我が家の元保護犬だったワン子のことを少し。
我が家のワン子。どんな犬かは最低限自己紹介の記事に書いてあるが、
今日はもう少し詳細を。
■ワン子、推定年齢11歳過ぎ。
ワン子は雑種の元保護犬のおばあちゃん犬である。真黒短足犬。雰囲気的にはコーギー。写真のように伸びることも多い。
でも、耳だけパピヨン。
この2つが合わさってなんか不思議な犬(ワン子)誕生。
「過酷な環境」というのは、保護団体の方から詳細を聞いてはいないが、ざっくりいうと「多頭飼育崩壊」とのことらしい。
■多頭飼育崩壊のリアル
南国で発生した崩壊。地元の保護団体が介入して、数年かけてこの現場にいる犬たちをレスキューしてくださった。中には間に合わず、息絶えてしまっていた子もいたそうだ。
ワン子は、数十頭いる犬たちの中でも最後の最後でレスキューされた子だった。
(当然だけど保護団体にはキャパがある。1頭レスキューするには別の1頭に新しい家族ができて譲渡されない限り、救うことができないのだ)
命からがらレスキューされたワン子。
多頭飼育崩壊現場でも、飼い主さんの愛情を受けてとんでもなく人が大好きで人慣れしている場合もある・・・と聞いた記憶もあるが、
ワン子は残念ながらその真逆を行く子だった。
とにかく、触られることに慣れていない。とんでもなくビビり。
ワン子を撫でようと人が上から手を出すと「たたかれる!」と思うのか尻尾を内側に丸めて逃げ出す。
食べることだけが楽しみ。
「おもちゃ」の概念がなく、全く関心を示さない。多分、全く遊んでもらった経験がないまま大きくなってしまったんだろう。
以前、何度か試してみたのだが、ボールを転がしても転がっていくのをチラ見して、ふーん、それで?みたいな顔をして即終了。
「ワンちゃんが夢中になります!」みたいなおもちゃを買ってみたものの、匂いを嗅いで即終了。現在そのおもちゃは完全なるオブジェと化している。
■譲渡の波に乗るのだ!南国から関東へ
そんなワン子だが、南国の保護団体のみなさんが頑張ってくださったおかげで、譲渡会に参加できる状態まで持っていってくれた(=ビビりすぎてどうにか逃げ出さない状態)。
だが、いかんせんビビりは治ることはなく。
人に近づいていくフレンドリーなワンちゃんと違い、ずっと隅っこで固まっているシニア犬(ワン子)を「生涯の家族にしたい!」と名乗り出る人はいなかった・・・。せ、切ない・・・。
何度か譲渡会に出ても変化は見られなかったらしい。
そんな時に朗報が!
ワン子と同じ場所からレスキューされたワンちゃん達が南国保護団体と提携している関東の団体で順調に譲渡されており、ワン子もその波に乗って関東の団体へ移動することになったのだ。
さあ、君も譲渡の波にうまく乗るんだ!!行くのだ!とばかりに頑張って飛行機に揺られて関東へやってきたのだった。
■ワン子のここがかわいい
ビビりで人なれしてないシニアのワンちゃん達がなぜそんな順調に譲渡されていたのか?
それは、何よりワン子たちに共通する性格だと思う。
とにかく穏やか、まったり、のんびり。
ビビりな犬はギャンギャン吠えたりするのもいるが、
ワン子たちは「ただただ、静かにビビる」だけで、牙をむいたりガルガルすることもない。(静かにビビるって・・・それはそれでまた複雑でもある・・・)
ワン子に関しては、
何か伝えたいときは真ん丸な目でじーーーっと見つめてくる。
(これがかわいい)
どこを触っても嫌がらず、じーーーーっとしている。なんなら気持ちいいところ触られ続けるとそのままコテンと眠ってしまう。
(更にかわいい)
また、以下のことは今までの環境によるものだから正直胸中複雑だが、
おもちゃの概念がないため、
家の中のもので遊んだり、いたずらするという概念もなく、家が破壊されることもない。
我が家がなぜ、犬との生活を望んだときにワン子を選んだのか?その話はまた後日書くとして、
関東の保護団体のHPで「里親さん募集中!」と絶賛売り出し中だったワン子の性格とプロフィールを見て、
「家族になるならこの子しかいない!」と私は思ったのだ。
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