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Mリーガーの必殺技流行予想ランキング2024【場末雀荘】

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

2023年も残りわずかです。
そしてMリーグは昨シーズンにもまして大盛況なようです。
東京タワーが伸びてるらしいです。
それくらい盛況みたいです。

ここまで人気コンテンツになってくると、
巷の雀荘ではMリーグの話題というのは、
客同士の「共通言語」みたいになってきます。

普通のフリー雀荘では共通言語止まりですが、
場末のフリー雀荘ではこれがネタ化します。
10年ちょっと前に「カンチャン即リー!」がモロ引っ掛けの免罪符として一部の場末雀荘で大流行したように、
Mリーガーの必殺技が場末雀荘で流行しはじめています。

ここでは、場末雀荘出身のぼくが、
2024年に流行しそうなMリーガーの必殺技をランキング形式で予想していこうと思います。

ちなみに、本記事にて紹介している内容は巷の雀荘で絶対に真似しないようお願い致します。
そこが場末雀荘であってもダメ絶対。

わかっている人同士のセットでギリOKかな?くらいのレベルなので、
くれぐれもご注意ください。

第5位 独特な点数申告(Mトーナメント:山脇千文美プロ・セガサミーフェニックス:東城りおプロ)

第5位は、山脇千文美プロや東城りおプロによる独特な点数申告です。

いきなりMリーグ本編ではない方を登場させてしまい大変申し訳ないのですが、
Mトーナメントに出ていた山脇千文美プロのダルそうな点数申告はインパクト満点で、ネタ化しやすさも満点です。
オーラスの6,000オールでラスから大捲りの際に使用すれば、
煽り性能MAXで盛り上がること間違いなし。
大三元確定の人がいるときにゴミで蹴る際なんかも使用価値が高いです。

東城りおプロに関しては、
なんか変な点数申告あったっけ?
と思う方も多いと思いますが、ネタ探しに必死な場末雀荘のオジサマたちは、
すでに目をつけているはずです。

東城プロの「せんさんびゃくぅに。
(センサンビャクじゃなかったかもしれない)

東城プロ連投志願で2着トップという見事な流れを勝ち取ったあの日に、
片鱗が見えました。
「おや?」
と思った人も多いはず。

点数申告最後の「く」のときに、
「ぅ」がつく。
そして少し上がる。
上がりきらず、少し下がり気味で、さまよう。
あの独特のイントネーションがクセになる。

よくわからん、という人は速攻でABEMAプレミアムに登録して件の対局を見ましょう。乗り遅れてはいけません。

そしてこれは安手のときに使用するのがいいでしょう。
サラッと何事も無かったかのように安手で場を流しているとみせかけて、
しっかり嬉しさが滲み出してしまう感じがベストです。
可愛げのある感じで。

難点は、語尾の母音が「う」行でないと使用できない点ですが、
本場が積んであれば10本場とか20本場以外では使用できるので、
意外と使用チャンスはあります。

ただし12,300点とかで使用すると一切可愛げがなくなるので、
注意しましょう。

ちなみに、特に真似しているとかではなく、
ナチュラルにこのイントネーションで点数申告してくる人もいます。
そういう人をみつけて、
常連の中で「東城」とか「南城」とか「西城」とかいうあだ名を勝手につけて点数申告のたびにこっそり笑う、
という悪行も想定されます
ので要注意です。

同率5位 フラフラ打法(TEAM雷電:本田朋広プロ)

同率5位となったのは、奇跡の40歳、本田プロのフラフラ打法です。
簡単に言うと、遠いところから鳴いていき、
あとは流れに身を任せる。これだけ
です。

フラフラ打法の最も強い点は、
場末雀荘ならではのタコ鳴きを、正当化できる点にあります。

普通なら鳴かない手だけど、
暇だからとりあえず鳴いてみた。
そんな気分のとき、皆さんもありますよね?
そんなときに後見して渋い顔しているメンバーに、
「フラフラ打法」
とドヤ顔できる素晴らしい必殺技です。

2022-23シーズンでは、
本田プロの放銃率がきわめて低く、
フラフラ打法の成功率も高かったため、
真似しづらくあまり流行っていませんでした。

しかし2023-24シーズンでは、
フラフラしながらしっかりそれなりの放銃も見せてくれているので、
場末雀荘のオジサマたちも一安心、
一気に親近感が増す事態となっています。

場末雀荘ではたまにその卓全員がフラフラしている局も出てきたりするので、
収拾がつきません。
この場合、最初にテンパったフラフラがちゃんと
「よし、テンパった!」
とかいって宣言するのがキモです。

そこからは、
フラフラしながら3副露とかしてしまい手牌が3センチになりながらも苦しそうにベタオリする3名
ドヤ顔でテンパイ宣言をしたはいいもののたった1,000点の1名
というまさに泥仕合というべき惨状が展開されますのでそれはそれで楽しいものです。

ちなみに、自分以外の3名がフラフラしちゃったときは、
きっちりリーチをかけて、多面張もしくは筋引っ掛けで仕留めてあげるのが礼儀です
そこまでがワンセットです。
万が一フラフラ側にリーチをかわされてしまった場合は、
通常時の100倍悔しがりましょう。
これも礼儀
です。

第4位 音速点数申告(麻雀格闘倶楽部:佐々木寿人プロ)

どこの雀荘にも、スピードを追い求めている雀士はいるものです。
彼らは何かに取り憑かれているのかと思うほどスピードを重視します。

そんな彼らがと崇めるのはもちろん、佐々木寿人プロ。

そしてそろそろ「これ、ネタになるな」と思っているのが、
場末雀荘のオジサマたち。

ツモった時点で4翻確定、
そして雀頭以外はどれが裏ドラになってもマンガン確定、
みたいな手で、裏ドラをめくる寸前に
「ニセンヨンセッ!」

と申告。

そのまま黙っていればいいものを、
場末雀荘では
「どう?早くね?今のヒサトより早くね?」
と始まる。

「いま裏ドラ見る前に言ってたろ!」
「じゃあ今度から◯◯さんは裏ドラ無しにすればもっと早くなるんじゃね?」
みたいなことになる。

それを見ているスピードガチ勢は我慢ならない。

そして今度はネタ勢ではなくスピードガチ勢が裏ドラがめくられるかどうかくらいのギリギリ申告をするようになり、
ついに誤申告を行うわけです。

ここぞとばかりに
「跳満じゃなくてマンガンだろそれ~」
「それじゃヒサトじゃなくて中田じゃねーか!」
と集中砲火。
※ツッコミ内容はとある場末雀荘での実話です。

それでもなお、ガチ勢とネタ勢がいる限り謎の切磋琢磨は続けられ、
2024年も音速の点数申告は追い求められていくことでしょう。

第3位 西単騎待ち(KADOKAWAサクラナイツ:内川幸太郎プロ)

第3位はもはや殿堂入りと言っても良い、西単騎です。
あれは内川プロじゃなくて黒沢プロの和了だろ!
という指摘はもっともですが、
もはや西単騎は内川プロの持ちネタです。
役満放銃という手痛い失点と引き換えに、
数年にも及ぶ持ちネタを授けてもらったということです。

これがある以上、場末雀荘において変則手っぽい相手には西は毎回危険牌になるというやっかいな性質を帯びてしまうのですが、
このネタは知名度が高く、
最近のMリーグを追えてない人相手にも通用するので、
汎用性が高いのです。

上記のような性質から、2024年も変わらず重用されるネタとなることでしょう。
「西」の危険度はまだまだ下がりそうにありません。

第2位 大介(BEAST Japanext:鈴木大介プロ)

第2位は、BEAST Japanext全員の必殺技である「全ツッパ気味の攻め麻雀」・・・・
と言いたいところですが、
鈴木大介プロ以外のメンバーが全然BEASTしないため、
ここは鈴木大介プロの必殺技として紹介します。

2023-24シーズンが開始されるまでは、
いわゆる全ツッパに近く危険牌をガンガン切っての攻め麻雀は、
「BEASTしてるね~」
と言われていました。

BEAST Japanextのメンバーは全員そういう麻雀を打つに違いない
そんな期待をされていた時期の話です。

今やBEAST Japanextのチーム内で、それまでの「BEAST感」を体現しているのは鈴木大介プロだけとなっており、
全ツ系高打点攻め麻雀は「BEASTしてる」よりも「大介してる」となってきました。

例えば子のリーチに無筋5連発切り飛ばして6,000オールをツモったりすると、
「大介かよ!」
となります。
「BEASTしてるね~」とはなりません。あれはわずか数ヶ月の命でした。

とりあえず親リーに無筋を何個か押したいときは、
「大介」
「大介」
と言いながら一枚ずつ押せ
ば、
「あ、こいつなんか高い手になりそうな手なんだな」
ということになります。

ちなみに場末雀荘で、
黙って親リーの無筋を押すのはNG
です。
「萬子は俺が通す!」
とか
「遠いスジ」(2pが切れているときの8p)
とか
「あ、コーヒー無くなってるけど一緒にお代わり頼みます?」
『そうだな、アリアリを・・・』
「スキあり!」
とか言って切るとか、
わざとらしくそっぽ向きながら切るとか、
なにかしないといけません。
くれぐれも親リーに無筋こっそり切って現バリしようなんてことは考えないように(※田ノ倉調べ)。

亜種として「戦闘民族(U-NEXT Pirates:鈴木優プロ」がありますが、
たぶん鈴木優プロが全然振り込まないせいで、流行りませんでした。
鈴木大介プロはなんだかんだちゃんと毎回しっかり手痛い放銃をする羽目になっているのが親近感のわくところ。
我々が全ツッパするとどうせ5回に4回くらいは手痛い振込みにまわることになるので、
そのあたりの共感性は流行するかどうかの大きなポイントになるでしょう。

無筋を切りたいとき全般に使え、
しかも結局放銃にまわってしまっても成立するという汎用性の高さが一番の売りです。
場末雀荘で無筋を3枚くらい切りたい、
でも3つも切るときのネタが思いつかない、という場合でも、
無表情でやや強打気味に「大介」と言っていれば許されるので、
場末雀荘ビギナー勢の救世主といえる存在となりうるのも大きいでしょう。

このような理由から、2024年もかなり多用される技であると言えます。
ちなみに来年以降、BEAST Japanext鈴木大介プロ以外のメンバーの戦いぶりによっては、技名は「BEAST」に変わることもありえますので要注意のこと。

第1位 先切り十段(セガサミーフェニックス:醍醐大プロ)

映えある第一位は、セガサミーフェニックス醍醐大プロの「先切り十段」です!

2023-24シーズンでの流行語大賞は「BEAST(する)」かと思っていましたが、
チーム全体の不調や前評判とは違った雀風での対局が多い等で、
瞬く間に消えてしまいました。

そんな中、「Mトーナメント」から登場した醍醐大プロの「先切り十段」。
「先切り」というワード自体がちょっと麻雀を知っている人でないと意味がわからない、
という点が、いい感じに場末雀荘オジサマたちの琴線に触れます。

トーシロにはわかんねーだろ、
これが先切り十段だぜ、

という謎のマウントにもならないようなマウントを取るのに最適です。

あと、Mリーグ2023-24シーズンが開幕してからも、
良くも悪くも注目された打ち筋であったため、
かなりワードとしては印象に残るものとなっています。

具体的な使用方法を見ていきましょう。

使用法1(正攻法)
配牌時点で788とあるターツから、
8を第一打に切ります。
そして10巡目くらいに、残った78の形を待ちとして、
6-9待ちでリーチします。
9で出和了します。
「ロン!メンピン一発先切り十段!マンガン!」
と宣言します。
「先切り十段は役じゃねーよ」
とツッコんでもらいます。
「え?役じゃないの?じゃあザンク」
と訂正し、完了。

使用法2(推奨レベル:場末雀荘レベル5以上)
配牌時点で788とあるターツから、
8を第一打に切ります。
その時、
「先切り十段!」
と宣言します。
そして10巡目くらいに、残った78の形を待ちとして、
6-9待ちでリーチします。
ロン牌が出ず出和了できません。ツモりもしません。
流局します。
なんで先切り十段やってんのに9出ないんだよ!
と嘆きます。
「自分で先切り十段って言いながら切ってたら出ねーだろ」
とツッコんでもらいます。
そのあと適当に流して次に行くか、
「うわ~大誤算だわ!」
罪を重ねていくかは、自分のレベルと相談してください。

使用法3(応用編)
麻雀をしていると、どうしても、何もできない、
手が入らない、参加できない。
そんな時間帯がやってきます。
そんなときに使用します。
白発中と一枚ずつ配牌にあるときに、
白あたりを一枚切ってください。
その際に
「先切り十段・・・」
とつぶやきます。
地蔵状態のあなたは、それではまだ場を動かすことはできません。
その後、発を切ります。もちろん
「先切り・・・」
とつぶやきます。
そろそろ場に乱れが生じてきました。
3巡目、当然、中を切ります。
「十段・・・」
とつぶやきながら。
ここで
「字牌で先切りってなんだよ!」
誰かがツッコミを入れてくれば成功です。
4巡目にまた中をツモってきて、使用法2との応用で
「大誤算!」
すればさらに流れを掴むことができるでしょう。
場末雀荘では、手牌がついてこないからといって、
ただぼーっとベタオリしているようではやっていけません。
手牌がダメなら、言葉で参加するようにしましょう。


と、具体的な使用法を見ていただければわかるように、
「先切り十段」は意外と用途が広いことがわかります。
一番の強みは、暇なときに端牌や字牌を切りながら適当に使ってもそれなりの成果を得られることです。
ただし、字牌は別として、端牌で先切り十段するときは、
あえておどけた顔をしたりしないと、
ただ先切りの意味をわかってない残念な人というレッテルを貼られてしまうので注意しましょう。

また、ちゃんとしたターツで(788から8を先切りなど)先切り十段と宣言した場合には、
しっかり宣言した6-9で待つか、
それ以外の筋では出和了しないようにしましょう。

場末雀荘といえど、全然関係ない筋で出和了してしまうと、
悪質な三味線となってしまいます。
この意味がわからない人は、いかな場末雀荘であっても、
先切り十段は使用しない方がいいでしょう。
(この太字はほんとうに大事なことなので太字にしているパターンのやつです)

このあたりの、
「ちょっと玄人向けのジョークだよね」
的な雰囲気も場末雀荘のオジサマ好み
です。
このあたりも含め、「先切り十段」は2024年も引続き場末雀荘で多用されることでしょう。


おわりに

本記事はあくまでネタです。
繰り返しになりますが、本記事に書いてあることを巷の雀荘で実行するのはNGです。
そこがどんなに場末感満載の雀荘でも、NGです。
打牌しながら「先切り十段!」とか言っちゃダメなんです。
手牌に関することは喋ってはいけない。
これがマナーです。
セットでやるのは自由ですが、
色々と「わかっている」人同士でお願いします。
約束だぞ!

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