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温かい眼差し

目が覚めた時指先に、じわじわと血液が流れているのを感じて、自分の体が生きていることを実感しました。

心や思いを支えてくれているのは、何も言わずに生きてくれている身体です。目の前のいろんなことに振り回されて、忘れてしまっているけれど、私達は身体も含めて自分だし、心を見失ってしまったら自分が消えてしまいます。

そのことを、淡々と歌っている曲に出会いました。

随分と前に作られていて、沢山の人に聞かれていた歌なのに、今まで全然知りませんでした。

もしかしたら、どこかで聴いていたのかもしれないけど、何の気なしに通り過ぎてしまっていたのでしょうか?

余裕がないとだめですね。

何も受け取れないままで時間だけ過ぎてしまいます。

私が聴いたその曲は、BUMPOFCHIKENの「Smile」という曲です。

最近、YouTubeでMVを見て知りました。

東日本大震災の後に、被災した人たちを励ますために作られた歌なのだそうです。

鏡の中の自分と対話しながら、自分自身を見つめなおしていく、そういう内容の歌詞は、励ますでもなく、鼓舞するでもなく、本当に淡々と最後まで、語りかけてくれるみたいに続きます。

頑張れって励まされるのがつらい、被災地の人だけではなくて、心に深い傷を受けた人はそういいます。

これ以上頑張れないのに、って。

だから、この歌を作った人は絶対に、頑張れなんて言わないで、自分で自分を見つめることを、自分を通して歌ってる。

期待とか、希望とか、重たい荷物を持たせようとしません。

そのことが、聴く人を本当の意味で励ましている。

頑張ってねっていう言葉が、そっと静かに隠れていても、聞いてる人を傷つけません。

そのままでいられます。

それでいて、つらい人への温かいいたわりと、応援してます、負けないでくださいという気持ちが感じられて素晴らしい曲です。

よければ聞いてみてください。









ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。