「家を出るまでがランニングです」

2020年9月12日、今月2回目の休日だ。前回の休日は5時に起きて神戸の街を走った。そして今日は我がPLANETSCLUBランニング部の『第1回：みんなで一緒に家を出るラン』に参加することになっている。7時半からZOOMの部屋が開き、徐々にメンバーが入ってくる流れなので、7時くらいに起きればいかと算段して、昨日は床に就いた。

7:30。
目が覚めて、なんとなく手に取ったスマホに表示されていた時刻は 7:30だった。7時半!!
ZOOMにつなぐと幸いにもまだ誰も入っていなかった。ラッキー。取り急ぎ床を出て身支度を整え、参加者全員で準備体操を始めるところに滑り込みで間に合った。

時刻は8時になり、各自それぞれのタイミングで走り始めた。私も取り残されないように、とりあえずスタートした。小雨が降ったりやんだりの空模様を鑑みて、ひとまず地元の商店街、アーケードを選んで進んだ。走りながら今日の目的地の選定に入る。先日のZOOM会で「母校の裏から古墳が出た」という話が盛り上がったので、あやかって我が母校までいこうかな？と思い立った。

荏原中延のアーケードから戸越公園を経由して、武蔵小山のアーケードに入る。8時半くらいなのでまだまだ人通りはまばらで、気兼ねなく走り抜ける。このアーケードを抜けた突き当りが、我が母校「都立小山台高校」である。
高校の周囲を一周する。学生時代にこのルートを走ったか否か記憶の糸をたどっているが、どうにも思い出せない。思いだせたのは、ラグビー部の練習で散々やらされた、「ランパ」という名のダッシュとパス交換を組み合わせた鬼のようなトレーニングだけだった。

結局古墳を見つけることはできなかった。しかし、こんな機会でもないと母校について改めて思いを馳せることなどめったにない。そして、地元を早い時間帯に走ることも普段はない。こういったイベントをきっかけにして、いつもとは違ったかたちで地元に接続する体験も必要だなと、気持ちを新たにした。