見出し画像

結局、こういう麻雀がめちゃくちゃ楽しい【RAGE麻雀】

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

先日、知人から「面白い対局やってるよ」と連絡がありました。
それが「RAGE麻雀 feat.M リーグ」だったのですが、
ぼくはRAGE麻雀自体は開催されるのを知っていたものの、
Eスポーツがどうのこうとと言っていたので、
MJとか雀魂とかのネット麻雀を会場で配信しながらやる、
みたいなイベントかと思っていました。

一応視聴してみるとリアル麻雀の対局を行っていて、
しかも対局中なのに対局者たちがめっちゃ喋ってます。

対局者だけでなく、実況解説陣もかなり煽り気味です。

やはりこういうのは場末の血が騒ぎますね。

以前、ABEMAでこんな企画をやっていました。

「Mリーグ」を冠する対局ということでいうと、
今回のRAGE麻雀は、
この「プロ野球新春麻雀交流戦」よりもさらにラフな感じの塩梅です。

全4半荘あったのですが、
配信者のおにや氏が初戦に登場し、
とにかく喋り倒して、
牌をツモってくるたびにリアクションするので、
当然打牌するのも遅く、賛否あったようでした。

ただ、おにや氏が初戦に登場したことで、
この大会における対局のコンセプトというか、
そういうものが明確に伝わりました。

・私語OK、むしろ推奨
・トラッシュトークあり
・あまりに露骨でなければ手牌に関する話もOK
・とりあえずゆるく。楽しくて盛り上がればOK


いつもMリーグなどのちゃんとした放送対局を見るだけだったり、
フリー雀荘でもマナーのしっかりとした堅めのところに通っているような人たちからすると、
マナーもへったくれもない、こんなものを放送してよいのか!
と激昂しそうな内容です。

ただ実際のところ、
仲の良い知人と飲みながら打つセット麻雀や、
場末で常連ばっかりのフリー雀荘なんかだと、
このRAGE麻雀みたいな雰囲気でワイワイ喋りながら打つシーンは多々あります。

真面目にちゃんと黙って打つ麻雀もそれはそれで楽しいのですが、
こういう麻雀もめちゃくちゃ楽しいのです。

念のため、実際にRAGE麻雀が行われたときの様子を見てみましょう。

第一戦目はおにや氏のトークや謎の所作がメインで画的に楽しさがわかりにくいので、
画的にわかりやすいシーンが多い第二戦目を見ていきます。

いきなりネームプレートが卓の中へ。

いきなり布団ちゃんのネームプレートが自動卓の中に入って紛失してしまうという謎の事件が発生。
自動卓の卓内に点棒やその他色々なものが落ちてしまうのは、
実際の雀荘あるあるです。



Mリーグ本編では見られないMリーガー同士笑顔での対局

上記はRAGE麻雀で飛び交った笑顔のほんの一部です。

「Mリーグ」を冠する放送対局で、
ここまで多くMリーガーの笑顔が見られた対局は初なのではないでしょうか。

Mリーグ本編では、観客もおらず、
選手4名とカメラだけのスタジオできわめてピリついた雰囲気の中対局を行っているMリーガーたち。

そんな選手たちが、「Mリーグ」を冠する対局で、
テロップ等Mリーグと同じような放送スタイルの中でここまで楽しく対局する様子はなかなか見られる機会はありません。



また、こういう雰囲気の対局では的確な煽り行為も楽しみポイントになります。

煽り性能TOPの岡田プロ

先制リーチ中の岡田プロ。
布団ちゃんがその後テンパイして危険牌を切るのですが、
色々喋るばかりでなかなか切りません。
そこに岡田プロが
「男らしくないですね、さっさと切ってくださいよ~」
とド直球煽り。

普段の言動や仕草などからみても、岡田プロは間違いなくこの企画最適性のプロです。

煽られた布団ちゃんは当たり牌の5p切り。

「ルォ~~~ン!!」
とさらに煽りロンをかます岡田プロ。

流れが完璧です。
完全に手慣れています。
煽りが板についている。




さらにこういう状況の対局では、
リーチ後に相手の危険牌を切るときに、
Mリーグのときのようにしれっと素知らぬ顔で切るのは好ましくありません。

何かしらのリアクションとともに切るのが好ましいでしょう。

下記選手たちの例を参考にしてください。

「これ当たる・・・?」みたいな顔で危険牌を切る東城プロ。Mリーグ本編でもやや顔に出がち。


「やべ・・・」という顔で危険牌を通す瑞原プロ。Mリーグ本編でクールにツモ切る姿とは対照的


「通ってくれ!」と願う布団ちゃん。顔での表現だけだと不安ならこのように身振り手振りでカバー

麻雀を打ったことのある方なら、
リーチ後に追っかけられて、追っかけリーチの一発目に危険牌を切らなきゃならなくなったシーンなど多々あると思います。

そんなとき、本音ではきっとほとんど人が
「うわ、よりによってドラかよ!」
「やべ!」
「通ってくれ!」
とか少なからず動揺しているはずです。

普段のMリーグ等の放送対局ではこれを押し殺していて、
RAGE麻雀では素直に表現してる、ただそれだけのことです。


おまけ1 他家の手牌勝手に公開


局終了後、瑞原プロが鈴木たろうプロの手牌を・・・(画面上部に注目)


勝手に倒す!

南1局、鈴木たろうプロが代走に入り、
相当盛り上がった局だったのですが、
この局終了後、鈴木たろうプロの対面に座っている瑞原プロが、
鈴木プロの手牌を勝手に倒して強制公開!

念の為言っておくと、
これはフリー雀荘等、一般的な場では絶対にやってはいけないことです。

ただこういう雰囲気の卓ではわりと普通にあり、
「なんだよバラバラじゃね~か!」
「それ萬子で染めてんじゃねーのかよ!」
とか色々ワイワイするのが楽しいのです。

楽しいので仕方ないのです。
わりとあるあるです。

おまけ2 東城プロ謎のキメ顔


赤3高めタンピン三色の超弩級テンパイを入れ・・・
普段やらない謎のキメ顔。勝負手で、こういうところに抜かりがないのはさすが。

おまけ3 人気女流Mリーガー3名による同時煽り


なかなか切らない布団ちゃんに対し、
瑞原プロ、東城プロ、岡田プロという人気女流Mリーガーによるカウントダウン煽りが発生。

正直これは布団ちゃん、かなりレアで贅沢な体験なのではないですかね?

おまけ4 松ヶ瀬プロについて


今回、第1試合に出場した松ヶ瀬プロ。

日吉プロのイジりターゲットとなり好きに言われ放題な状態でしたが、
しっかりと場末感満載のマナ悪行為(今回はいい意味でですよ)を繰り出してくれました。

・威圧による打牌催促
・相手の顔ガン見からの遅ロン
・和了批判
・当たり牌止めたぜ自慢

最高です。

ここでは遅ロンのシーンを見てみましょう。

おにや氏の顔をじっと見つめ・・・
指差し確認がいい味を出しています
ロン(思いっきり遅ロン)
満足気な表情がたまらない

とくに指差し確認のところが場末感満載でたまりません。
場末では指差し確認まで行われ、結局ロンじゃない、
というパターンもあります。
その際は、
「なんだよ、当たると思ったじゃねーか!」
とか
「ビビらせんなよ!」
というリアクションが正解です。

遅ロンを食らったあとの、
おにや氏「もう、リーチしてくださいよ」
松ヶ瀬プロ「いや鳴いてるから」
みたいなしょうもないやりとりも、場末感があっていいですね。


第二戦目のように笑顔飛び交うような感じで楽しげな卓もいいですが、
松ヶ瀬プロの繰り出す地味に場末感漂う小技はたまりません。

こういうスタイルの対局に松ヶ瀬プロという人選はどーなん?
という声もけっこう見られましたが、
個人的には正解だったと思います。


唯一惜しいなと思ったのは、
テンパイしているのにわざとらしく首かしげまくりながら、
ダマテンで
「ロン、親満」
とかいうのをやってほしかったですね。

セルフオマージュみたいな形で。


結局は


というわけで色々長くなってしまいましたが、
「RAGE麻雀」
想像していたものを遥かに超える面白いコンテンツでした。

とくに、Mリーグを見て麻雀をはじめて、
マナーの良いノーレートフリーあたりでリアル麻雀デビューしました、
みたいな人たちは、
そういう、いわゆる「お行儀の良い」麻雀しか知らないことと思います。

別にそれが悪いとかいうことではなくて、
単純にもったいないなと。

「RAGE麻雀」で行われていたような、お世辞にも行儀の良いとはいえないような麻雀も実はありまして、
それはそれでめちゃくちゃ面白いんですよと。

そういうことに気づくきっかけになるようなコンテンツだと思います。

また、そこはもう知っているという人でも、
いつもバチバチに真面目な顔して対局しているMリーガーたちが、
ふざけたり、場末感満載のマナ悪行為をしてみたり、
そういう普段見れない側面を見られる貴重な機会だったと思います。


この企画は今回だけのものなのか、
継続して行われるのかよくわかりませんが、
たまにはこういう趣向の放送対局もあっていいのかなと思います。

ぜひ二回目も開催されることを願うばかりです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?