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仕事の仕方、他人の時間、自分の時間。ここまで過ごしてきたから身についていること。

一日は24時間。

わたしは外資企業で勝手に生きてきたので、お作法を知らないところがある。でも最近すごい経験をした。実経験だ。きっとこういうことが、社会にあふれていて、しんどいギャップができてるんだなあ、ということを。

地域で、年代の異なるお兄さんからおじさんまでの活動にちまちま参加している。コミュニティ活動というにはちょっとはずかしい。

はっきりと尋問(!)したわけじゃないので、想像も多いのだが、こんなプロフィールのおじさんがここでオンライン会合を開くことを決めて、そのお手伝いをしたときの経験だ。おじさんのプロフィールは、日本の誰もが知っている大企業にお勤めしていて、役職定年で子会社に異動し、今はその子会社で仕事をしている。その大企業はグループ企業の社員と家族の定期健康診断を、グループ企業の病院でしてくださり、奥様と一緒に年に一回ドックに入る。コロナでいち早く在宅勤務になり、パソコンは会社から貸与されていて、家庭内のWi-Fi環境も整えてある。サポートが厚いみたい。とにかく活動できて、SNSも積極的に使う。

オンライン会合を開くにあたって、打ち合わせをした。オンラインで。接続テストを兼ねて、わたしはマックス15分程度のものと思っていたら、それが30分くらいかかった。ここまではまだよかった。

前日の打ち合わせをもう一人の、残業の多い職場の方と3人でやった。この人は若い。あまり遅くなるといけないから、とこの若い方が21時ころには身体が空きますから。といって、21時15分に始めた。

おじさんの音声の調子が悪かった。ご自分の音声の調整というか、家庭内で移動したり、イヤフォンマイクをもってきたり、ずっと2人で聴衆係をやった。若い方はとても辛抱強く、ついに22時10分前に言った。職場が今鍵がかかるので、いったん外に出ますねと。わたしも眠くてずっと打ち切りたかったのだが、なんだかタイミングを逸した。

それでも、おじさんの音声の調子は治らない。わたしももっとよく知っている人なら、明日またやりましょう、って打ち切れたんだけど。

若い方は、やっぱり何も言わない。辛抱強く待っている。

当日、会合そのものは2時間と聞いていて、それまたびっくり。近頃いろいろな会社が主催してくれるオンライン学習やウエビナーに出るが、1時間ものが多い。中等高等学校も、普段なら50分授業を7コマとかやるが、オンラインでは40分に短縮して4コマしかやらない、的なオンラインの使い方をしている。わたしはオンライン飲み会やお茶会をしても、1時間でおしまいにする。

そもそも、わたしが育った外資企業では、会議は30分が定番だった。発表の枠はひとり質疑応答を入れて15分。ダメダメな投資案件は出だしの1分で打ち切られることもあった。

2時間???

そして、30分前に集まるそうだ。え?

そして、終わる時間が刻々と近づいてくるのだが、一向に終わる様子のない仕切り。もう、わたしはイライラマックス。

どうして会議時間を守れないの?

どうして、ファシリテーションしないの?

なにを達成する会議なの?

思いっきり仕事モードに戻ってしまいました。

でね、おのおじさんなんですが、すごくパッションがあって、視点も鋭くて、活動に熱心で、いいひとなんです。押しも強いし、手に入れることはとことん突き詰めていくし、結果も出る。結果がでているから誰もやり方に関しての意見は言わない。言えないよね。多分。

わたしはずっと他人の時間を奪わないでほしい。そう思っていました。

で、他人の時間を奪っていることに気付いていないの。きっとこういうふうに仕事場でも、会議をやって、会議に集客して、集客数を誇って仕事をしてきたんだろうな、そしてきっと今もそうなんだろうな、と思えてきた。仕事の後は、飲み会に行って、飲み会も延々と2次会とかやっていくんだろうな。ワタシ絶対行かないけど(笑)

わたし側からみると、他人の時間を奪う、だけど、おじさん側からみると、他人のために大切な話題を討議する場を作ったので、できるだけたくさんなんでも時間を気にせずにお話しましょう、ということになっているんだと思う。まさに視点が全然違うんだと思う。

ほんと、発狂するかと思ったよ。わたし。一日は24時間で、その中の3時間を差し出したのは、自分の判断ミスだなあ。こんな文句言うんなら、引き受けなければよかっただけ。

反省。




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