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木地屋のおかしな日常・第4話(4コマまんが)

輪島市にある四代続く椀木地屋の妻です。
椀木地職人の夫が一人で木地制作を行い、妻の私がその手伝いをしています。

「木地」ってなに?「椀木地職人」って何を作る人?
「椀木地について知ってから4コマまんがを読みたい!」という方は、
辻椀木地木工芸のオフィシャルサイトで連載中の、椀木地屋について説明したまんが「木地師のまさたか君と私」の第1話を読んでからご覧になってくださいね。

今日は、職人さんの家なら少しはわかってもらえるのか?うちだけなのか?
ちょっとだけ扱いに困るものの話です。

夫は4代目木地師で、お父さんもおじいちゃんも、そのまたおじいちゃんも木地師。代々続く木地師家系です。
その分、先代、先先代から受け継ぐものが数多くあります。

木地見本ももちろん多数ありますが、歴とした漆塗り(特に輪島塗)の品が当たり前のようにゴロゴロあります。
親兄弟、親戚、友人をたどると、誰かしら漆塗り従者にぶち当たる、輪島市の家庭では珍しくないのかもしれませんが、ちょっとありすぎです‥。

技術や、木地師としての在り方も含め、
良き遺産も、ちょっと困った遺産なんかもあったりなかったり、
やっぱりあったりします。

そのちょっと困った遺産を発掘する瞬間があるんですが、
その発掘する役割が大抵、次世代嫁の私だったりします。

一昔前は、漆器の産地の木地屋はずーっと稼働しっぱなし、
お椀をはじめ、漆器の材料となる木地を大量に生産しっぱなしだった時代があった。
その反面、作ったけど使われなかった漆器の材料となる木地が大量に残ってしまっていたようです。

うちの工房にも、私が嫁に来た頃は数多くそれらが存在し(その負の遺産を目の当たりにしたときは半ば絶望しましたが)
数年かけ精査&整理しました。(外から来たからこそできることでした)

それでも、今も見本としてかなりの数の古い木地を残してもあります。
それらの使われなかった木地や材料たちと一緒に
よくメモのような、数字が書かれた紙がピラっと添えられている。
木地を作る際の大事な寸法をメモした紙。
それが今回の漫画のネタです。

最近でも、夫が職人さんや塗師屋さんと打ち合わせした際にも出るメモがその辺にピラっと適当に置いて合ったりするため(本人的には適当ではないらしい)
「勝手に処分して大切なものだったらどうしよう。」と、
捨てるにはばかれる。すごく扱いに悩む品でもあるのです。

この頃は、夫もちょっとは気にしてくれるようになりましたが、
漆器の産地がバカ忙しかった時の名残のようで
今もその習慣は完全には抜け切りません。

そのため、今でもときどき私は夫に「このメモなあに?」とたずねるのです。

※ちなみに、最近このようなメモの取り方をするのは、急にアポなしで工房を訪ねて来られるお客様の時だけです。
オンライン注文の場合は、しっかり記録し、ファイリングやデータで残しております。

本日もお読みくださりありがとうございました。

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