最近、心に響くテーマ、それが、道。

「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。」

高村光太郎の言葉。これを、なぜ”テーマ”と表現するかと言うと、さまざまな作品に、同じような意味を感じているから。世の中には、そして自分自身には、悩みや迷いがあふれていて、みんなその中で生きているのだと思う。それを最もシンプルに表した言い方。


去年見ていたドラマ、『コントが始まる』

失敗、挫折を経験した人々が、煌めく未来へ歩みだすまでの物語。というと、もしかしたらありきたりなテーマかもしれないけど、ものすごくリアルだった。

「夢が叶わなくても幸せだった
夢を語る時間があれば幸せだった」

一見幸せなだけのそのセリフが、重くのしかかる。彼らはどんな未来を描くのか、最終回まで気になってしょうがなかった。もしかしたら、芸人になる道を諦めないで、活躍する未来があるのかもしれないって期待した。でもそんなことはなくて。夢破れてしまった。

このドラマが教えてくれたのは、「夢」と思っていたことが夢じゃなくても、そのために歩んだ道が今に繋がっていること。幸せかどうかって、夢を叶えられるかどうかじゃない。自分の歩いてきた道に自信を持てるかどうかなのかなって思えた。


V6の歌、『足跡』

歌詞の全てが、私の人生を肯定してくれているように思える。人生って一本の道なんだ。どれだけ曲がっても、分かれ道を選択しても、自分が歩いてきた道は一つに繋がっている。今までの経験が今の私を作り、未来の私に影響を与えている。

当たり前のことだけど、気づかなかった。ダメだった時間があるから、迷ってきた時間があるから、今の自分に自信を持てる。何も無駄なことなんてなかったんだ。



松下幸之助、『道をひらく』

生きがいってなんだろう。何のために生きてるんだろう。それって大きなテーマで、子供の頃からずっとずっと考えていることで、でも大人になっても答えが出ないことかもしれない。

生きがいを持っている人の方が、かっこよく見えてしまう。なんで私には何もないのかなって思ってしまう時がある。でも私は生きる信念があるって、この本を読むと思い出す。

最初に読んだのは中学生の頃だったから、自分が目標とするものがなくても、どう生きていたいか、どんな存在でありたいかっていう道標が『道をひらく』だった。今読んでも、この文章が自分の血肉になっていると感じる。より良く生きる、ただそれだけ。そうすれば道はひらける。

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