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【導入事例:卸】「業務フローの改善で退職者が戻ってくれることも。DX化がもたらした変化と新しい挑戦のきっかけ」

こんにちは。「TANOMU」PRチームです!
今回は、TANOMUを卸(受注)機能でご利用いただいているマチルダの代表取締役・田川 浩子さん、本部スタッフの堀口さんにインタビューさせていただきました!

🙌TANOMUを導入してよかったこと🙌
 😆受発注がTANOMUで完結することで、コンバージョンスピードが上がった
 😆TANOMUのおススメ機能を活用することで、スピーディーな情報発信&売買に成功
 😆受発注をTANOMUでまとめることで、ピッキングまでのDX化を実現
 😆業務フローの改善により人材の定着率が改善、過去の退職者のカムバックも

ー事業概要ー
希少な野菜を手軽に楽しんでもらいたい
コストは抑え、お客様に還元を

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自然薯(じねんじょ)、マイヤーレモン、バターナッツ、ライム……なんとなく聞いたことがある物から馴染みのない物まで、当社はこのようなちょっと変わった珍しいお野菜を販売する八百屋を経営しています。主に飲食店向けに、大量納品ではなく希少な物を少量納品するをコンセプトに2006年9月から倉庫の一角を間借りして開業しました。

大田卸売市場に参入したのは2012年8月でした。男社会の市場に女性経営者が入っていくのは非常に珍しいこともあり、周りの同業他社さんとの関係を構築できるまでは、苦労や挫折も少なくありませんでした

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ですが市場という場所を敬遠したままでは、希少な野菜を手軽に楽しんでもらえる流通の仕組みを作ることができなかったので、思い切って飛び込んでみた結果、いまでは本当に良かったと思っています。市場の皆さんとワイワイ仕事できるのが楽しくて、大田市場に入って5年以上経つ今でも、早朝4時に現場で仕事をしています(笑)

また、市場に倉庫を置くことで、地方からの転送便や流通便をうまく使うことができ、流通の少ない希少野菜のコストをできる限り抑え、お客様に還元できる仕組みを作ることができたのも大きな市場進出へのメリットでした。


ーこれまでの業務の状況や課題ー
FAXのデータ化、発注システム刷新の必要性、人の定着問題…山積みの問題と「許容による変化の兆し」

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当社の抱えていた業務課題は、FAXで受け取った注文内容のデータ化と、受発注システムの移行という、主に受発注の仕組みに関してでした。

取引先からFAXで送られてくる注文書を、手打ちで受発注システムに入力していくのですが、人の手作業なので入力ミスが多発。それに加え、発注書が手書きのため、例えば同じ「ミニトマト」の注文でも「ミニトマト」と書く人もいれば「プチトマト」と書く人もいるなど、フォーマットの統一もできず、入力作業は現場にとって大きな負荷になっていたのです。

また、創業当時から使っていた自社独自の受発注システムも古くなっており、委託先の開発会社自体がなくなってしまったことを機に移行を検討していました。

実際にTANOMUを導入する前には他のシステムを試したこともあるのですが、システムに対する私の理想とこだわりが強すぎるあまり、カスタマイズをしすぎてかえって使いづらくなり、結局FAXに戻した…という苦い経緯もありました。

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そしてもう1つ、「受発注の仕組みの問題」と常に隣り合わせにあるのが「人が定着しない問題」でした。
仕組みの複雑化、移行の挫折などの紆余曲折を繰り返した結果、ついにスタッフが業務のフローについていけなくなり退職者が数名出てしまう事態に陥りました

この「人が定着しない問題」については、代表である私自身の頑なさにも原因がありました。「こうしたい、ああしたい」と気負いすぎるあまり尖っていた部分があったんです。自身の出産をきっかけにそれに気づけたのは幸いでした。子を持つことで、周りの意見を受け入れることや他人を許容することができるようになってからは、社内の雰囲気にも少しずつ変化の兆しが見えてきました

残る問題は受発注の仕組みとシステム移行の問題。これをどう改善していくべきかと悩んでいたとき、TANOMUに出会いました。

ータノム 導入の経緯・きっかけー
親身なだけでない、補助金も視野に入れた現実的な相談ができた

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TANOMUの他からも各社提案を受けましたが、その中でもTANOMUは、買い手ではなく売り手に寄り添ったシステムであることに魅力を感じました。他社の受発注システムは買い手目線で作られていたのに対し、TANOMUは買い手の使い勝手は担保しつつもあくまで売り手の目線に立った、卸が使いやすく痒いところに手が届くシステムなのがとても新鮮でした。

また、私たちがどういうシステムを求めているのか親身に汲み取ってくれただけでなく、導入にあたってIT補助金を活用してはどうかと提案してくれた点にも好感を抱きました。ビジネスで避けては通れない現実的な金銭の課題にも向き合ってくれる真摯な姿勢がビジネスパートナーとして信頼できると思い、TANOMUに決めました。

ータノム を導入してからの変化や成果ー
受発注システムの改善により、ピッキングもDX化へ

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TANOMUへのシステム移行は、受発注の基本フローの改善はもちろんのこと、他にも様々な躍進をもたらしてくれました。

1つ目が、TANOMUの導入でコンバージョンが早くなったことです。
TANOMUはログイン画面などのやややこしい手順不要で注文できるので、移行後は大多数のお客様がTANOMUを使って発注してくれています。これにより購買のプロセスが簡略化され、コンバージョンスピードのアップに繋がりました

2つ目が、商品画像を使っての情報発信が、プラスの購買に直結したことです。
マチルダの商品は日常で目にする機会の少ない希少野菜なので、写真による訴求が非常に重要です。TANOMUは商品画面に画像を掲載し、詳細内容も記載できる仕組みのため、写真情報を活用したマーケティングができています。
季節のおすすめ野菜などの情報を発信することで、定番野菜にプラスワンの購買に繋がっただけでなく、情報を発信した瞬間におすすめ野菜だけを発注してくれるお客様もいらっしゃるようになりました

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3つ目に、ピッキングまでの一連の流れをデジタル化できました。
現在当社ではピッキング作業に「音声ピッキング」を導入しています。これは、梱包する商品の種類や数量を作業者に音声で伝え、かつ梱包内容にミスがないかを教えてくれる仕組みです。

正直ピッキングまでDX化しているおさめ屋はかなり珍しく、同業他社にも「なぜそんなところにお金をかけるのか」と不思議がられることがしばしばですが、ミスが起こったあとに巻き返しに走ることの方がコストがかかりますし、他社が通常20人かける作業を2人対応でできていることは大きなメリットです。現に音声ピッキングを導入したおかげで、現場の残業も格段に減りました。
ピッキングで使われるデータは受発注システムと連携しているので、ここまでデジタル化できたのはTANOMUを導入したおかげといっても過言ではありません。

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そしてこれらの効果は、変化の兆しが見えていた「人が定着しない問題」にも大きな効果を発揮してくれたのです。TANOMUにより受発注の仕組みが簡略化され、新入社員にも既存社員にもわかりやすい業務フローに改善できたことで、人材が定着するようになりました。
過去に退職した人が、TANOMUの導入後に戻ってきてくれたときは本当に嬉しかったです。「今の仕組みはすごくわかりやすい、とても良くなった」とベタ褒めし、今ではTANOMUでの情報発信やその情報を活用したSNS運用も担当してくれています。

ータノムに今後期待することー
市場は紙の文化、だからこそペーパーレス化を

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私たちの最終目標は、業務の全てをデジタルで一気通貫させること。そのためには、納品書や請求書なども全てペーパーレスにしていく必要があります。
市場は紙の文化が根強く、FAXでのやりとりを全てなくすのはまだ難しい状況です。TANOMU自体にはすでにFAX OCRや納品書・請求書のデータ化機能があるということなので、まずは我々が根幹業務のデジタル化を成功進めたあと、タイミングを見計らいつつそちらの機能も利用していければと算段しております。

他にも色々と欲しい機能はあるのですが、過去に欲張りすぎてつまづいた経験もあるので、TANOMUと二人三脚で本当に必要な機能を相談して入れていくつもりです。

ー今後の展望ー
海外事業への進出。
困難を“挑戦のチャンス”と捉えて変化し続ける

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コロナの影響により、当社も一時期は売上9割減という危機的状況に陥りました
ですが私にとってコロナは「変化のチャンス」でした。
経営者は常に世の中の変化を受け入れ、同時に自らも変化していく必要があります。コロナで時間と余裕ができたことでそれを再確認でき、「困難なときだからこそやってやろうじゃないか!」と前向きに受け止められたのです。

実はコロナの直後から、オーストラリアに海外法人を立ち上げ、現地の企業と提携をとっての海外輸出事業を始めたんです。コロナ禍でも農家は生産を止めるわけにはいかない。我々も販売の手を止めず、なんとか人々に商品を届け続けなければならない。国内マーケットだけでなく国外にも幅広く自分たちの商品を展開することで、生産者が個人ではできないことを叶えていきたいと始めた事業です。
他にもコロナをきっかけに新しく始めたことは多くあり、市場以外のマルシェ展開、お野菜を使ったかき氷屋さんの出店、本来はライバルである八百屋さんへの仲卸など、事業の裾野を広げています。

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※現在は終了しています
写真出典:http://matilda.tokyo/voice/

今後は卸先を飲食店に限定せず、商品に特化したやり方で、国内外のより多くの方々にお野菜を届ける方向にシフトする展望です。そのためにもTANOMUでもっと業務を便利にし、DX化・ペーパーレス化を進めることで「変化」から「進化」へと辿っていく決意です。

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いかがでしたか?これからも売り手に寄り添ったプロダクトとして、実際のお客様の声を定期的に発信していきたいと思いますので、ご期待ください。

株式会社マチルダ

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