「先切り十段」ブームふたたび
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
最近、ちょっと場末みたいなフリー雀荘で、
「先切り十段!」
といって見え見えの清一色にその色打ってインパチ放銃、
みたいなことをよく見るようになりました。
なんだこれ?
待ち席にいるときにメンバーに
「先切り十段ってああいうことなの?」
と聞いてみた。
『ああ、あれは醍醐プロがこの前6ソウを当たる一巡前に先切りしてアガりきったやつじゃないすか?Mリーグの。』
という。
あとで視聴して納得したのですが、
2月8日のMリーグ対局で瑞原プロのソウズの染め手に対し、
先に6ソウを切って発をポンしてアガったあれですね。
Mリーグ2023-24シーズンがはじまってからしばらく、
醍醐プロの「先切り十段!」がこの雀荘では流行っていたんですが、
醍醐プロの不調が続くとともにいつの間にかすっかり見られなくなってしまいました。
結果が伴わないこともあり、醍醐プロの先切りはけっこう打牌批判の対象になっていたりして、
あまりいいイメージがないという状況になってしまっていたようです。
まあでも考えてみればもっともです。
アバンストラッシュはちゃんと敵を倒すからみんな真似していたわけで、
アバンストラッシュ使って全然勝てないんだったら誰もアバンストラッシュ真似しません。
で、そんな中、醍醐プロの復調とともに、
あまりに見事すぎる先切りを交えての完璧なトップをとるという試合が放送されたわけです。
ここまで先切り成分を抑圧されていた常連たちは、
こぞって使うようになりました。
しかもこの「新・先切り十段」は、
旧版と比較して負けず劣らず汎用性が高いんですよね。
とにかく、暴牌の理由として使える。
これが大きい。
結局、場末フリー雀士なんてみんな全ツしたいんですよ。
ただあまりにもさすがに、みたいな牌は止めないとなぁ・・・
ってことで止める牌もあるんですが、
いまは
「先切り!」
って言えば染め手の親の上家でドラの役牌や染め色のドラを切れます。
切っていいか悪いかは別にして、
切れます。
というわけで、
いまその雀荘では、
過去に例を見ないくらい全ツ麻雀が蔓延してます。
常連だらけの卓なんかは、
誰がどんな仕掛けしても
「先切り!」
「先切り!」
といってガンガン来ます。
もはや無法地帯ですが、
これはこれでまあ楽しいのでみんなが飽きるまでしばらく堪能したいと思います。
それにしても、
どっかの記事で
「今年フリー雀荘で最も流行るのは『先切り十段』だ!」
みたいなこと書いといて、
全然流行ってなかったのでここにきて復活してきたのは嬉しい限りです。
同じく今年の新人枠でいうと、
どんなプレイにも使用可能なうえに猿川プロ本人も復調してきているという点で
「モンキー・マジック」
が相当やっかいな相手ではありますが、
あれは使用者が猿川さんとか猿田さんとか、猿がつく名字じゃないと使用できないという大きな弱点があるので、
その隙をついて
「先切り十段」
が天下を獲って欲しいと願う今日このごろです。
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