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白鳥劇場、どう考えても面白すぎないか?【Mトーナメント2024】

6月7日(金)、Mトーナメント2024 C卓、D卓の闘牌が放送された。

C卓の出場者は、
白鳥翔プロ
萩原聖人プロ
和久津晶プロ
浅見真紀プロ
の4名。

ついに我らが白鳥プロの出場である。

こちらの記事でも書いたように、

個人的には初戦は小さなトップをとっていただきたいところ。

そして、
「去年の悪夢が再来してしまうかもしれない・・・」
というスリルを最後の最後まで堪能したい。

そんな展開が理想だった。


ただまあ、そんなうまくは行かんだろうと。

単純確率でトップ率は25%だし、
さらに素点がかなり低い、ギリギリのトップじゃなきゃいけないわけで、
そううまいこといくわけない。

だって、南1局でこの持ち点ですよ?

トビ寸前

さすがにこれでトップは・・・・


おや?

あれ?


え?


まさかのトップ。


あれよあれよという間にまさかのトップ。

しかも、この素点。


危険な素点差

2位3位の素点が近すぎて、
いくら初戦トップが有利とはいえ、
普通に敗退のあるパターン。



・・・お膳立てが整いすぎている。

この先の展開、本当にどうなるかわからない。
一切予想がつかない。


これはもう完全に個人の主観だからどうしようもないんだが、
同じ立場にいるのがいまの仲林プロなら
「まあ、敗退ってことはないでしょ」
と思う。

伊達プロとか堀プロとかでも同じ印象を持つと思う。

要は、こういうときに危なげなく通過できちゃう属性の人がいて、
まあそれはその人の調子がその時点でどうなんだとか、
その場がどういう場なんだとかいうので変わったりもするんだけど、
ともかくある程度安心して見ていられるというタイプの人たちがいる。

こういうタイプは、道中色々あっても
「まあ結局なんとかするっしょ」
くらいの感覚で見ていられる。

安心感はあるけど、
「まあ結局なんだかんだルフィは勝つじゃん?」
みたいな感じの達観した感じはある。


反対に、
「いやこの状況だとキツそうだな」
という人ももちろんいるわけで。

これは別にあえて名前出さないですが、
実力や実績が明らかに足りないとか、
あとその時その時で圧倒的にツキがない人とか、
やっぱ「無理そうだな~」と思ってしまう。

こういうパターンはほぼ諦めて見ていて、
たまに運良く勝ち抜いたりすると
「お~」
ってなるくらい。

最初からほとんど期待してないので、
存外の勝ち抜けとかがあっても、
あまり感情移入できないという致命的な難点がある。



別記事含め何度も繰り返すことになるが、
この点、白鳥プロは本当に読めない。

「去年の悪夢を彷彿とさせる微差トップ目から、
悪夢を払拭する目の覚めるようなアガりで見事勝ち抜け!」
みたいな展開も十分カマしてきそうな感じもあるし、

「まさかの二年連続初戦トップからの敗退!」
という、一部の人からは「オイシイからええやん」みたいなことを言われそうな記録的な結果ではあるものの、
麻雀プロとしてはかなり厳しいような結果となりそうな展開も十分想像できる。


ポイントなのは、どちらの結果であってももうすでに「それなりにアツい」ようなものになる土台が整ってしまっていること。
「初戦で小さめのトップを取る」という土台を作ってしまった。


初戦で小さいトップを取るという、
去年のネガティブイメージがどうしても頭をよぎる状態でなんとか凌いで勝ち抜ける。

初戦のトップが小さいと、敗退も十分にありえる。その流れで2年連続でおなじ選手が初戦トップからの敗退を見せる。



どっちに転んでも、やはりそれなりにアツい結果になるわけです。

個人的に思う白鳥プロの属性としては、
「必要なときにしっかり勝つ」
という主人公属性というよりも、
「何だかんだ話題になる」
という、“持ってる”属性のイメージ。

だから、どっちもあるな、という。

ここで負けたらそれはもちろんしばらく話題になるだろうし、
勝ったら勝ったでそれもアツい。



もちろん、推し選手の勝つところが見たいんだ、
絶対勝ってほしい、
というタイプのファンもいると思います。

こういう人は、漫画とかだと主人公が出てくるようなバトルのほうが好きなタイプだと思います。

ルフィが出てくるバトルはだいたいルフィが勝つから、安心。

というか、ワンピースとかだと負けると命を失う可能性があるから、
主人公チームはだいたい負けない。

だから例えば、
スポーツ。

それも平和な、命に危険がない・・・

そう、「テニスの王子様」。

勘違いしている人がいるかもしれないけど、
あればバトル漫画ではなくテニス漫画です。


で、あれだと主人公チームの「青学」とどっか他の学校が戦うわけですが、
全部で5試合くらいやる。

んで3勝したほうの学校が勝ちと。

だから、主人公チームも二回は負けられるわけです。

絶対負けない試合っていうのは、
基本的に主人公の越前リョーマくんが出てくる試合。

あと、すでに二敗している状況での試合。

これらは基本的に主人公チームが勝っちゃう。


僕は個人的には、こういう「基本勝っちゃう系」の試合じゃなくて、
途中の「どっちが勝つかわからん系」の試合が好き。

しかも中学生同士のテニスの試合だから、
他のバトル系漫画とかと違って、
どっちが善とか悪とかも無い。

善悪はっきりしていて、主人公チームが正義、相手チームが悪、
みたいな構図のものだとどうしても主人公チームが勝っちゃう方に寄りがちだけど、テニスの王子様はそうならない。


だから敵チーム味方チーム問わず一人その試合で推し選手を決めて、
その選手が「どっちが勝つかわからん系」の試合に出てくると超楽しい。


もちろん、これも好みの話で、
「基本主人公チームが勝っちゃう系」
の試合が好きな人もたくさんいると思う。


なんだか話はだいぶ脱線したが、
とにかく
「どっちが勝つかわからん系」
の試合が好きなタイプの人にとって、
白鳥プロは相当ハマると常々思っている。


今回のC卓第二試合にしてもまさにそうで、
本当に心の底から
「勝ち抜けるのか、敗退するのかわからん」
と思った。

当然、その状況を受けて
「どっちでも楽しそうだからいいや」
と思っているようではダメで、
ベースにあるのは白鳥プロに勝ち上がってほしいというのがあって、
だからこそ「どちらもありそう」な展開に一喜一憂できるという。


第二試合はプレミアム会員限定公開ということで、
スクショ撮ることすら許されませんでした。

なので内容を詳細に書くのもアレなのかな?
とは思っているため、さわりだけ、というかなんというか。


注目のC卓第二試合。

ここまでお膳立てされたものがスカされると思いますか?

麻雀に流れがあるとするなら、
展開はもうおわかりでしょう。


第二試合は白鳥プロにとって厳しい展開の連続となり、
勝負どころを見極めた果敢な攻めも空を切り、
かといって絶望的な放銃もなく、
真綿で首を絞められるかのような展開が続きます。

そして紆余曲折、第1試合含めると超ロングゲームとなった最後の最後。
第二試合オーラス。

まさかの4人の通過条件が全員きわめて現実的なものとなっていました。

ということは、
白鳥プロも下手なところに打つと敗退するケースが多々あるということ。

かといってベタオリしてツモられるとそれはそれで敗退パターンがかなりある。

じゃあ自分でアガり切るか・・・・??

白鳥プロ、まさかのラス親であり、
安い連荘では状況を打破することができない。

一見不利な状況に見えるものの、
とはいえ、初戦トップというアドバンテージもある。
得点的には初戦のアドバンテージを持ってはいる。


解説の真田槐プロも条件を把握できず、
実況の松嶋桃プロがフォローしなければならないくらい複雑怪奇な条件が入り乱れたオーラス。



・・・これ、面白すぎないか??


結局、白鳥プロを追っていると面白いというのはこういうことなのです。
面白すぎる。

昨年の初戦トップからの敗退。
今年もきっちり初戦をプチトップで収める。
オーラス、恐ろしいほど4者入り乱れた条件戦。

まさに白鳥劇場である。


昨年からのフリを思う存分活かして非常にシビれる状況を作ってくれた白鳥プロはじめ、
ここまでの熱戦を創り上げてくれた萩原プロ、和久津プロ、浅見プロにも心から賛辞を送りたいところです。


そしておそらく、
「第二試合は有料かよ~」
とかいって第二試合を見てない方もいると思いますが、
ここまでアツいオーラスはなかなかありません。


Mトーナメント史上、去年の試合も含め、
個人的には最もアツい試合だったと思います。


全員が現実的なラインで通過の可能性があるという、
複雑怪奇な条件が入り乱れた激アツのオーラス。

一体どういう決着をみせたのか・・・・


ぜひ、ご自身の目で確かめることをオススメいたします!
(本当は結果まで書いていいのかわからない)

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