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発信の重さに気づくとき:責任ある情報発信とは

情報社会が発展し、SNSやブログが普及する中で、誰もが簡単に発信者になれる時代が訪れました。しかし、この利便性の裏には、大きな責任が伴っています。情報の影響力が大きくなるほど、発信者にはリテラシーとエビデンスに基づいた慎重な判断が求められます。

たとえば、2024年に発生した能登半島地震では、偽の救助要請や被害情報がSNSで拡散されました。国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)の調査によると、救助を求める投稿の約1割が虚偽情報であったことが判明しています。これらの情報は、被災地に存在しない地区名が含まれていたり、海外からのアカウントによるものでした。こうした偽情報は救助活動に混乱を招き、実際に救助が必要な場面で対応が遅れる事態を引き起こしました。

このような事例は、発信者としての責任を再認識させるものです。発信する情報が社会に与える影響を深く考え、適切な責任を持つことが求められます。災害や緊急事態においては、誤った情報が救助活動を妨げ、甚大な被害をもたらす可能性があります。情報の出典を確認し、信頼できる情報源に基づいて発信することは、発信者の基本的な責任です。

また、受け手としても、情報を無批判に受け入れるのではなく、十分な検証が必要です。センセーショナルな内容で閲覧数を稼ごうとする行為は、社会的な混乱を引き起こすだけでなく、情報社会の信頼性を損なう結果を招きます。発信者自身の信用も長期的には失われるリスクが伴います。

だからこそ、情報発信にはその影響をしっかりと考慮し、リテラシーとエビデンスに基づいた行動が求められるのです。現代の情報社会において、発信者の責任は決して軽く考えてはいけません。それは、私たち一人ひとりが持つべき重要な倫理的義務であり、情報の正確性を支える重要な柱です。


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