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「働く人の意識」の調査を見てみる

仕事の内容はもちろん、それが生まれた理由、どんな人が働いているか、どこに影響を与えるか、どんな現場か…などなどを伝える本って本当に必要だろうか?を考えるべく、いろんなデータを見て回っています。

その、気になった部分の抽出とメモ。


第14回 働く人の意識調査

グラフや数値から読み取る力が無いので、データの前に「まとめ」ページがあってすごく有難いです。

まとめの気になった部分。

キャリア形成と人材育成:自身の市場価値「わからない」4分の1超、転職意向にも差(図19~33)
・「あなたに勤め先から支払われている給与はあなたのキャリアや能力、成果から見て、世の中の相場に見合っていると思うか」について、「相場より低いと思う」が36.0%と最多。一方、「わからない」は28.1%と2022年7月調査から引き続き約4分の1を占める。年代別では、20代、30代の3割以上が「わからない」と回答(図26,28)。

第14回 働く人の意識調査 | 調査研究・提言活動 | 公益財団法人日本生産性本部


以下メモ。数字読めない人のメモなので、「へえそうなんだ」ぐらいで流してください。

p.2図4 様々な社会経済システムの信頼性

隣近所など地縁コミュニティと趣味などの交友コミュニティは、2020年5月から2024年1月までの間、「大いに信頼している・まずまず信頼している」と「あまり信頼していない・まったく信頼していない」の割合がだいたい同じ。

都道府県と市区町村は、2020年5月と7月が「大いに信頼している・まずまず信頼している」の割合がちょっと多め。そこから少しずつ減少するけど、両社とも2022年1月に再びちょっと増え、そこから再び減少。2020年はコロナ禍初期、2022年1月は、オミクロン株やまん延防止等重点措置などの影響?

「p.3図5 自身がコロナに感染する不安」を見てみると、2022年1月に「かなり不安を感じている・やや不安を感じている」の割合が増えていて、それに連動しているように思えました。

政府(国)への信頼は、2020年5月から2024年1月までの間、「大いに信頼している・まずまず信頼している」の合計は20%~30%代前半。

医療システムは、2020年5月(コロナ初期)が一番「大いに信頼している・まずまず信頼している」の合計が多く、その後緩やかに下がっている。2022年1月に再びちょっと増えてまた緩やかに下がっています。

心身ともに「身近」な社会経済システムの方が信頼できるのかも

趣味、交友、隣近所、地縁など、親しみを感じられるコミュニティには、安心感を抱きやすいのかなと思いました。

都道府県、市区町村に関しては、「コロナが蔓延するタイミングで信頼感が増す」という感じで、それは「自治体に対して積極的に情報を取りに行こうとする人が増え、自治体頑張ってるじゃんと思えたから」なのかなと勝手に予想しています。

そういえば自分は、終わりが見えないコロナ禍のときは「なんでもっとこういう対策してくれないんだ?」と思う一方で「自治体ごとにいろんな対策講じてるんだな~」と感心していました。

積極的に相手を知ろうとして、「あっ、すごく色々やってるじゃん」と分かってくると、信頼感湧いてきますよね、多分。

p.6 図12今後の自身の雇用に不安を感じるか

コロナ禍が落ち着いたであろう2023年1月~2024年1月の間、「かなり不安を感じる・どちらかといえば不安を感じる」と「どちらかと言えば不安は感じない・全く不安は感じない」は半々ぐらい。

全く不安を感じない、って強いな!

具体的に、どんな理由で雇用に不安があるかを知りたい。

p.7図13今後の自身の収入に不安を感じるか

上記と同様の期間、2023年1月~2024年1月の間、「かなり不安を感じる・どちらかといえば不安を感じる」が6割強、「どちらかと言えば不安は感じない・全く不安は感じない」が4割弱。

これも、どんな理由で自信の収入に不安を感じているか知りたい。

p.7図15勤め先への信頼との関連(クラメールの連関係数)

①「勤め先はあなたの健康に十分配慮をしているか」
②「勤め先の業績に不安を感じるか」
③「今後の自身の雇用に不安を感じるか」
④「今後の自身の収入に不安を感じるか」

は、勤め先への信頼の程度とどの程度の関連性の強さを持っているかで言うと、2020年5月から2024年1月までの間ずっと①が高い(健康に配慮してくれる企業に対して信頼感が高い)&他の項目にけっこう差を開けている!

③と④は同じぐらい、その下に②だけどあんまり差はない印象。(ちゃんと統計を学んでいる人からしたらものすごい差なのかも)

健康に配慮してくれる企業さんに対しての信頼感

ここでいう「健康」って体だけのものなのか、心も含まれているのかは不明です。けど、とにかく自分の健康に気を遣ってくれる企業さんってありがたいよなあ。

人間体が基本。

個人的に、いわゆるオンとオフというのは会社員であっても全く切り離せるものではないと思うので、(オンとオフ、それぞれが互いに影響を及ぼし合うと思います)そこに慮ることができる組織、人は、一緒に働く人として信頼できるなあと思います。

とにかく自らの雇用に何らかの不安を感じているようです。

特にないってどいういうこと、p.10図21今後伸ばしたいスキル・能力(MA)

10以上の選択肢の中、ぶっちぎりで多いのが「特にない」。少なくとも32%、多いときは42%。

雇用や収入の不安を抱えつつも「特にない」なのはなぜ!?
単純に諦めているのか、それとも自分が伸ばしたいスキルが何なのか分からないのか……

仕事能力の向上を実感したことが無い人多いらしい p.11図22仕事能力向上を実感したきっかけ(MA)

こちらも、10以上の項目がある中「仕事能力の向上を実感したことが無い」が最多。38%~48%。なんでだろう。

一方、実感したケースでは「仕事に関して学んだことを、実際に活用できた」「従来よりも、レベルの高い業務を担当した」「従来とは、分野の異なる業務を担当した」「昇進や昇格を担当した」等が多い。

自己啓発について

自己啓発(じこけいはつ)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」などの獲得を目指す。

自己啓発 - Wikipedia

13~20%の人が「行っている」、25%前後の人が「始めたいと思っている」

自己啓発の目的は、「現在の仕事に必要な知識・能力を身につけるため」が40~55%、「将来の仕事やキャリアアップに備えて」37~49%と多い。「転職や独立のため」は13~20%ぐらい。

方法としては、(Web活用やセミナー出席が一番多いと思っていたけど)書籍・雑誌などを読むが、方法の割合としては一番多い。

やっぱり手軽に学べるのが本だから?


以上メモ。

他に調べたいこと

AIと仕事の関係性について。
経営者、社員、業種別などなど。

サステナブル経営やサステナブル社会への意識調査とかも気になる。

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