級なビルには可愛い受付嬢がいる。
こういう所で男女は出会い、また可愛い子供を産む。そしてまたその子供は丸の内で可愛い受付嬢と可愛い子供を産むのだ。
丸の内のサラリーマンはまた丸の内のサラリーマンになる子供を産む

ブサイクはブサイクとしか結婚できず、ブサイクを産む。そしてブサイクは一生イケメンにこき使われるのだ。

このずっと抜け出せないサイクルの中でしか私たちは生きていくしかない。

②辛いことがあっても生きていけばいい事あるかも。
虐められていた少年が初体験を経験する
もう戻れないと思っていた仕事に戻れる
というように、この映画はずっと救いのない場面見せるのではなく、希望を与える場面もあった。
私自身今就活で悩んでおり、面接落ちる度に自分は生きる価値がない人間と言われているようで死にたくなるが、
もしかしたら明日いいことがあるかもしれない。
自分が思ってもみなかったことがおこるかもしれない。
そう信じて生きていきたいと思った。


総評
万人受けする映画ではないし、私自身もう一回見るには勇気がいる映画だと思う。
しかし、この救いのない映画を見て生きる勇気が湧くのはなんでだろう。
苦役列車をみた後の感覚に似ている。

大好きな映画に出会ってしまったな…