見出し画像

私の高校留学 #8 IHRPと研究活動

おはようございます!
もはや高校留学とは関係なくなってしまったのですが、私が活動して良かったなと思う課外活動をいくつかシリーズとしてご紹介できればと思っています!まずはシリーズの1個目としてIHRPをご紹介します!

IHRPとは

IHRPとは世界各地で活動する大学生が高校生の異分野融合型の研究を支援する特定非営利活動法人です。2022年度のプログラムでは「水」をテーマに研究を進めることを目標にしています!海外大学生の方やロールモデルになるような大学生の方々がメンターについてくださり、プログラムを進めることができたのがとても良い経験になりました。

プログラムでは約1年間かけて、自分の興味と向き合うことができます。異分野融合を謳っていることもあって、文系、理系問わず、文理に当てはまらない方も応募することができることも魅力です。特に私は文理の枠に囚われてしまうのが苦手だったので、異分野融合という大きな目標に強く惹かれました。

しかもですね、!!このプログラムこんなに色々なことが凝縮されているのにですよ、無料なんです!協賛企業の方々のおかげで高校生が金銭面を工面せずとも研究活動に勤しむことができるんです!さらに、研究に必要な資金として、約10万円が提供される、そしてプログラム参加のための一定額以上の交通費が補助されます!同期はこの利点を活用して大学の研究室を訪れて共同研究したり、研究大会に参加したりしていました!私は海外にいたということであまり資金をうまく使えなかったのですが、本当に資金面でも素晴らしいプログラムだと思います。

活動内容

私は「ナイル川流域におけるエジプトとスーダンの水紛争 現状把握と政策提言」という研究テーマで研究を行いました。具体的な研究内容は割愛しますが、エジプトとスーダンの間で取り決められた水分配比が合理的なのか、水紛争を解決するためにどのような政策が必要なのかを研究しました。

作成したポスターをぼやっとした状態ですが載せておきます笑

いくつかの段階に分けて、自分の興味を追求することができました。IHRP では第一段階第二段階、そして自身の研究という3つのステップを通して学びを深めることができました。

第一段階では自分の興味、自分が水との関わりを持って何について研究したいのかが明確ではなかったので、以前から興味のあった資源に関するメインセッションを受講しました。経済学の基本、様々な経済学の形や基本、水質汚染などが起きた時の政策などについて詳しく教えていただきました。事前に宿題という形でキーワードを自分で調べ、自分の言葉で噛み砕いて説明できるようにするプロセスを通して主体的に学びを深めることができたと思っています。またミーティングではその専門用語について具体例と共に詳しく教えていただき、疑問点を解決していただくなどお世話になりました。兼ねてから将来資源分配について学びたいと思っていたのですが、第一段階で経済と水資源について学ぶことができ、繋がりを見出すことができました。IHRPでこのような分野があることを知ることができ、大学で資源経済学について学びたいと思うきっかけにもなりました。

第二段階では水文学(すいもんがく)の基礎、水循環や水資源、災害との関わりなど幅広く教えていただきました。質問をした際も論文や過去の大学での講義のスライドを通して詳細に説明していただきました。まるで大学で講義を受けているような感覚で、「今実際に学んでいる」という新鮮な気持ちを毎回抱いていました。自分の研究をしていてわからなくなった時は、メインセッションの録画を見直すことができたので、とてもありがたかったです。

研究段階では研究手法について教えていただきました。理解に時間がかかってしまうことがあり、ご多忙の中何度もミーティングを開いていただきました。主に私の研究の肝となった水資源使用可能量の推定に関わる水収支式について詳しくご教授いただき、学びを深めることができました。また研究者の方々にリーチアウトをしてミーティングを開いていただきました。

研究とは別に、IHRPではワークショップで水についての学びを深めたり、自分の研究テーマを決める上で参考にしたりすることができました。また、水を幅広い視点から見ることができ、研究テーマの広さ、可能性を実感することができました。さらに、研究を行う上での背景知識、研究の行い方なども学ぶことができ、自分の研究にも生かすことができました。ワークショップの他にも様々な機会を通して、他の参加者と交流することができたこともIHRPでの経験の一つです。夏のキャンプ時には日本にいなかったので直接参加者の皆さんに会うことはできなかったのですが、オンラインで研究の話を聞いたり、興味分野について語り合うことが自分にとっても刺激になりました。

全体を通して、様々な部分で成長することができたと思います。
まずは研究です。私はこれまで研究といったものをしたことがなく、どのように進めたら良いのかがわからず模索をしていました。IHRPで運営の方を含め、研究に詳しい方にたくさんお会いしたことで、ここまで進められたと思っています。決して私個人ではできなかったことです。また、IHRPの軸の一つである異分野融合についても考えを重ねた結果、水文学 (すいもんがく)の科学的な知識と歴史的背景を絡めた政策提言という二つの分野を融合することができました。まだ誰も手をつけていないところはなんだろうと考えるのは大変でしたが、その過程も含め大きな学びになりました。

将来についてもIHRPに参加することによって方向性が固まりました。政策提言、資源についての研究を進めることで、自分の公共政策、資源問題についての情熱を再確認することができ、参加する前よりも将来について深く考えられるようになりました。また、IHRPで仲間に出会えたのもIHRPでの経験を構成するとても大きなことでした。昨年「高校生政策提言会」という団体を立ち上げたのですが、その運営メンバーの2人はIHRPのメンバーです。IHRPに参加したことで、高校生の手で社会を変えたい、研究をしたいと思っている素敵な仲間に出会えたこともIHRPの魅力です。

IHRPに参加する前は、何か研究してみたい、何か大きなことに挑戦してみたいという好奇心のような気持ちでいたのですが、こうして1年間も続けてきて少しは成長できたのかなと思っています。一方で、他の参加者の方にも刺激を受けて、自分の未熟なところ、まだまだ成長できる部分もたくさん見つけられました。IHRPに参加していることが日常となっていて、本当に終わってしまうのかとまだ信じられない気持ちでいますが、IHRPでの活動が終了しても、頑張っていきたいです。

活動のその後

活動を進めていく上で、いろいろと発表の機会をいただけたので少しご紹介します。

ユース水フォーラム参加
たまたまWebサイトで見つけたので、動画を作成し応募させていただきました。その結果、ありがたいことに「水未来会議2023 世代を超えて考える水問題の未来」に登壇させていただきました!

水未来会議2023では、水問題解決に向け、ユース世代が水について考えるきっかけを提供し、世代間でどのように連携していけるのか議論をします。毎年募集している水をテーマにした動画の発表および動画を応募したユース世代と専門家を交えたパネルディスカッション、「国連水会議」(2023年3月、ニューヨーク)での活動予定を報告いたします。

https://www.waterforum.jp/pdf/cdar/20230204-flyer.pdf

ユース水フォーラム2022 応募動画 再生リスト

Sustainable Brands 会議登壇

IHRP内での中間発表の結果、Sustainable Brands 2023 TOKYO-Marunouchiで登壇できることになりました。まさか自分がSustainable Brands会議に参加できるとは思っていなかったので、とても嬉しく、驚いています!ホームページのスピーカーにも載せていただくことができ、とても嬉しいです!!参加者全員の研究ポスターも展示される予定なので、楽しみにしています。残念ながらオンライン参加になってしまうのですが、楽しみます!!

国際公共政策会議参加予定
興味分野が公共政策ということもあって、政策提言を発表する会議に参加する予定です!選考(?)に受かることができて参加することになりました。こちらも頑張ろうと思っています!!

IHRPのリンク集

ホームページにはプログラムの概要などが詳しく掲載されています。IHRPのインスタグラムには他の参加者の方々の研究も載っているので、興味がありましたらご覧ください!

https://www.instagram.com/_ihrp_/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?