Mリーグに足りない要素をうまく補完する素晴らしい企画【プロ野球新春麻雀交流戦】
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
年末年始はMリーグがなくて悲しいなあと思っていたら、
新年いきなり「プロ野球新春麻雀交流戦」なるものが開催されていました。
簡単にいうと、
プロ野球選手とプロ雀士が同卓してトーナメント戦を行い、
優勝者を決めようぜという大会です。
こういうふうに他業界の人たちともコラボしやすいのが麻雀という競技のいいところですよね。
いちいちハンデの設定とかが必要なくて、
短期決戦にすればある程度普通に戦える。
今後も色々な業界とコラボできそうでいいですね。
で、今回はまだ予選A卓を視聴している途中なのですが、
東場終了時点で
「これはとても素晴らしい企画なのではないか」
と感じています。
というのも、予選A卓は麻雀プロは丸山奏子プロだけで、
あとの3名は現役のプロ野球選手。
しかもみんな若いの。
丸山プロも若いと思ってましたが、
その丸山プロより若いの。
で、対局場所は、Mリーグスタジオなわけです。
いつもMリーグで対局が行われているあの卓で、
そもそも麻雀歴自体もそこまで長くないプロ野球選手たちが、
おそらく、というかほぼ確実に初めての放送対局に挑んでいるのです。
彼らとくらべるとすっかりおじさんなぼくは心配でした。
あまり打ち慣れていない人をあんな物々しい雰囲気のMリーグ対局場に引っ張り出して、
緊張のあまり手が震えてしまうのではないか？
牌さばきも覚束なくなってしまうのではないか？
放送対局ということで放銃を恐れるあまり手が縮こまってしまうのではないか？
普段はしないようなミスをしてしまうのではないか？
おじさんはとてもとても心配でした。
Mリーガーよろしく、日吉プロの口上とともに入場するプロ野球選手たち。
きっと緊張感はMAXに違いない。
いきなりこんなスタジオでやらせるのはかわいそうじゃないか。
こんなの絶対麻雀プロが有利じゃないか。
ズルいぞ。
そんなふうにすら思っていました。
そして対局開始。
開始してすぐ、いきなり4人がなにか喋っている声が聞こえてきます。
なにかあったのでしょうか？
ほら見ろ、
いきなりこんなところで打たせるから早速トラブルじゃないか！
と、おじさんは憤りを隠せません。
一体いきなりどんなトラブルが・・・？
・・・・？
あれ？
この人たち、普通にワイワイ麻雀楽しんでるんじゃね？
いきなりなにか喋ってたのも、
普通にただの談笑なんじゃね？
というか、「緊張して手が震える」みたいなことも全然ないし・・・
「放銃をおそれて手が縮こまる」
みたいな懸念もあったけど、
丸山プロからのリーチに普通に押してるし・・・・
しかも放銃しても
「あちゃ～～～」
みたいな感じでなんか和気あいあいとしてるし・・・・
おじさんの心配は杞憂に終わり、
そして気づきました。
これ、麻雀しててめちゃくちゃ楽しいときのやつだ！
その証拠に、選手たちの素晴らしい表情を御覧ください。
・・・めっちゃ楽しそう。
実況の日吉プロや解説の萩原聖人プロも言ってましたが、
これも麻雀の楽しみ方の形であると。
Mリーグみたいなピリピリしたガチ勝負という感じもそれはまた楽しいですが、
今回みたいな雰囲気の麻雀もそれはまためちゃくちゃ楽しいのです。
というか、もともとMリーグを見て・・・とかじゃない形で麻雀にハマった人たちって、
今回の対局みたいな感じの楽しさから麻雀にハマっていった、
というパターンが多いのではないでしょうか。
Mリーグというコンテンツのファン層がかなり厚くなってきた今こそ、
どんどんMリーグpresentsで今回のような雰囲気の放送対局を増やしていってほしいところです。
Mリーグから麻雀に入ってくる人ってやはり麻雀に対して真面目に考えすぎるところがある人が多く、
それはやはりMリーグのガチ勝負感によるところが大きいのでしょう。
そこで合間にちょこちょことMリーグpresentsでこういった対局を見せてあげることで、
「麻雀ってMリーグほどピリピリした雰囲気でやらなくても大丈夫なんだ」
「この雰囲気だったらちょっと点数計算に自信なくても入っていけそうだな」
と思ってくれる人が増えるはずです。
これが麻雀人口の増加にきっと繋がります。
今回の企画は、個人的にもなんだか長いこと忘れてしまっていた感覚を思い出させてもらえた感じがして、
とてもよかったです。
プロ野球選手3名に対する丸山プロの対応も最高でした。
残りの3卓と決勝も楽しみに見ていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？