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【ブロマガ】AKB48を救った3人のトリックスター

*ブロマガより転載 2016-02-08 22:54

トリックスター (英: trickster) とは、神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物のこと。善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、全く異なる二面性を併せ持つのが特徴。

結成10年を経過しかつての勢いもなく、CDのミリオン売上維持や話題作りにOGを頼るまでに体力が低下してしまったAKB48。

世代交代もうまくいかずこのままフェードアウトするしかないのか? という状況下で首の皮一枚つながったのは意外な所からの反応でした。

「365日の紙飛行機」

皆さんご存知のとおり朝の連続テレビ小説「あさがきた」のテーマソングに起用されました。センターはNMB48の絶対エース山本彩!NHK大阪トップのトップから直々のご指名での起用だとのこと。

たかみな総監督卒業・AKB結成10年とタイミングが被ったこと、いわゆる支店メンバーに本店シングル表題曲の単独センターを任せる抵抗感などあり、シングルのカップリングという形を取りました。
しかしドラマの人気が高まると共に曲の認知度や好感度も上昇し、年末の紅白歌合戦ではNMB48がこの曲を披露することとなりました!

年明けからは改めてこの曲で歌番組にでることが増えたり、ダウンロードのチャート1位になったりと久々に獲得したヒット曲感が満載です♪


図らずも支店メンバーに救われた本店ですが実はこれが初めてではありません。
いままでAKBの危機は支店メンバーによって救われてきた歴史があるのです。

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【その①】 窮地からの逆襲!
AKB48のとんでもない企画、独占禁止法違反の疑いで中止へ

この騒動があり当時所属していたデフスターレコーズから契約を解除されCDを発売できない。また資金難から解散も噂された状況下でホワイトナイトが現れました。
パチンコ台の大手メーカー京楽登場です。

京楽をスポンサーにキングレコードとの契約にこぎつけ発売したシングルが、

「大声ダイヤモンド」

栄にある京楽自社ビルを本拠地として誕生したSKE48。
その一期生として選ばれた当時11歳の松井珠理奈をSKEのお披露目より先に本店のセンターとして起用するサプライズ。

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前田敦子とのWセンターでしたが、ここからAKB、SKEともに快進撃が始まったわけですね!


【その②】 前田ロスからの回復

2012年8月 前田敦子卒業

絶対的な柱を失ったAKBは2枚看板であった大島優子を中心に再スタートを切りましたが、あくまでも前田と大島の対立構造があっての社会現象なので一気にメディア露出が減少。
次世代の象徴として渡辺麻友を擁立し大島vs麻友の世代闘争を仕掛けるが不発に終わります。

この危機を救ったのがこの人。

「恋するフォーチュンクッキー」

過去の恋愛スキャンダルが発覚しHKT48に移籍した指原莉乃。

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発足以来伸びが鈍く未来が懸念されたHKTに投入された指原が組織を活性化して行くストーリーが周囲の見る目を変え、2013年選抜総選挙でダントツの1位!
皮肉にもこれが前田卒業以来一番のニュースバリューとなり、恋チュンのヒットに繋がりました。

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というわけで、10年の歴史の節目で「松井珠理奈(SKE48)」「指原莉乃(HKT48)」「山本彩(NMB48)」の支店メンバー3人に窮地を救われたAKB48。

① 所属グループの立上げ、自らのデビューと同時にセンターに立ち、AKBと共に成長した松井
② AKBで立場を確立した後に支店に移籍し、移籍先の成長と共にトップに立った指原
③ 吉本という外部資本が入った支店で生まれ育ちグループで人気ナンバーワンに立ち、その力をAKBに還元した山本

上記の流れから、この10年でどんどん支店の力が本店を上回ってきているなと感じます。

しかも次のシングル「君はメロディ」は‘10周年記念シングル‘を銘打っているにも関わらず、なんとセンターはHKT48の宮脇咲良!

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麻友とのWセンターは経験していますが、山本と同じ③のパターンを続けることが支店の成長、言い換えれば本店の脆弱化を表していると思われます。
いよいよシングルにOG参加させて神7勢ぞろいさせているしね。


それでははたして11年目からのAKB48をどう持っていけばよいのか?

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私の試論です。
① 首都圏に新劇場をひとつ作る。
 みなとみらい(MMR)とか舞浜(MHM)とか品川(SNG)とかさいたま新都心(STS)とかそういう場所に。
② 新劇場を拠点に新グループを立ち上げ9期以降のAKBメンバーを移籍させる。
③ 別途SDN48を復活させAKBの1~7期と支店のベテラン、グループのOGから何人か移籍させる。
④ AKB48はグループ統括機関とし、選挙券付きシングル・選挙選抜シングル・じゃんけんシングルのみ発売する。
⑤ これを機会に兼任制度は止め、その代わり支店間のレンタル移籍や乃木坂との交換留学を活性化させる。

もはやAKBは本店扱いできない状況です。
店舗拡大に伴いかつてあった各チームの特色は今や各支店の特色となり、本店の若手メンバーが持つ特権意識と反面で支店メンバーの選抜侵食によるモチベーション低下がグループ全体の停滞感を生んでいます。

結論 :AKB本体は全国に散らばったグループ全体からの「甲子園」、または「日本代表」といった位置づけで、各グループが切磋琢磨していくのがよろしいかと考えます。


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